wsfpq577’s blog

日本中世史専攻、大学非常勤講師などで生活の糧を得ていますが(求職中)、ここでの発言は諸機関とは全く無関係です

2022-01-01から1年間の記事一覧

奈良国立博物館「春日大社若宮国宝展」

先日たまたま知り、淀について報告することになったため、春日関係の写真帳を図書情報館に見に行かないといけないと思っていたこともあって本日観覧。圧巻は春日若宮大般若経厨子で、寛元元年十月に尼浄阿が600巻を書写して奉納し、あわせて所領を寄進したこ…

中島圭一編『日本の中世貨幣と東アジア』

本日は本年最後のルーティン姫路。とあるところに手を回していただきとりあえず大学Ⅰコマ増えた(まだまだ募集中です)。相変わらず行き帰りとも爆睡しているが、水曜日に空き時間があったこともあり、割引で購入していた表題書を読了。貨幣・手形に関して、…

佐野貴司・矢部淳・齋藤めぐみ『日本の気候変動5,000万年史』

本日は千里山2コマ、明日締切の試験問題は用意していたのだが、先々週もらっていた封筒を忘れ再発行してもらうという大失態、いろいろボケている。電車読書のほうは日本列島が大陸から分離し始めるのが4400万年間とのことで、2400万年前まで、夏季モンスーン…

市立伊丹ミュージアム「信長と戦った武将、荒木村重展」

怒濤の二ヶ月から少し余裕ができ、本日午後に観覧。村重の登場(北河原森本氏所蔵文書などそれ以前のものもあり)、有岡城の発掘調査成果、文化人としての村重(家臣に観世流があり、村重が恩給した鳥養牧関連の文書が能楽研究所観世新九郎家文庫なるものに…

浜本隆志『笛吹き男の正体ー東方植民のデモーニッシュな系譜』

本日は岡本2コマ、登録3人の2限は先週0でどうなるかと思ったが今週は1で複雑。電車読書のほうは目次をみて衝動買いし積ん読順序を早めたもの。前半はハーメルンの笛吹き男による子ども失踪事件の謎解き。事件発生を「ヨハネとパウロの日」というキリスト教殉…

「非常勤の声」第71号

こちらを御覧下さい。 http://www.hijokin.org/doc/koe71.pdf

関西大学博物館「津田秀夫文庫を調査するー古文書の収集と保存」

本日は千里山2コマ。ふと表題の展覧会に立ち寄ったので紹介。近世の摂河泉研究で業績を遺した方なので、近世文書だろうと思っていたら、北野松梅院関係の中世文書も展示されていて驚き。展示されているのは4点と「住吉大社戸灯帳方神事勤役注進状」だが、ほ…

橋場弦『古代ギリシアの民主政』

本日は組合機関誌の印刷と委員会でお出かけ。昨日の講演会で年内の大仕事は一段落したが、試験問題・シラバスと雑務は続き、先ほどやっかいなメールも届く。そんななか衝動買いしていた電車読書の備忘。アテナイを中心に民主政について、市民の相当数が出席…

市川浩『ソ連核開発全史』

本日は千里山2コマ。傘は不要との天気予報を信じてしまったが帰りは冷たい小雨・・・。そんななか電車読書は何となく衝動買いしていた表題書。第二次大戦中の計画、原爆開発の過程(よくいわれるアメリカでのスパイ活動が決定的な役割を果たしたわけではないと…

「地域歴史遺産としての遺跡ー栗山・庄下川遺跡をめぐってー」

本日レジュメを送付。当方は「中世の橘御園・生島荘と尼崎」と題して報告。変な小ネタをいくつか並べたが、果たしてどうなることやら。 令和4年度 文化・歴史領域シンポジウム『地域歴史遺産としての遺跡-栗山・庄下川遺跡をめぐって-』開催 | 園田学園女…

神戸市立博物館「よみがえる川崎美術館ー川崎正蔵が守り伝えた美への招待ー」

本日は自治体史の大般若経調査、運転も写真技術もないが当方担当地域ということもあってお供させていただく。目当てだった応永年紀奥書のもの1巻のみなかったが、100余巻の撮影をお手伝い。現在も転読儀礼で使われており、同じく室町ぐらいの仏画とセットと…

佐々木雄一『近代日本外交史』

本日は枚方3コマ。出るときは降っていなかったが自転車を止め徒歩経路を利用、案の定帰路は大雨だったが、15分歩くとズボンの裾はびしょ濡れ、どちらが正解だったか・・・。電車読書は講義準備で順番を入れ替え表題書。本文214頁でペリー来航からポツダム宣言受…

南塚信吾・小谷汪之・木畑洋一『歴史はなぜ必要なのか』

本日はルーティン姫路。年休消化のため朝ゆっくり出ると仕事ははかどる。ただ昼前のトラブルが解消されずいつも乗る電車が間引かれ、結局帰宅は20分遅れで、そのことは詫びのアナウンスすらなし。あと4ヶ月の間に何回遅れるのだろうか。そんななか往路で読了…

三枝暁子『日本中世の民衆世界』

本日は枚方3コマ。この仕事は来年も続くが喉にはこたえる。電車読書はさすがにこれぐらいはと思い購入していたもの。著者が研究対象にしている北野神人について、その前史となる西京の成立から、中世の麹業の成立と独占、戦国期の武家被官化を経て、近世に神…

兵庫県立考古博物館「丹波焼誕生ーはじまりの謎を探るー」

本日は業務の研究会が午前・午後に連続。ということで歴史博物館が改修工事中のため利用させてもらっている会場の展覧会を観覧。六古窯の一つである丹波焼について、かつては播磨の須恵器生産から展開したと考えられていたのが、渥美焼・常滑焼の影響から13…

