wsfpq577’s blog

日本中世史専攻、大学非常勤講師などで生活の糧を得ていますが(求職中)、ここでの発言は諸機関とは全く無関係です

2020-11-01から1ヶ月間の記事一覧

中山智香子『経済学の堕落を撃つ』

本日は少し出かけなければならなくなり読みさしの表題書を読了。19世紀ドイツ語圏経済学での「方法論争」における担うべき理念は「自由」か「公正」かから出発。前者がハイエクを媒介に「科学」としてアメリカでありえない経済的人間を前提とした数学的手法…

禅詩文・刀剣銘・棟札からみた龍野赤松氏の展開

兵庫県立歴史博物館「友の会だより」第146号(2020年12月3日)に掲載(未来年号ですが、あげておきます)。

湯澤規子『ウンコはどこから来て、どこへ行くのか』

本日は千里山、教員・学生とも自主休講があったようでいつもより人出は少なかったが、電車はそれなりで破局も近いか・・・。そんな中で積ん読の枯渇もあって購入した表題書を読了。著者は同書の裏表紙によると、筑波の歴史・人類学研究科の出身で、「『生きる』…

第11回中世地下文書研究会のご案内

*当方は別の仕事があり、参加できそうにありませんが、案内をはっておきます。 ================================== 第11回中世地下文書研究会を下記の通りオンラインで開催します。科研 費研究グループの主催ですが、…

中之島香雪美術館「聖徳太子 時空をつなぐものがたり」

本日は仏像調査の鞄持ち。ほぼ知られていない平安・鎌倉仏に立ち会いついて、こちらはいろいろ教えてもらい大変勉強になる。こちらは公務かつ盗難横行のため所在は明確にできないが、昨日午後休をとって観覧した展覧会については備忘を残しておく。聖徳太子…

塩澤寛樹『大仏師運慶』

本日は岡本。リクエストもあって「鉄と日本刀の歴史」という初めてのテーマに取り組んでいるため、完全な自転車操業で、区切りも中途半端な、今時の講義スタイルとは全く異なるもの・・・。電車読書は片道15分程度なのだが、読みさしの表題書をほぼ読了し残りは…

斎藤幸平『人新世の「資本論」』

本日はルーティン姫路。といってもいつもとは毛色の違う業務があり結構疲れた。ただ昨日は午前一時間休をとったこともあって、電車読書は少しは進み、評判に釣られ衝動買いしていた表題書を読了。かつて一世を風靡した初期マルクスではなく、晩期マルクスこ…

河内将芳『室町時代の祇園祭』

本日から枚方も対面授業。朝早く出過ぎて混乱したため回数券は片道だけ使い残りあと五往復。第三波を多くが予想していたなかでの暴挙で、死なば諸共と思わないでもないが、後遺症を患いながら生きながらえるのはやはり避けたいところ・・・。そんな中で長らく積…

古矢旬『グローバル時代のアメリカ』

本日は組合委員会のため街へ。人出はかなりなもので、対面授業のために購入した回数券が消化できることを願うばかり。春は2月に購入した分について払い戻しに莫大な手数料をとられ大損。週一ではそれ以外に安く済ませる方法もなく、電子化っておいしいのとい…

兵庫県内秋の中世史関連の博物館展示の紹介

公務出張分のためコメントは付しません。 ①兵庫県立考古博物館特別展「兵庫ゆかりの武将たちー明智光秀とその時代ー」 場所にもかかわらず考古資料よりも、古文書・肖像・合戦図などが主で、丹波攻め、荒木村重、三木合戦、本能寺の変から秀吉・家康、春日局…

尼崎市立博物館

10月10日に開館し、本日ようやく訪れることができた。設置準備室の設立は遙か昔で、先日新聞記事でみかけた近現代史担当の学芸員が56歳、存じ上げている中世史担当の方はそれよりもお年だと思う。震災で頓挫し、結局は移転した中学校(最初は尼崎町立実科高…

「スパイの妻」

大阪に引き返してきて続いて映画鑑賞。県博は無料観覧日・映画は1200円というせこい話。ネットでいくつかの評判をみていたこともあって選択したもの。大まかなあらすじはチェックしていたのだが、上映時間の半分ぐらいで決着がつきそうになり、そこから物語…

和歌山博物館二題

明日が学祭休講(・・・)ということもあり、土曜日から四連休。もちろん昨日はほぼ遠隔講義確認テストの採点・水曜日の講義準備もまだとはいえ、九月末からの全く余裕がない状況からすると一段落。そういうわけで本日は和歌山で秋の企画展を観覧。 まずは創建1…