wsfpq577’s blog

日本中世史専攻、大学非常勤講師などで生活の糧を得ていますが(求職中)、ここでの発言は諸機関とは全く無関係です

2023-11-01から1ヶ月間の記事一覧

高島正憲『賃金の日本史』

本日は枚方3コマ。印刷した資料の一部に今回と異なる部分があるという痛恨のミス。あわててOneDriveからファイルを引き出し、何とか開始時間までに取り繕うことができたのが幸い。そういうことを露とも知らず行きがけで読了したのが表題書。専門書は断念した…

鹿毛敏夫『世界史の中の戦国大名』

引き続きというか、本来は昨日読了していた電車読書の備忘。これまた明日の講義用に購入していたもの。16世紀半ば以降の戦国大名による地域国家の外交を、伝統的な「中華」世界の殻を破った稀有な事例と評価し、それが欧米諸国の交渉に応用され、伝統的国際…

堺市博物館「特別展都市の祈り‐住吉祭と堺」

本日午後の組合学習会の前に観覧。初公開のサンフランシスコ・アジア美術館所蔵「住吉祭礼図屏風」をはじめ、17世紀の住吉祭が描かれた屏風、対は四天王寺・賀茂競馬・播磨国総社(最後は後期のみということで図録だけ)で基準は不明。同一工房という司馬遼…

和気

本日は学部の同窓会。一番逢いたかった旧友とも久しぶりに話ができてよかったが、指導教官と会話する機会がなかったのが残念。14:30からだったので、財政事情と拙稿「赤松氏の拠点形成」で取りあげたままになっていたことから、在来線を利用して「将軍家御…

三木市立みき歴史資料館「企画展 地域の史料たち7~三木の歴史~」

本日は自治体史の会議と現地調査があり(本日から土日祝は12月17日まで予定が連続)、そのついでに表題の展覧会も観覧。ちょうど市史地域編が刊行されたため(こちらは地元の方がまとめたもの)、それにあわせたもの。六勝寺の瓦も焼いた久留美遺跡出土の瓦…

グウィン・ダイヤー『戦争と人類』

本日は枚方3コマ。京阪特急が意外と空いていて助かっているが、やはり帰りはヘロヘロ。それでも衝動買いしていた表題書を読了。原始から現代までの戦争の特質を社会的要因・形態などの抽出しながら概観し未来を展望したもの。暴力的だが構成員内部の成人男性…

山口昌男『アフリカ史』

引き続き電車読書の備忘。1977年刊行書の文庫化だが何となく衝動買いしてしまい、講義のアフリカ分割前にはと思い読了したもの。もっとも著者の専門は文化人類学で近現代史の一部は別の著者の手を借りており、研究水準も当時の状況に規定。むしろそれ以前の…

和歌山市立博物館「葛城修験の世界」

ついで徒歩で表題の展覧会へ。県博と異なり展示リストがなく、HPにあがっているのも現在の友ヶ島での行者の写真と現役の神変大菩薩像(役行者像、近世作)だが、中世文書もそこそこ。海村史料として知られる向井家文書だが、「迎之坊」と称され、近世に聖護…

和歌山県立博物館「紀州・明恵上人伝」

午前中に所用があったのと、貧乏人に優しい無料観覧日という事情で、関空・紀州路快速で出かける。隣に大きなスーツケースをもった若い男性が二人。スマホをチラ見したら英語だったので、この車両は関空行きではないというのをどうやって説明しようか悩んで…

「燃えあがる女性記者たち」

以前から気になっていた作品が、近所の映画館でちょうどよい時間に上映されることになり、本日サービス・ディを利用して観覧。インド北部(ニュー・デリーの西側らしい)の州で創刊された不可触民出身の女性たちが立ち上げたという報道機関(週刊新聞と動画…

内藤正典『トルコ 建国100年の自画像』

引き続き電車読書の備忘。同時購入した3冊本のうち、講義順で最後になったもの。とかく西側諸国から非難されているトルコ・エルドアン政権について、建国以来の矛盾と西側のイスラムフォビアから読み解いたもの。フランス・ライシテをモデルにしたような世俗…

亀岡市文化資料館「足利尊氏」

本日午前に観覧。出品目録をちゃんと確認していなかったが、鑁阿寺蔵の尊氏・義詮座像、栃木県立歴史博物館蔵の文書・尊氏筆地蔵菩薩像などもあり、古文書についても東京大学日本史研究室蔵・慶應義塾図書館蔵などが多数。丹波でも常照皇寺蔵肖像画(光厳上…

尼崎市立博物館「尼崎市指定文化財の精華(前期)」

本日ようやく観覧。平安の一木2躯、中世後期作という日蓮絵巻の写本、本興寺文書・長遠寺文書から戦国の禁制などが展示。また中世後期の年紀を有する長遠寺所蔵の鰐口3点は、河内野田・播州三方東・紀州松江とあり、いずれも別の場所から移転してきたことが…

南塚信吾・油井大三郎・木畑洋一・山田朗『軍事力で平和は守れるのか‐歴史から考える』

本日は枚方3コマ。朝、京橋乗替の際に京阪ストップとのアナウンスでJRに変更して何とかたどり着く。事故が京阪乗車後ならどうしようもなかったところ(以前、バス・電車・タクシー乗り継ぎで試験監督に30分遅刻というのがあった)。電車読書はこの講義のこと…

浜忠雄『ハイチ革命の世界史』

本日は橋を渡って公務出張。途中某展示も観覧したがそれは省略し、電車読書の備忘のみ。以前に著者のものは読ませていただいて、来週分の講義「環大西洋革命」にも取り入れている。本書はそれを前史から現代に至る長いスパンで取りあげたもの。すでに先週の…