wsfpq577’s blog

日本中世史専攻、大学非常勤講師などで生活の糧を得ていますが(求職中)、ここでの発言は諸機関とは全く無関係です

2024-01-01から1年間の記事一覧

出口顕『声と文字の人類学』

本日は某出張。同一ホテルに宿泊と思っていたら、一人だけ取り残され、連絡もなしのつぶて。相変わらずの情けない人生・・・。そういうわけで、行きがけの読書の備忘を片付けておく。先日書店でタイトルに惹かれ、衝動買いしてしまっていたもの。文字(書証性・…

池上俊一『魔女狩りのヨーロッパ史』

本日中百舌鳥1限の往復で読みさしを読了。ヨーロッパ全域における魔女狩りの全体像を総括したもので、キリスト教神学・悪魔学による「魔女妄想」の成立、「神への大逆罪」として拷問が許された裁判制度、16世紀の商業革命による共同体秩序のゆらぎで呪術に通…

越智敏之『増補魚で始まる世界史』

本日は千里山、ということで久しぶりに電車読書の備忘。財政難もあって積ん読が減っていた際に衝動買いしてしまったもの(先週買い込んでしまったので今は6冊)。ユダヤ教・初期キリスト教においてシンボルに位置づけられた魚、断食日に許された魚食、オラン…

「非常勤の声」76

こちらをご参照ください。当方の執筆原稿もあります。 http://www.hijokin.org/doc/koe76.pdf

樋口健太郎『藤原頼長・師長』

引き続き電車読書の備忘。渡辺津を大阪市中央区淀屋橋付近(91頁、通常は北浜)・桂川左岸の道を描いた地図(95頁)など地理的関心は全くお持ちではなさそうだが、古記録の丁寧な読み込みによって描かれた忠実と頼長の相違など、政治史関係の記述は大変興味…

兵庫県立歴史博物館「新史料発見 三木合戦と羽柴秀吉」

本日、午後から自治体史の会議の前に、少し足を伸ばして観覧。新紹介された文書(当方は、ようやく先日収録書を注文したところ)34通のうち、完全版9通と写真2点が展示、その他にも館蔵の文書、絵画資料など。完全版と記したのは、折紙書状をそのままではな…

京都文化博物館「松尾大社展」

本日の中百舌鳥の帰路に観覧(といっても梅田まで戻っているのだが)。まず目についたのが、福田美術館蔵「洛外図屏風」。説明は17世紀とあり、「洛中洛外図屏風」で大堰川に橋がないパターンは17世紀初めから半ばぐらいまでなので、その時期のものと思われ…

田原史起『中国農村の現在』

GWは絶不調のまま本日から通常業務、久しぶりの3コマで喉はヘロヘロ。久しぶりの電車読書はタイトルに惹かれ以前に購入していたもの。すでに各所で話題になっているようだが、社会学者によるフィールド調査の非常に面白い作品。「木の根っこ」に例えられるよ…

尼崎市立歴史博物館「将軍尼崎出陣‐南北朝内乱と尼崎‐」

眼鏡騒動でGWの下準備が飛んでしまい、その代わりというわけではないが本日観覧。近世の太平記版本・画像などで合戦の経過を辿り(尼崎の女流画家清原雪信作という楠木正成像などもあり)、大覚寺文書の複製、多田院御家人の平尾家文書4点とその枝分かれで…

「あまろっく」

本日の調整休講から6日までGW(29日は通常講義)。ちょうど1000円ということもあって近所の映画館へ。券売機は結構な行列で、中高年客主体で7割ぐらいは埋まっていた。ご当地ものということで以前からチェックはしていて、妙に評価ポイントは高いと思ってい…

姫岡とし子『ジェンダー史10講』

本日は枚方3コマ。京阪が意外なほど空いていて驚き、雨模様だったが、観光客は見かけず他大学も休講だったのだろうか・・・。ともあれ電車読書の備忘、著者名を信頼して購入していたもの。全体としては研究状況の整理が分かり、近代批判として歴史学のパラダイ…

市立伊丹ミュージアム「酒を醸す、酒をたしなむ」

昔の眼鏡で仕事がはかどらず(ブログ検索によると、2014年10月に購入)、シニア向け地域史講義の写真撮影のため、昆陽寺・昆陽池・猪名寺廃寺・伊佐具神社を自転車でめぐり、その途中に立ち寄ったもの。近世史料から醸造・輸送・消費という全体像をおさえた…

萬代悠『三井大坂両替店』

引き続き電車読書の備忘。表題組織が行っていた借り入れを希望する顧客に対して、手代が調査した相手方の家族構成・人柄・業種・家計状態に関する身辺調査の記録(表題は「日用帳」)を分析したもの。何しろ史料が超一級で、家族間の不和・当主の放蕩など、…

奈良国立博物館「空海」

本日、朝1中百舌鳥の帰路に立ち寄る。外は7割以上がインバウンドだったが、中はその逆ぐらい。タイトル通り、空海その人にこだわった企画で、修理されたという高雄曼荼羅(前期は胎蔵界)など9世紀のものが盛りだくさんで、自筆本も多数。同時代のジャワの寺…

眼鏡壊れる

本日、何気ない動作で眼鏡のフレームが折れてしまうという大惨事。雨が降っていたので一番近い眼鏡屋に出かけたのだが、動転していたこともあって、高額のフレームを勧められるままに了承してしまう。たしかに着け心地はよく丈夫そうだったのだが、春の月収…

