wsfpq577’s blog

日本中世史専攻、大学非常勤講師などで生活の糧を得ていますが(求職中)、ここでの発言は諸機関とは全く無関係です

読書

原田信男『豆腐の文化史』

引き続き、旅のお供にした電車読書の備忘。昨年末に何となく衝動買いしていたもの。伝承では漢代に淮南王が考案。著者は考古資料と西域牧畜社会の発酵文化に源流をもつ製法からその可能性はあるが、ローカルなもので唐代後半以降に広まったと理解。日本の初…

青野利彦『冷戦史』下

明日・明後日と遠出することしたため、読みさしの表題書を片付け。上に引き続き、1960年代半ばから90年代前半までと総括(当方の講義は米中接近から)。転換点として強調されるのは70年代からの経済のグローバル化で、それにより第三世界の分裂、ソ連型経済…

青野利彦『冷戦史』(上)

昨日読了した電車読書の備忘。今年度の講義には間に合わなかったが、来年に向けて購入していたもの。上巻264頁は、イデオロギー国家としての米ソの登場と世界大戦から説き起こして、キューバ危機とケネディ暗殺・フルシチョフ失脚まで。わかりやすい筆致で米…

竹沢尚一郎『ホモ・サピエンスの宗教史』

昨日までお出かけ3日間で約10万歩。諸事情で内容には触れないが、お供にした表題書を帰路の最寄り駅直前で読了したので、紹介しておく。宗教の起源を集団での儀礼・祝祭と捉え、人類の起源。狩猟採集民段階でのアニミズム。農耕民と牧畜民による儀礼の体系の…

貴志俊彦・石橋悠人・石井香江編『情報・通信・メディアの歴史を考える』

明日から遠出ということで、電車読書の残りを片付け。秋の割引販売の際に、非常勤先との関係でタイトルのみで購入していたもの。石橋論文が19世紀の通信網の拡大とグリニッジ標準時の成立について。石井論文が同じ「見えない労働」の一方で、ジェンダー化さ…

秋田茂『イギリス帝国盛衰史』

昨日の電車読書の残りを片付け。講義がらみで衝動買いしていたもの。書き下ろしではなく、著者のインタビューを、プロの執筆者が書き起こし、著者が校閲したとのこと。文章は非常に平易で、受講生にも推薦できるもの。ただサッチャーを身分制の打破として高…

清水俊史『ブッダという男』

昨日は組合団交。昨年かなり突き上げたこともあって、わずかながら賃金アップ回答。ただ半期1コマ減るので、恩恵もその分なくなることに・・・。昨晩はバタバタしていたので、電車読書の備忘にようやくたどり着く。購入するつもりはなかったのだが、著者がパワ…

地方史研究協議会編『徳島から探求する日本の歴史』

本日は枚方最終回。1972年以降の現代史パートで、先週少し手を入れたが、もう少し整理が必要だったことに気づく・・・。電車読書は12月のカタログ販売で購入していたもので、某プロジェクトのこともあって地域史のお勉強。一般向けということもあって中世史パー…

家永真幸『台湾のアイデンティティ』

本日は新年初出勤、久しぶりの3コマで喉はボロボロ、その上に夜のリモート会議でヘロヘロだが、電車読書の備忘だけ残しておく。この講義のこともあって何冊かの類書から購入していたもの。民族構成について本日触れたように全体的には有益で、国民党独裁時代…

曽根ひろみ『娼婦と近世社会』

予告通り本年最後の電車読書の備忘。春のカタログ販売で購入して積ん読になっていて、ちょうど途切れたタイミングでようやく読了(先日、秋カタログと新本屋で12冊積んだところ)。初版は2002年で90年代論壇の「自由意志による売春」という議論に対して、や…

新宮学『北京の歴史』

本日は自治体史の巡検、極寒の中でだったが新資料も実見でき、なかなか有益。ただし今年度中にめどを付けなければならない。そんな中で先週末の遠出のお供の読みさしを片付ける。10月末で切れるポイント消費の必要もあって衝動買いしていたもの。遊牧・農耕…

高島正憲『賃金の日本史』

本日は枚方3コマ。印刷した資料の一部に今回と異なる部分があるという痛恨のミス。あわててOneDriveからファイルを引き出し、何とか開始時間までに取り繕うことができたのが幸い。そういうことを露とも知らず行きがけで読了したのが表題書。専門書は断念した…

グウィン・ダイヤー『戦争と人類』

本日は枚方3コマ。京阪特急が意外と空いていて助かっているが、やはり帰りはヘロヘロ。それでも衝動買いしていた表題書を読了。原始から現代までの戦争の特質を社会的要因・形態などの抽出しながら概観し未来を展望したもの。暴力的だが構成員内部の成人男性…

山口昌男『アフリカ史』

引き続き電車読書の備忘。1977年刊行書の文庫化だが何となく衝動買いしてしまい、講義のアフリカ分割前にはと思い読了したもの。もっとも著者の専門は文化人類学で近現代史の一部は別の著者の手を借りており、研究水準も当時の状況に規定。むしろそれ以前の…

内藤正典『トルコ 建国100年の自画像』

引き続き電車読書の備忘。同時購入した3冊本のうち、講義順で最後になったもの。とかく西側諸国から非難されているトルコ・エルドアン政権について、建国以来の矛盾と西側のイスラムフォビアから読み解いたもの。フランス・ライシテをモデルにしたような世俗…

