wsfpq577’s blog

日本中世史専攻、大学非常勤講師などで生活の糧を得ていますが(求職中)、ここでの発言は諸機関とは全く無関係です

2021-11-01から1ヶ月間の記事一覧

佐野静代『外来植物が変えた江戸時代』

本日は千里山2コマ、二週連続で設置PCがフリーズして時間配分がグダグダに、新しいはずだが何とかしてほしいところ。そんななかで読みさしの表題書を読了、気になっていて特別販売で購入したもの(それ以外に二冊目を通したがそちらは電車読書の対象外)。生…

武井彩佳『歴史修正主義』

本日は休日出勤、たたら製鉄研究で第一線の研究者が揃い、いろいろ勉強になった。そんなわけで表題の電車読書の備忘。実証主義史学の方法とまっとうな批判的研究の重要性を示した上で、国民国家成立によるナショナル・ヒストリーが歴史修正主義を生み出した…

伊藤俊一『荘園』

引き続き電車読書の備忘。初期荘園から応仁の乱後までの通史、著者の専門と異なり院政期の領域型荘園の成立までで1/3以上の分量を取る一方で、中塚武氏の研究に依拠した降水量と気温の変動を取り入れ、室町期の代官の類型化を図ったところが特徴的。それ以外…

南丹市立文化博物館「森と共に生きる」

情報をいただいていたこともあり本日観覧。お目当ては未知の中世文書3点(地元では情報があったらしい)。智伊(美山町知井)と弓削庄(旧京北町)を境界の八丁山をめぐるもので、村ごとの用木負担のあり方・杣工の編制・山越しで材木を渡していたこと(峠に…

芝健介『ヒトラー』

本日は公務出張。内容はここに記さないがいろいろ有益。私費で『紀伊考古学研究』24(特集 躍動する熊野武士団ーその本拠と特質を探るー)・和歌山県立紀伊風土記の丘編『海に挑み、海をひらくーきのくに七千年の文化交流史ー』を購入。というわけで昨日に引…

大津市歴史博物館「西教寺ー大津の天台真盛宗の至宝ー」

本日は岡本1コマ。たたら製鉄と作刀という講義中盤のメインだったがいつもより出席者が少ない。来年もやらせてもらうことになったが、どういう構成にするべきか。夜に雑用があったので、気を取り直して午後は来週23日までの表題の展覧会を観覧、法勝寺からみ…

『日本学術会議の使命』

本日は枚方三コマ。喉はボロボロなのにトローチを忘れてしまったが、帰路に裏技を見つけ先週より20分以上早く駅に到着。明日以後の事情もあり(いまのところ記事は連日続く予定)、電車読書は薄めのものに。池内了・隠岐さや香・木本忠昭・小沼通二・広渡清…

郭四志『産業革命史』

本日は千里山2コマ。やや時間配分を間違えたが何とか片付けることができた。そういうわけで電車読書の備忘は、火曜日のこともあって衝動買いしていたもの。第一次(動力・エネルギー)・第二次(重化学工業)・第三次(コンピューター・省力化)・第四次(Io…

明石市立文化博物館「明石の古道と駅・宿」

本日はルーティン姫路。すでにまわりはフェンスで覆われ改修工事も目前に、蔵書も倉庫行きで非常に不便。招待券をいただいていたこともあり、一時間休をとって帰路に表題の展覧会を観覧。旧石器時代から近世までの古道について、発掘調査成果を中心に展示。…

大田由起夫『銭躍る東シナ海』

本日は枚方3コマ。先週が学祭休みだったこともあり、この二日で喉はガラガラに。さすがに帰りはグッタリしたが、タイトルに惹かれ衝動買いしてしまっていた表題書の備忘。明で1470年代に贅沢風潮が高まり、朝鮮・日本でも同様の現象が見られたとし、その背景…

尼崎市立歴史博物館「花開く江戸絵画ー城下にぎわうころに」

昨日で三週連続の研究発表(講演)が終わり、少しだけ息継ぎ。というわけで表題の展覧会の観覧記録。主題は四つで、①館蔵「洛中洛外図屏風」は左隻下側に聚楽第行幸を描き、右隻下側は下京から東寺、上側は右隻の伏見から東山を北上し、左隻で嵯峨・西院に至…

山下祐介『地域学入門』

本日はルーティン姫路。久しぶりに作業用の本を3冊抱えて出かけたが、ちょうど勤務時間でまるまる作業が終わる。ただ来週は一日在宅勤務になるので、重たい思いをする必要はなかったのかもしれない。今週は学祭休みと代休が続いたこともあって久しぶりの電車…