wsfpq577’s blog

日本中世史専攻、大学非常勤講師などで生活の糧を得ていますが(求職中)、ここでの発言は諸機関とは全く無関係です

2020-01-01から1年間の記事一覧

荒木田岳『村の日本近代史』

このところ年末年始は勤務先の紀要原稿の執筆。今年もようやく一月第二週の講義準備が終わり、専念できるようになった(ただし12月31日締切のリモート課題の採点が待ち構えている・・・)。ただその前に電車読書の読みさしを片付けておく。福島で格闘されている…

播磨学研究所編『日本遺産と播磨』

本日は某自治体史会議、とりあえず来年度刊行予定が一年繰り延べになりそうで、春休みは少し余裕が出来るか・・・。そんななかで表題書を読了。何かと議論のある日本遺産だが、当方の勤務先では学術的に裏付けされたものになるよう尽力するスタンス。主に「播但…

非常勤の声64号

転載します。 標記のダウンロードリンクをお送りします。 なお、4ページ以降のレイアウトが崩れていることをお詫びします。 新型コロナウイルス感染問題で大学での配布ができない状況ですので、 お知り合いの方に転送していただけると幸いです: http://www.…

PC買い替えに伴うお願い

昨日、自宅PCがネット接続不良になり、急遽新規のものを購入しました(金曜22:00注文で本日15:00着)。データは無事だったのですが、当方のミスでメールデータは完全に消えてしまいました。もしよろしければ空メールをくだされば幸いです。

梁英聖『レイシズムとは何か』

本日はルーティン姫路。火曜日がリモートになったため、読みさしの表題書をようやく読了。レイシズム(人種差別)をナショナリズムに不可欠なものと捉え、その歴史的成立過程を跡づけた上で、差別禁止法をもつ欧州・国連型、「過去の克服」の一環として刑法…

危惧していたとおりに・・・

第1回から第5回まで遠隔、第6回から対面に、猫の目の可能性は低いと考えて回数券購入、昨日夜に第9回から遠隔との通知。本日はその対応で一日を費やし、回数券も無駄に。ICカードで割引になる専任と、馬鹿を見る非常勤。

鶴見太郎『イスラエルの起源』

本日はルーティン姫路、最近は山城と禅宗を同時並行というカオスに・・・。講義はすでに対面で、特に火曜日がバス待ち合わせて往復二時間以上という事情もあって、衝動買いしていた表題書を読了。専攻は歴史学というより、社会学のエスニシティ・ナショナリズム…

中山智香子『経済学の堕落を撃つ』

本日は少し出かけなければならなくなり読みさしの表題書を読了。19世紀ドイツ語圏経済学での「方法論争」における担うべき理念は「自由」か「公正」かから出発。前者がハイエクを媒介に「科学」としてアメリカでありえない経済的人間を前提とした数学的手法…

禅詩文・刀剣銘・棟札からみた龍野赤松氏の展開

兵庫県立歴史博物館「友の会だより」第146号(2020年12月3日)に掲載(未来年号ですが、あげておきます)。

湯澤規子『ウンコはどこから来て、どこへ行くのか』

本日は千里山、教員・学生とも自主休講があったようでいつもより人出は少なかったが、電車はそれなりで破局も近いか・・・。そんな中で積ん読の枯渇もあって購入した表題書を読了。著者は同書の裏表紙によると、筑波の歴史・人類学研究科の出身で、「『生きる』…

第11回中世地下文書研究会のご案内

*当方は別の仕事があり、参加できそうにありませんが、案内をはっておきます。 ================================== 第11回中世地下文書研究会を下記の通りオンラインで開催します。科研 費研究グループの主催ですが、…

中之島香雪美術館「聖徳太子 時空をつなぐものがたり」

本日は仏像調査の鞄持ち。ほぼ知られていない平安・鎌倉仏に立ち会いついて、こちらはいろいろ教えてもらい大変勉強になる。こちらは公務かつ盗難横行のため所在は明確にできないが、昨日午後休をとって観覧した展覧会については備忘を残しておく。聖徳太子…

塩澤寛樹『大仏師運慶』

本日は岡本。リクエストもあって「鉄と日本刀の歴史」という初めてのテーマに取り組んでいるため、完全な自転車操業で、区切りも中途半端な、今時の講義スタイルとは全く異なるもの・・・。電車読書は片道15分程度なのだが、読みさしの表題書をほぼ読了し残りは…

斎藤幸平『人新世の「資本論」』

本日はルーティン姫路。といってもいつもとは毛色の違う業務があり結構疲れた。ただ昨日は午前一時間休をとったこともあって、電車読書は少しは進み、評判に釣られ衝動買いしていた表題書を読了。かつて一世を風靡した初期マルクスではなく、晩期マルクスこ…

河内将芳『室町時代の祇園祭』

本日から枚方も対面授業。朝早く出過ぎて混乱したため回数券は片道だけ使い残りあと五往復。第三波を多くが予想していたなかでの暴挙で、死なば諸共と思わないでもないが、後遺症を患いながら生きながらえるのはやはり避けたいところ・・・。そんな中で長らく積…