南塚信吾・油井大三郎・木畑洋一・山田朗『軍事力で平和は守れるのか‐歴史から考える』

本日は枚方3コマ。朝、京橋乗替の際に京阪ストップとのアナウンスでJRに変更して何とかたどり着く。事故が京阪乗車後ならどうしようもなかったところ(以前、バス・電車・タクシー乗り継ぎで試験監督に30分遅刻というのがあった)。電車読書はこの講義のこと…

浜忠雄『ハイチ革命の世界史』

本日は橋を渡って公務出張。途中某展示も観覧したがそれは省略し、電車読書の備忘のみ。以前に著者のものは読ませていただいて、来週分の講義「環大西洋革命」にも取り入れている。本書はそれを前史から現代に至る長いスパンで取りあげたもの。すでに先週の…

姫岡とし子・久留島典子・小野仁美編『「社会」はどう作られるのか?』

本日は枚方3コマ。昨日からルンバが動かず朝から解体修理(ホコリの除去)をする羽目になったが、いつも通りの電車に間に合う。電車読書は秋の学会で見かけて衝動買いしたもので、読みさしを旅のお供にせず本日読了。<ひと>から問うジェンダーの世界史の2…

ニコラ・ル・ルー(久保田剛史訳)『フランスの宗教戦争』

明後日の授業で取り上げることもあって、以前に衝動買いしていたものを電車読書のお供にする。カトリック勢がスペイン・ローマ教皇、ユグノーがイングランド・オランドの支援を受け国際性をおびたものとなり、王権内部・貴族の派閥抗争もあって大規模なもの…

土田宏成『災害の日本近代史』

引き続き電車読書の備忘。夏前に何となく衝動買いしてしまったもの。1905年東北大凶作から1923年の関東大震災までの、飢饉・地震・桜島噴火・水害などについて、その概要と政府の対応、および国際社会との関わりについて叙述。1917年に東京に巨大台風があっ…

前川一郎編『歴史学入門』

本日は枚方3コマ。朝の通勤で座れなかったのが誤算で、帰りはクタクタに。電車読書の備忘はこの講義のこともあって購入していた表題書を簡単に。濃淡はあったが、科学史(隠岐さや香)は、イスラーム天文学とコペルニクスで利用させてもらい、グローバリゼー…

丸山浩明『アマゾン五〇〇年』

本日は枚方3コマ、帰路のJRに遅れ情報があったが、事なきを得る。京都行きなどもあったため読了した表題書の備忘。主に1542年のスペイン人による「発見」以後の歴史を辿ったもので、フランスの進出・同君連合などを切り抜けたポルトガルの領有、先住民の奴隷…

千葉功『南北朝正閏問題』

東京行きのお供も新幹線でPCをいじったりしていたこともあり読み残してしまい、本日少し出かけた際に読了。表題について、国定教科書編集という発端(当初議論になったのは井伊による条約調印「違勅」問題だったとのこと)、編纂の中心にあった喜田貞吉は研…

小野寺拓也・田野大輔『検証ナチスは「良いこと」もしたのか?』

本日は阪大裁判傍聴、相手側弁護士はしどろもどろなのだが、まだ先は長い。水・木に遠出するという事情もあり、電車読書の読みさしを片付けておく。発売の翌週に書店に寄ったが手に入らず、第四刷版。ナチの権力掌握過程・支持の性格・経済政策・労働者政策…

小川幸司『世界史とは何か』

本日は組合執行委員会でお出かけ、表題書の読みさしを片付ける。松本サリン事件とその後の過熱報道、地下鉄サリン事件とオウム真理教強制捜査の直後に、松本深志高校に転勤して世界史の授業で実践した考える世界史の授業と自主ゼミナールの経験と、著者の恩…

八鍬友広『読み書きの日本史』

本日は沼島で資料調査、当方が論考で使った資料の現物が確認でき感動。撮影がちゃんとできていれば改めて紹介したいところ。ただ本当にあるかどうかの不安と三宮6:35発バスに間に合うよう起きなければならないという意識から熟睡できず、往復のバスは爆睡。…

佐藤仁『争わない社会』

本日は出張旅費をいただいて隣県の某港町の調査。湿気が多く徒歩で坂道を上下して汗だくになる。昼食に店に入り水をがぶ飲みしたのもよくなかった。上のシャツだけは着替えたが、帰って風呂場においておいても全く乾かず。興味深かったが、電車・バスを乗り…

田中康弘『完全版 日本人は、どんな肉を喰ってきたのか?』

本日は中百舌鳥追試、帰路に5年ぶりに前宅周辺を歩く、新しいマンションができ、駅前の銀行がつぶれるなどいろいろ変化があった。電車読書は書店でみて衝動買いしていたもので、南は西表島のイノシシから、北は礼文島のトドまで、狩猟に携わる人々に同行し、…

安成哲三『モンスーンの世界』

引き続き電車(バス)読書の備忘。何となくタイトルで衝動買いしていたもの。著者のもともとの研究はヒマラヤの氷河と気候の研究プロジェクトで、インドモンスーンの周期変動で学位論文、京大東南アジア研究センター・総合地球環境学研究所所長などの経歴を…

及川琢英『関東軍‐満洲支配への独走と崩壊』

火曜日の試験まで出かける予定がないため、昨日の電車読書の読み残しも片付けておく。日露戦争でえた満蒙権益に関して、当初の駐屯部隊から1919年に誕生した関東軍について、45年のソ連軍への降伏までの通史を描いたもの。軍司令官が陸軍三長官と同格の天皇…