高山正也『図書館の日本文化史』

本日はルーティン姫路。退職までに有休を処理しないといけないのだが、朝用の回数券を残しておりいつもの6:49発。ところが三ノ宮まで座れず電車読書が思いかけず進行。国立公文書館館長を務めた方というので衝動買いしてしまったもの。ところがいきなり縄文…

角田徳幸『たたらの実像をさぐる』

本日はお世話になっている某氏の依頼で、団体ご一行様をお城の専門家とともに姫路案内。姫路に通って7年目になるがこれまでほぼ素通りだったので、頼まれてから急遽下準備にかかり、寺町とそこに残る中世の痕跡(姫路城内で発見され、寺町に移転していた姫道…

森万佑子『韓国併合』

本日はルーティン姫路。確定申告に関する書類について4年分とあわせて5年分も提出してくれといわれいぶかしく思っていると、館長室に呼び出され今年度で雇用打ち切り通告。知事選後の状況をみて来年度までかなと思っていたが、一年早かった。奇特な方がいら…

渡辺靖『アメリカとは何か』

週末は対面の研究会。いろいろと勉強させていただき、久しぶりにお目にかかってお話しさせていただいた方も何人か、お初の方もあった。当方は相変わらずの放言ばかりでしたが、いろいろありがとうございました。そんなわけで近場とはいえ、電車読書もすすみ…

鵜飼秀徳『仏教の大東亜戦争』

本日は岡本2・4限。2限は始業時は前回欠席した一人のみであせったが、すぐに三人になり一安心・・・。空き時間は届いていた学術雑誌にあて、電車で昨日の読みさしの表題書を読了。何となく書店で見かけ衝動買いしていたもの。タイトルは「仏教界と戦争との関わ…

堺市博物館「堺と武将 三好一族の足跡」

京阪・JRを乗り継いで、博物館めぐりその4。まず驚いたのが「洛中洛外図屏風」歴博甲本で、原本ではなく復元複製が展示され、人物(道の行き倒れ人=HP上の表現)・町家(建築途中のものが2軒あり)・ウラの風景(かつて高橋康夫氏が注目。さまざまな井戸・…

京都国立博物館「京に生きる文化 茶の湯」

博物館めぐりその3。河原町丸太町からバスで七条まで下り出かける(交通費を30円ケチったのだが、京阪のほうが早かったか)。最初に「序章 茶の湯へのいざない」と唐物から近世までの茶器を並べ、喫茶文化との出会い・唐物賞翫と会所の茶・わび茶の誕生と町…

相国寺承天閣美術館「武家政権の軌跡ー権力者と寺」

博物館めぐりその2。8月に関連した第1期に続き第2期も。禅宗様の義満像、如拙の水墨画に、播磨出身の天隠龍沢の賛があり自筆を拝ませてもらう。そのほか元代の羅漢図・伝牧谿作など見所多し。前期に引き続き足利義嗣像もあり。 相国寺承天閣美術館 | 臨済宗…

高槻市しろあと歴史館「戦国武将 三好長慶ー生涯と人々」

本日は後期唯一の平日休講日。前期は水曜1限のみだったが、後期はそれも詰まってしまった。何しろ仕事をいただける時はもらっておかないといけない身で(来期は今のところ減る予定)、これを利用して博物館4館めぐりのその1。長慶にいたる三好歴代の肖像と文…

安達宏昭『大東亜共栄圏』

本日は20日以来の電車外出なし。久しぶりのルンバ以外掃除、たまった雑用をこなし、散髪にも出かける。混んでる予感があったので、読みさしの表題書を持ち込み、案の定8人待ち(理容師は3人で昼休憩のため1人中座)の間に読了。もともと総力戦のための自給経…

姫路市立美術館「杉本博司 本歌取りー日本文化の伝承と飛翔」

本日はルーティン姫路。昼休みに先週開催していることに気づいた表題の展覧会を観覧。メインは現代美術なのだが、その内容が過去の絵画・彫刻・墨跡にインスピレーションを得て創作するというもので、それを本歌取りと称しているらしい。そのため本歌とされ…

河添房江・皆川雅樹『「唐物」とは何か』

本日は公務出張で和歌山。またまた25000歩となり疲れたが、いろいろ勉強になり、珍しく自分用のお土産も購入。ただJRは完全に見捨てたようで、紀州路快速は特急通過待ち2度・日根野連結で計3度無駄に停車。まあそのおかげで電車読書はすすみ、備忘を簡単に。…

小田原

常設展はパスして、横浜に戻り小田原へ11:10着。展覧会が開催中の鎌倉は混んでいるという読みがあり、途中下車でき都市史研究で有名にもかかわらず未踏だったこともあって選んだもの。戦国の町場(現実には近世城下町建設、現代の道路拡張でなかなか実感はで…

神奈川県立歴史博物館「源頼朝が愛した幻の大寺院 永福寺と鎌倉御家人」

昨日は東京に行き、朝一から国会図書館、午後は研究会に参加。中身を全く知らないまま確認した書籍に思わぬ新出史料があり、久しぶりにお話しできた方が多数という日になった。夜はそのまま宿泊し、本日表題の展覧会を観覧。鳥羽・平泉の延長線に位置づけら…

真鍋淑郎・アンソニー・J・ブロッコリー『地球温暖化はなぜ起こるのか』

本日はルーティン姫路。その上に雑用がありヘロヘロ、しかも明日は5:30起き。ただ電車読書の備忘だけ簡単に。ノーベル賞受賞者の真鍋氏の名前につられて衝動買いしていたもの。気候モデル研究の発展を、著者の研究の歩みをたどりながらたどったもので、大気…