古矢旬『グローバル時代のアメリカ』

本日は組合委員会のため街へ。人出はかなりなもので、対面授業のために購入した回数券が消化できることを願うばかり。春は2月に購入した分について払い戻しに莫大な手数料をとられ大損。週一ではそれ以外に安く済ませる方法もなく、電子化っておいしいのとい…

兵庫県内秋の中世史関連の博物館展示の紹介

公務出張分のためコメントは付しません。 ①兵庫県立考古博物館特別展「兵庫ゆかりの武将たちー明智光秀とその時代ー」 場所にもかかわらず考古資料よりも、古文書・肖像・合戦図などが主で、丹波攻め、荒木村重、三木合戦、本能寺の変から秀吉・家康、春日局…

尼崎市立博物館

10月10日に開館し、本日ようやく訪れることができた。設置準備室の設立は遙か昔で、先日新聞記事でみかけた近現代史担当の学芸員が56歳、存じ上げている中世史担当の方はそれよりもお年だと思う。震災で頓挫し、結局は移転した中学校(最初は尼崎町立実科高…

「スパイの妻」

大阪に引き返してきて続いて映画鑑賞。県博は無料観覧日・映画は1200円というせこい話。ネットでいくつかの評判をみていたこともあって選択したもの。大まかなあらすじはチェックしていたのだが、上映時間の半分ぐらいで決着がつきそうになり、そこから物語…

和歌山博物館二題

明日が学祭休講(・・・)ということもあり、土曜日から四連休。もちろん昨日はほぼ遠隔講義確認テストの採点・水曜日の講義準備もまだとはいえ、九月末からの全く余裕がない状況からすると一段落。そういうわけで本日は和歌山で秋の企画展を観覧。 まずは創建1…

沢山美果子『性からよむ江戸時代』

本日はルーティン姫路。相変わらずほぼ電車は仮眠状態だが、積ん読の表題書をようやく読了。これまで出産・子育てについての著作に学び、講義でも使わせてもらったが、本書は男女の性交渉に重点がおかれたもの。妻との行為を日記に書き残した小林一茶にはじ…

藤野裕子『民衆暴力』

本日も連勤で姫路(木曜日は代休)。土日出勤は研究会など行事があるときだが、コロナ以降は夜の飲み会がなくなり、本日もおとなしく帰宅。そんなわけで遅ればせながら表題書を読了。18Cまで非暴力が貫徹されていた百姓一揆が、19世紀の世直し一揆では民衆の…

兵庫県立歴史博物館「女たちのひょうごー千姫から緒方八重までー」

本日はルーティン姫路。先週は講義に追われ一日年休をとり、それ以外も隣の図書館に行く必要があったため、本日ようやく昼休みにざあっとだけ表題の展覧会を観覧。副題にあるように、近世の県下にゆかりのある女性に関わる展示だが、絵画(十界図から浮世絵…

戸高一成・大木毅『帝国軍人』

本日はルーティン姫路。JRの人身事故で朝は1時間閉じ込め(ちょうどすることがあって助かったともいえるが・・)、帰路も間引き運転など混乱が続く。そんな中でようやく読了したのが表題書。お二人ともお名前を知っているぐらいだったが、戸高氏は海軍軍人が立…

森安孝夫『シルクロード世界史』

本日はルーティン姫路。珍しく眠気を覚えずデスクワークを終えたが、帰りはグッタリ。そのうえ水曜日のリモート資料アップは前日深夜までかかり、自転車操業が続く。そんななかで後期の講義のこともあって衝動買いしていた表題書を積ん読の順番を変えて読了…

上田信『人口の中国史』

今週は月が対面、火水が遠隔、木から姫路三連勤で、ボロボロで来週水曜の準備がほぼゼロ状態だが、その気力もなく電車読書の備忘。だいぶ前に火曜日のネタ探しで衝動買いしていたもの。「中国」という枠組みが形成された先史時代から紀元後2世紀、東アジア・…

島泰三『魚食の人類史』

本日は公務出張で小野の調査。授業関連があわただしく事前調べが不充分で、自販機のペットボトル2本のみの昼食で3万歩近く歩くことになったっが、当地の重要性が理解できた。ただ現在の公共交通では不便で、電車は1時間に1本・所要時間も1時間半以上かかる。…

新井由紀夫『中世のジェントリと社会』

本日から秋の対面授業。Twitter上に流れていた記事では6~7割とあったが、250人以下は対面方針なので、9割以上になるはずで、現時点で188・170名が登録中の当方の科目も対面。ただし金曜日夜に配慮申請者に対応せよとのメールがあり、それに対応するとちゃん…

内藤正典『イスラームからヨーロッパをみる』

昨日は職場でシンポジウム(座席は半分のみ使用)。裏方とはいえ、打ち上げがないのはやはり寂しい・・・。そんな中で遅ればせながら電車読書の備忘。前著『ヨーロッパとイスラーム』が興味深かったので、衝動買いしていたもの。フランスに代表される「被り物」…

菊池大樹『日本人と山の宗教』

本日は3月から延期になった組合総会。予想以上に参加者が少なく、課題は山積み・・・。そんな中で表題書をようやく読了。久しぶりに同業者の書いたもので、目次に「里山」とあるのに引っかかって衝動買いしていたもの。長らく基層信仰と捉えられていた山岳宗教…