wsfpq577’s blog

日本中世史専攻、大学非常勤講師などで生活の糧を得ていますが(求職中)、ここでの発言は諸機関とは全く無関係です

2014-01-01から1年間の記事一覧

杉山伸也『グローバル経済史入門』

本日が本年最後の講義(成人式の振り替え補講。ちょうど明治改暦と祝祭日のところだったのでタイミングはよかった)。この間の電車読書は、すでに先日紹介した女性史研究者などによって形骸化してしまっているとはいえ、一般書では禁じ手の先行研究を戯画化…

30年ぶり

月曜日に高校陸上部の同窓会に呼ばれた。そのうち何人かとは院生時代に飲んだことがあるが、多くの方々とは30年ぶりの再会。社会の中核で活躍されている面々と比べると忸怩たるものはあるが、誰もがほとんどキャラクターは変わっておらず、懐かしい時間を過…

御礼

自分の非力さを痛感する結果になったが、何とか報告を終えた。充分に読みこなせず著者には申し訳なかったが、おつきあいいただき感謝申し上げます。こういう機会を与えてくださった方々、出席いただいた方々にも御礼申し上げます。また木曜日の団交でたまっ…

【近世史フォーラム12月例会のご案内】

◇日時:2014年12月13日(土)13:00~17:00 ◇会場:大阪市立西区民センター 第3会議室 http://osaka-nishikumincenter.jp/%e3%82%a2%e3%82%af%e3%82%bb%e3%82%b9 ◇報告 ①書評 桃木至朗著『中世大越国家の成立と変容』(大阪大学出版会、2011年) 評者:大村拓…

細見和之『フランクフルト学派』

本日は地下鉄・阪急がダブル遅れで、いつも節約のため25分歩くところをバスに乗る羽目に。その上に講師控室のコピー機まで故障していてあせったが、ぎりぎり講義開始時間に間に合った。午後は河原町丸太町に行き、ようやく中世文書本体の目録取りが完成。本…

冷泉時雨亭叢書『翻刻明月記二』

図書館から借りて二週間かけてようやくデータ化を終える。院生時代に国書刊行会本により入力したものも多数あり、いくつかの論文でも利用したが、字句の訂正はかなりすることになった。幸いにも要旨にまで影響を与えるものはなかったが・・。特に補書と本文…

酒井紀美『戦乱の中の情報伝達』

本日は河原町丸太町には寄らず、非常勤先の図書館で授業準備のための史料を物色して早々に帰宅。電車読書のほうは、刊行時から気になっていたものの、諸事情から購入の機会を失ってしまい、いまさら図書館で借りてきたものhttp://www.yoshikawa-k.co.jp/book…

『世界』12月号と北星学園大学非常勤講師問題

後半がらみの記事にゆゆしきことが書いてあったのを立ち読みで見つけたため、十数年ぶりに購入しついでに通読してみたもの(自宅には9.11直後刊行のものが転がっている)。オランダにできたというサイバー公益通報システム「パブリークス」のことは初めて知…

講義「環大西洋革命」への受講者の反応

教養関連の講義科目では受講者に講義内容に則して何か書けという課題を毎回課している。火曜日は300枚を越えるので、チェックが昨日夜だけでは終わらず本日まで持ち越し。その一枚にこういうのがあった(原文ママ)。 王「税払えよ」 商人「税金なんて払わな…

服藤早苗『古代・中世の芸能と買売春』

本日講義は大学設置のPCがフリーズ。大教室で黒板を小さいため、図版スライドとWordファイルですすめていた手順が大幅に狂ってしまった。途中で動き出したかと思ったら最後でまたフリーズ。PC依存はこれがあるから恐ろしい。さて本論、著者は最新論文で拙著…

『現代思想10月号大学崩壊』

いくつかの学祭休講が重なったこともあり、引きこもりのまま久しぶりの更新になった電車読書の備忘http://www.seidosha.co.jp/index.php?9784791712861。知識資本主義のもとでの先端科学の技術革新と企業への移転要求、新自由主義による国家による教育費負担…

久保亨・瀬畑源『国家と秘密 隠される公文書』

本日午後も河原町丸太町で目録取り。どうも担当職員に顔を覚えられたらしく、史料請求書を書く前から目当てのものを持ってきてくれるようになった。部屋はやや寒かったのと、帰りは確実に座りたかったこともあって16:10には切り上げてしまったが、あと20分は…

木畑洋一『二〇世紀の歴史』

本日は非常勤先で突然の雨に降られたが、図書館から控室への移動の時のみであとは回復した。電車読書のほうは別の日の講義科目に関するもの。第一次大戦からソ連崩壊までを「短い20世紀」と捉えるホブズホームに対して、著者は帝国主義の時代が始まった1870…

兵庫津遺跡第62次調査現地説明会

本日は先週の研究会で教えていただいた表題の現地説明会に行ってきた。新聞報道http://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/201410/0007443403.shtmlは前々日で、しかもネット検索によると二社のみしか取り上げられていなかったようだが、100名ほどは出席者があり…

ロドルフ・デュラン、ジャン=フィリップ・ベルニュ『海賊と資本主義』

本日は非常勤先の図書館であると思いこんで捜した本がなく時間を取ってしまいいつもより遅れてバスに乗ったところ、時代祭による交通規制ともろかぶりになり(せっかくなので大原女行列の写真を掲げておく)、河原町丸太町に到着したのは13:30。先週手に入れ…