小宮山章・加藤正吾『森の来歴』

本日から近所のシニア・コースも始まり、春のルーティンが本格化。当初の見積もりより時間を費やしてしまっており、来週の準備も明日までずれ込む状況。そういうわけで、少しだけ残った電車読書を片付けておく。小宮山氏は1980年に岐阜大学農学部助手となり…

「戦雲‐いくさふむ‐」

本日は中百舌鳥1限。帰路の梅田地下街が大改修で方向感覚を失ってしまったが、バスに乗り継ぎ、水曜割引を利用して表題の映画を鑑賞。近年急速に進む先島での自衛隊ミサイル基地建設を題材にしたドキュメンタリー。語りもつとめた「いのちと暮らしを守るオバ…

中野博文『暴力とポピュリズムのアメリカ史』

本日は枚方3コマ。花粉症が収束しない中、何とか無事終える。電車読書は1月衝動買いシリーズの最後でタイトル買いしたもの。2021年米国連邦議会襲撃事件を冒頭に配し、その主体となった合衆国憲法の悪政を行う政権を打倒するための武力を一般市民に保障した…

関西大学博物館「花開く大阪の文化」

本日観覧。古墳・契沖・大坂画壇のコレクションはこれまでも観たことがあったが、秀吉文書3点は初見。大工関係の書状・領知宛行・慶長の役がらみで最後の記述は具体的。秀頼黒印状もあった。 お知らせ|関西大学博物館

飯島渉『感染症の歴史学』

本日は組合執行委員会。課題は山積み、長年屋台骨を支えてきた方も近い将来の引退を表明され、前途多難の予感。そんな中、著者名をみて何も考えずに購入していた表題書を読了。著者について中国近代史における当該分野の専門家と認識していたが、「中国史の…

「ミッドサマー ディレクターズカット版」

近所の映画館で一週間限定上映をしていたので鑑賞。文化人類学のフィールドワーク心得的な論及を見かけたこともあって、出かけたもの・・・。実際は単なるホラー映画として構想されたもので、アメリカ人の大学院生グループが現地を訪れたのも、現地出身者が意図…

元木泰雄さんのこと

突然の訃報に驚き、本日のお通夜に参列させていただく。ここ一年ほどは闘病生活を続けられていたとのこと。当方が大学院に入ったころ、大阪歴史学会の編集委員をされていたということもあって、何度か飲みに連れて行っていただいた。ホテルのバーに入ったの…

岡野八代『ケアの倫理』

本日は中百舌鳥1限、金曜日は来週から(しかも徒歩圏内)なので、今週の外仕事は一段落。ただ久しぶりにしゃべると喉はボロボロに。そんな中で電車読書は一月に衝動買いしていたもの。子育て・介護など近代家族では女性の無償労働とされてきたケアについて、…

榎村寛之『謎の平安前期』

明日から春の講義。引きこもり中に自治体史の分担分のうち、2パート・約3分の2の草稿を仕上げたのだがそこで息切れ・・・、読みさしの電車読書を片付けておく。刊行時の初版の帯文句「豊かになった」で敬遠していたのだが、話題になっていたのと、3月の某ポイン…

2024年度

別に報告することもないのだが、週末に某プロジェクト委員として出かけただけで、引きこもりが続いているため、少しだけ顔出し。春6コマ・秋7コマで、非常勤はスカスカだが、いくつか原稿を抱えているので、暇を持て余しているほどでもないというところ。余…

大月康弘『ヨーロッパ史』

土曜日に少し出かけただけで、引きこもり状態なのだが、花粉症がひどく自治体史原稿が全く進まず。昨日は点鼻薬で少し落ち着いたと思ったのだが、またぶり返し。そういうわけで届いた雑誌とともに読みさしの電車読書を片付け。ビザンツ史を専門とする立場か…

尼崎市立歴史博物館「尼崎市指定文化財の精華(後期)(後半)」

水曜日に自治体史の会議に出かけて帰りに嵐に遭ってからひどい花粉症。それで迷ったのだが日曜日までなので出かけることにしたもの。目当ての杭瀬庄雑掌申状案・天龍寺関係文書などをじっくり熟覧。少し中世史専攻の学芸員の方とお話しする機会があったが、…

鈴木真弥『カーストとは何か』

某原稿に取りかかっているのだが、以前にコピーを取っていたはずのものが全く見つからず。先日めんどくさくて同じく必要な書籍をネット古書店で注文していたのだが、今度は30000円前後。仕方なく交通費を使って非常勤先の図書館へ出かけることに。結局、本日…

【報告Ⅱ】「中世の橘御園・生嶋荘と尼崎」

『園田学園女子大学論文集』第57号(奥付は令和6年3月)14~20頁に掲載。2022年秋に依頼されて、2022年12月10日「シンポジウム 地域歴史遺産としての遺跡‐栗山・庄下川遺跡をめぐって‐」で報告。その後原稿化するということになり、昨年9月に提出。本年正月…

田渕句美子『百人一首』

本日は城郭の史跡指定のための調査委員会の会議で、美作国境の町へお出かけ。帰りは前日から山城の縄張り図を作成されていた方の車に同乗させてもらったが、行きは公共交通2時間半の道のり。ちょうどタイミングよく目的の駅に着く直前で読了した電車読書の備…