wsfpq577’s blog

日本中世史専攻、大学非常勤講師などで生活の糧を得ていますが(求職中)、ここでの発言は諸機関とは全く無関係です

2013-10-01から1ヶ月間の記事一覧

黒嶋敏『海の武士団』

本日は組合の学習会。東京から招いた講師の報告を聞き、ブラックW大学の迷走ぶりにあきれるるとともに、現政権のもと事態はより悪質な方向に進む可能性があり、大きな運動をつくることが強調されていた。ただただ目先の人件費削減のために学術体制そのものが…

京都府立総合資料館「平成二五年度 東寺百合文書展」

今年度は史跡も博物館展示もほとんど行けておらず、かといって論文も書いていないという全くの引きこもり状態。そういうなか本日は京都で午前の講義を終えてから、久しぶりに上記展覧会を見学するhttp://www.pref.kyoto.jp/shiryokan/tenrankai.html。ユネス…

山田篤美『真珠の世界史』

昨日は講義終了後に一度帰宅して家の雑用を済ませてから、12月に開催される某シンポジウム分科会の準備会に。ほとんど史料がないテーマだが、一点だけを手がかりに強引にふくらませて何とか形にして、とりあえず関係者の了解をもらう。そこから飲み会があり…

北見俊夫『川の文化』

日曜日は某全国学会。準備に少し関わったこともあり発言はせず、司会のさばきの見事さに感服していた。会場では久しぶりにお目にかかった何人もの方から、暖かい声を掛けていただく。本当に有り難い限り。これで少しやる気にならなければならないのだが、せ…

河内将芳『日蓮宗と戦国京都』

夏休み前刊行にもかかわらず、本日ようやく読了。日蓮宗寺院が京都に進出した鎌倉末期から戦国末・本能寺の変までの、延暦寺・公武諸権力との関係を軸にした通史。延暦寺による弾圧をたびたび受ける一方で、柳酒屋などといった富裕な檀徒を獲得しつつあった…

中見真里『柳宗悦ー「複合の美」の思想』

本日読了した電車読書の備忘。1990年代のポストモダン系学問によって袋だたきにされたという柳宗悦に関して、2003年刊行の学術書で再評価したという著者が、その後の知見を含めて一般向けにまとめたものということ。海軍水路局長から貴族院議員に転じた父楢…

倉田喜弘『文楽の歴史』

休日で延び延びになっていた月曜日の講義もようやく始まり、後期は月・火が超大人数、木・金は逆に超少人数となることに。明日の専門講義は史料を読ませながら進めているので少人数でちょうどよいが、教養課程は多すぎると疲れるし、少なすぎるのもやりにくい…