wsfpq577’s blog

日本中世史専攻、大学非常勤講師などで生活の糧を得ていますが(求職中)、ここでの発言は諸機関とは全く無関係です

2024-01-01から1ヶ月間の記事一覧

秋田茂『イギリス帝国盛衰史』

昨日の電車読書の残りを片付け。講義がらみで衝動買いしていたもの。書き下ろしではなく、著者のインタビューを、プロの執筆者が書き起こし、著者が校閲したとのこと。文章は非常に平易で、受講生にも推薦できるもの。ただサッチャーを身分制の打破として高…

京都国立博物館「辰づくし‐干支を愛でる‐」

本日は枚方定期試験190人、夜はD社団体交渉(ひどい対応で、疲れた・・・)。その合間に表題の展覧会を観覧。目を惹いたのが「十二類絵巻」(干支の台詞も興味深く、合戦場面は長槍で相手を突き刺す描写がリアル)、「俵藤太絵巻」(竜宮城の従者がさまざまな貝…

金子拓『長篠合戦』

本日は千里山定期試験、少しトラブルがあったが何とか終了。この間は文字通りの引きこもりで、ようやく電車読書の読みさしを片付ける。講義でも触れているので購入していたもの。従来の通説とその前提となった近代の戦史とそこから展開した歴史小説を紹介し…

四天王寺宝物館「たいしたもんだよ、お太子さん!」

本日、組合執行委員会前に観覧。圧巻は「四天王寺縁起」で、根本本と後醍醐天皇宸翰本が並べられている。根本本をちゃんと見たのは初めての気もするが、意外と字が稚拙な印象。拙稿も含めて寺内勢力が寛弘四年発見の直前に作成したと理解しているが、あえて…

清水俊史『ブッダという男』

昨日は組合団交。昨年かなり突き上げたこともあって、わずかながら賃金アップ回答。ただ半期1コマ減るので、恩恵もその分なくなることに・・・。昨晩はバタバタしていたので、電車読書の備忘にようやくたどり着く。購入するつもりはなかったのだが、著者がパワ…

地方史研究協議会編『徳島から探求する日本の歴史』

本日は枚方最終回。1972年以降の現代史パートで、先週少し手を入れたが、もう少し整理が必要だったことに気づく・・・。電車読書は12月のカタログ販売で購入していたもので、某プロジェクトのこともあって地域史のお勉強。一般向けということもあって中世史パー…

家永真幸『台湾のアイデンティティ』

本日は新年初出勤、久しぶりの3コマで喉はボロボロ、その上に夜のリモート会議でヘロヘロだが、電車読書の備忘だけ残しておく。この講義のこともあって何冊かの類書から購入していたもの。民族構成について本日触れたように全体的には有益で、国民党独裁時代…

尼崎市立歴史博物館「特別展(後期)尼崎市指定文化財の精華」

正月は引きこもり。その上に能登半島地震の惨状と政府の無策に気を取られ、ほぼ何もしないまま時が過ぎる。そんな中で久しぶりの気分転換で観覧(といっても自転車で25分だが・・・)。圧巻は東大寺領荘園文書3点で、東大DBでもヒットしない平安時代の文書。①長…

2024年のご挨拶

お陰様をもちまして、つつがなく新年を迎えることができました。ご厚誼に感謝申し上げますとともに、本年も変わらぬご指導・ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。 2024年正月 昨年3月で播磨赤松氏研究に一応の区切りを付け、「鳴門の渦潮」調査研究プロ…