高原明生・前田宏子『開発主義の時代へ』

本日午後は少し図書館で調べ物をしてから、もともと月曜日にする予定を台風接近で取りやめた新PC調査のため大阪に戻る。当初はタブレット併用型を考えていたが、モニター接続のためのピンがないことに気づき(ネットで見ていたときは全く考慮していなかった…

「岡田家文書の構成と特質」

今朝行われた第2回中世地下文書研究会で報告。このところ写真帳を閲覧してきた文書に関する拙い中間報告だが、オープン告知の研究会として行われたため、ここにも備忘を残しておく。久しぶりの専門研究者相手の報告でペースがつかめず、しかも朝一で頭も半分…

太田昌克『日米<核>同盟』

ようやく不完全ながら月曜日のレジュメを仕上げて、印刷もすませた。昨今はA3が一般的になっているが、格安コピー店ではB4まで5円・A3は10円と倍違うため、縮小をかけてB4にした。そんなこんなで昨日読了した電車読書の備忘http://www.iwanami.co.jp/he…

京都国立博物館

本日午後は、非常勤先で甲斐恵林寺展で夢窓疎石像・信玄書状などを観覧。本来なら来週報告のために史料閲覧を続けなければならないのだが、河原町丸太町を乗り過ごして13日で企画展示第一期が終わる京都国立博物館に向かうhttp://www.kyohaku.go.jp/jp/index…

辻田真佐憲『日本の軍歌』

本日講義のカードチェックも終わらず、レジュメを完成していないのだが、電車読書の備忘。たまたま知ったネットででみた本書の連動企画http://www.gentosha.jp/articles/-/2368で紹介されていた対米英開戦直前作という「爆弾位は手で受けよ」という余りにも…

心機一転

先日注文していた遠近両用眼鏡を受け取る。30分ぐらいPCに向かってみたが、焦点を合わすのが難しい。当分は慣れない感じがするようだ。年ばかり取ってしまったが、受け止めて前に足を踏み出さなければならない。昨日夜に某先輩からの電話で新規二コマをいた…

中村春作編『訓読から見なおす東アジア』

久しぶりになったが、とりあえず電車読書の備忘。昨年から担当している講義科目の関連で、わりと継続的に購入しているシリーズの最終巻。本書はこのところ一気に研究が進んだ感のある漢文訓読に関する共同研究の成果。朝鮮・ベトナムの動向、琉球漢文に薩摩…

横手慎二『スターリン』

本日で後期の講義は一回り。火曜3コマが予想以上の入りで、何度もプリントを刷り直す羽目になったが、それ以外は前期より少なめ。特に今年度限りでクビになる金曜2コマは、2桁に乗るかどうかという状況でさびしく終わっていくことになりそうだ。そんなこんな…

豊下楢彦・古関彰一『集団的自衛権と安全保障』

その前日から色々伏線はあったのだが、先週金曜日に無理して研究会に出かけたあげく、質問が全く理解されず撃沈され、高熱でふらふらになって帰宅。土曜日に医者に行ったが、結局は土日とも寝込んでしまった。本日は何とか起き上がり作りかけの公募書類を仕…

彦根から帰阪

夏の引きこもり生活も成果なく終え、土曜日は京都で研究会。日曜日から本日までは某史料調査に混ぜてもらう。相変わらずの黙って座っていられない性格に加えて、人恋しさもあって、散々かき回してしまう。幸い調査のほうは同じタイプの方のおかげで、単独で…

大阪大学歴史教育研究会編『市民のための世界史』

昨日ようやく読了した電車読書の備忘http://www.osaka-up.or.jp/books/ISBN978-4-87259-469-0.html。面識がないにもかかわらず、ひょんなことから接点をもつことになっている方が主要メンバーのため憚られるが妄言多謝ということで・・・。当方は2007年度か…

柏原

本日は以前に『夜久野町史』を執筆した関係で、兵庫県丹波市某所で実施された講座「丹波学」戦国の世と丹波Ⅱー光秀と丹波ーへ出かける。受講希望者は200名を越える盛況ということだったが、当方はテーマとは場違いの南北朝で、しかも大河ドラマ監修者を筆頭…

平安京左京九条二坊十六町跡・御土居跡現地説明会

本日は久しぶりに電車に乗り表題の現地説明会に向かう。地下鉄は相変わらず寒く、JRは座ることができなかった。京都駅に降り立つと10:30とは思えない人だかり。五山の送り火に合わせて宿泊していた観光客が動き出したようだった。現説会場のほうは遅れていっ…

ようやく夏休み?

前ブログ日から誰にも会わず引きこもり生活(ありがたくも、お節介な電話が一件あったのが唯一の人との会話)のすえ、ようやく採点が一段落した。あとは非常勤先のサーバー夏休みメンテナンスをまって点数を入力するだけ。当初の予定では先週末には終えてい…

宇佐美文理『中国絵画入門』

ようやく本日が今期最後の試験で受験者217名。先週は気力を萎えさせることが続き、採点も完了させないまま新たに積み重なることになる。ただこれでしばらく出かける予定もないため、今期の電車読書の紹介もこれで打ち止め。月曜日の講義で「唐絵」をいろいろ…