wsfpq577’s blog

日本中世史専攻、大学非常勤講師などで生活の糧を得ていますが(求職中)、ここでの発言は諸機関とは全く無関係です

2023-06-01から1ヶ月間の記事一覧

山形辰史『入門 開発経済学』

本日は1限なかもず・4限岡本のはしご。早起きに備えて寝酒をややセーブしたのだが、朝窓を開ける時間をケチったのが失敗で、肌寒さで熟睡できずヘロヘロで何とか終える。ただ秋の講義を意識して購入していた読みさしの表題書は読了。学史と第二次大戦後の国…

杉原達『越境する民』

本日は某学会。科研系の研究会は何度か参加したが、この手のものは2019年の日本史研究会以来で、お久しぶりの方々とご挨拶を交わして、頂き物もいくつか。お祭り感が少し戻ったが、飲み会がなかったのはやはり残念・・・。そういうわけで読みさしになっていた表…

第14回中世地下文書研究会

史料編纂所が金曜日に開館していれば出かけようと考えていて、今更ながらになってしまいましたが、このブログでもっともアクセスの多いコンテンツでもあり、転載しておきます。編纂所はいまだ音沙汰なしで、当方は諸事情から見送る公算が高いです。 ****…

波多野澄雄・戸部良一編著『日本の戦争はいかに始まったのか』

本日は枚方3コマ。講義も近世まで突入したので、電車読書は近代史のおさらいのため先週書店で購入して急遽読むことにしたもの。8名の執筆者は昭和天皇の戦争指導を扱った山田朗氏以外は、「15年戦争史観」に立たないことをことさらに強調するいわゆる「実証…

明石市立博物館「柿本人麻呂と明石ー歌・信仰・文化ー」

引き続き自治体史の会議(刊行は2025年秋予定で、本文編のみ)の後に、同じ建物で開催しており観覧。中世には現明石城内に立地(嘉吉の乱がらみで人丸塚が登場)していた柿本神社・月照寺の所蔵品をメインとした展示。大和柿本寺から月照寺の前身の陽柳寺に…

神戸市立博物館「善福寺文書からみる秀吉と有馬」

本日、特展のための行列の整理員に常設だけということで入れてもらい観覧。戦国の写1点と豊臣期の文書5点が出品。宛所は「阿弥陀堂」が多くもともと蘭若院阿弥陀坊に伝来し明治維新後に引き継がれたものだとのこと。秀吉が姫路城普請(文書には地名は明記さ…

江後迪子『砂糖の日本史』

本日は締切原稿の関係で必要な国会図書館にも未収の科研報告書所収論文を、木~日までのみ開館の施設に出向きコピー。一点重要な指摘があり、研究史には並べる必要がある。そういうわけで現在進行中の講義にも関係する某フェアで注文していた表題書を読了。…

絶望の国保

本日通知が到着。本年は定期収入1/3減だが、昨年は一昨年より微増だったので恐れていたところ、年間44474円増。余りにもと思って確認すると、収入に対する乗数が医療0.0744→0.0816、支援金0.0276→0.0312、介護0.0276→0.0324、均等割876 円増、世帯割76円増…

井上文則『軍と兵士のローマ帝国』

本日は枚方3コマ。帰りは駅まで20分ほど汗だくになりながら歩いているが、行きは別ルート30分近くのバスと合わせて、都合90分ということもあって、表題書を読了。ローマが帝政初期から給与が支給される膨大な常備軍を備えており、少数しかいない官僚の代替機…

土肥恒之『日本の西洋史学』

昨日書けなかった電車読書の備忘を残しておく。2012年初版本は全く知らなかったが、大変興味深い内容。近代歴史学の移入がランケの影響を受けた帝国文科大学講師ドイツ人リースにはじまり、重野安繹と協力して国史学発足・史学会設立にも関与、弟子には独自…

兵庫県立歴史博物館「HISTORY OF MUSEUM-れきはくの“これまで”と“これから”-」

本年三月で雇用はなくなったが、客員研究員としての関与は残り(会議出席時に報償費)、本日その序でに観覧。リニューアル(厳密には水漏れなどの外装工事)ということで、館の開設の経緯、代表的なコレクションの概要、これまで開催してきた展覧会のダイジ…

森部豊『唐ー東ユーラシアの大帝国』

本日は枚方3コマ。講義終わりの教室にスマホを忘れたため、帰宅が遅れバタバタ。電車読書は衝動買いしていた積ん読をようやく読了。副題にある東ユーラシア帝国から安禄山の乱を経て中国型王朝へ転換する全史を描いたもの。新書とはいえ、文献案内・年表・索…

『新三木市史第四巻 資料編 古代・中世』

本日手元に到着(奥付は3月31日で、納品は当初計画通り)。当方は中世編第四章細川荘をめぐる史料、三木関係瓦・刀剣銘文集成、などを担当。見開きB4版で2段組、縦書き674頁+綱文編年目次横書き27頁の大部なもの。何しろ播磨といっても京都に近く記録史料が…