wsfpq577’s blog

日本中世史専攻、大学非常勤講師などで生活の糧を得ていますが(求職中)、ここでの発言は諸機関とは全く無関係です

2024-04-01から1ヶ月間の記事一覧

市立伊丹ミュージアム「酒を醸す、酒をたしなむ」

昔の眼鏡で仕事がはかどらず(ブログ検索によると、2014年10月に購入)、シニア向け地域史講義の写真撮影のため、昆陽寺・昆陽池・猪名寺廃寺・伊佐具神社を自転車でめぐり、その途中に立ち寄ったもの。近世史料から醸造・輸送・消費という全体像をおさえた…

萬代悠『三井大坂両替店』

引き続き電車読書の備忘。表題組織が行っていた借り入れを希望する顧客に対して、手代が調査した相手方の家族構成・人柄・業種・家計状態に関する身辺調査の記録(表題は「日用帳」)を分析したもの。何しろ史料が超一級で、家族間の不和・当主の放蕩など、…

奈良国立博物館「空海」

本日、朝1中百舌鳥の帰路に立ち寄る。外は7割以上がインバウンドだったが、中はその逆ぐらい。タイトル通り、空海その人にこだわった企画で、修理されたという高雄曼荼羅(前期は胎蔵界)など9世紀のものが盛りだくさんで、自筆本も多数。同時代のジャワの寺…

眼鏡壊れる

本日、何気ない動作で眼鏡のフレームが折れてしまうという大惨事。雨が降っていたので一番近い眼鏡屋に出かけたのだが、動転していたこともあって、高額のフレームを勧められるままに了承してしまう。たしかに着け心地はよく丈夫そうだったのだが、春の月収…

小宮山章・加藤正吾『森の来歴』

本日から近所のシニア・コースも始まり、春のルーティンが本格化。当初の見積もりより時間を費やしてしまっており、来週の準備も明日までずれ込む状況。そういうわけで、少しだけ残った電車読書を片付けておく。小宮山氏は1980年に岐阜大学農学部助手となり…

「戦雲‐いくさふむ‐」

本日は中百舌鳥1限。帰路の梅田地下街が大改修で方向感覚を失ってしまったが、バスに乗り継ぎ、水曜割引を利用して表題の映画を鑑賞。近年急速に進む先島での自衛隊ミサイル基地建設を題材にしたドキュメンタリー。語りもつとめた「いのちと暮らしを守るオバ…

中野博文『暴力とポピュリズムのアメリカ史』

本日は枚方3コマ。花粉症が収束しない中、何とか無事終える。電車読書は1月衝動買いシリーズの最後でタイトル買いしたもの。2021年米国連邦議会襲撃事件を冒頭に配し、その主体となった合衆国憲法の悪政を行う政権を打倒するための武力を一般市民に保障した…

関西大学博物館「花開く大阪の文化」

本日観覧。古墳・契沖・大坂画壇のコレクションはこれまでも観たことがあったが、秀吉文書3点は初見。大工関係の書状・領知宛行・慶長の役がらみで最後の記述は具体的。秀頼黒印状もあった。 お知らせ|関西大学博物館

飯島渉『感染症の歴史学』

本日は組合執行委員会。課題は山積み、長年屋台骨を支えてきた方も近い将来の引退を表明され、前途多難の予感。そんな中、著者名をみて何も考えずに購入していた表題書を読了。著者について中国近代史における当該分野の専門家と認識していたが、「中国史の…

「ミッドサマー ディレクターズカット版」

近所の映画館で一週間限定上映をしていたので鑑賞。文化人類学のフィールドワーク心得的な論及を見かけたこともあって、出かけたもの・・・。実際は単なるホラー映画として構想されたもので、アメリカ人の大学院生グループが現地を訪れたのも、現地出身者が意図…

元木泰雄さんのこと

突然の訃報に驚き、本日のお通夜に参列させていただく。ここ一年ほどは闘病生活を続けられていたとのこと。当方が大学院に入ったころ、大阪歴史学会の編集委員をされていたということもあって、何度か飲みに連れて行っていただいた。ホテルのバーに入ったの…

岡野八代『ケアの倫理』

本日は中百舌鳥1限、金曜日は来週から(しかも徒歩圏内)なので、今週の外仕事は一段落。ただ久しぶりにしゃべると喉はボロボロに。そんな中で電車読書は一月に衝動買いしていたもの。子育て・介護など近代家族では女性の無償労働とされてきたケアについて、…

榎村寛之『謎の平安前期』

明日から春の講義。引きこもり中に自治体史の分担分のうち、2パート・約3分の2の草稿を仕上げたのだがそこで息切れ・・・、読みさしの電車読書を片付けておく。刊行時の初版の帯文句「豊かになった」で敬遠していたのだが、話題になっていたのと、3月の某ポイン…

2024年度

別に報告することもないのだが、週末に某プロジェクト委員として出かけただけで、引きこもりが続いているため、少しだけ顔出し。春6コマ・秋7コマで、非常勤はスカスカだが、いくつか原稿を抱えているので、暇を持て余しているほどでもないというところ。余…