wsfpq577’s blog

日本中世史専攻、大学非常勤講師などで生活の糧を得ていますが(求職中)、ここでの発言は諸機関とは全く無関係です

2023-04-01から1ヶ月間の記事一覧

尼崎市立歴史博物館「尼崎を駆け抜けた戦国武将ー細川高国・三好長慶・佐々成政ー」

古文書・軍記・肖像など50点弱の展示。HP掲載のチラシに掲載されていない文書は、嘉吉元年十月十七日「管領細川持之奉書」(播磨国比池祈保に関するもので伏見宮旧蔵文書と思われる館蔵品)・年未詳「秀吉朱印状」(松茸贈答の返礼)で、本興寺・大覚寺文書…

いずみの国歴史館「『黒鳥文書』からみた中世社会」

本日は中百舌鳥1限・岡本4限。その合間を縫って表題の展覧会を観覧。20年以上前に近くで調査があったのだが、最初に所用で断ったまま、以後は呼ばれることなく、実見するのも初めて。リンク紹介にあるように、中世の在地文書(裏打補修はされているが、表装…

三川合流と淀

本日は見学検討会。俄仕立ての現地案内、史料を駆け足で飛ばした報告。そこそこ知り合いが来られていたが、あまりにもすっ飛んだ報告だったらしく全く無反応に終わる。それでもとにかく一仕事は終えた。 先日の下見で確認したにもかかわらず説明を忘れてしま…

岡田温司『反戦と西洋美術』

本日はシニア・カレッジ第1回。「史料を読む」なら何でも良いということで新しく引き受けたものだが、音読してもらうというと受講者は引いた感じ、今後の方針は考えどころ。場所は徒歩圏内なのだが、早めに出かけたこともあり読みさしの表題書を片付ける。秋…

天野忠幸編『戦国武将列伝畿内編下』

本日は枚方3コマ。何とか終えるも帰りのJRは遅れ、自転車は雨に遭い、念のために用意していた1本折れていた傘は途中で大破。相変わらずろくな事はない。そんななかで電車読書は過日の上に続き、戦国後期を対象とした下。こちらになると全く定見はないので、…

京都国立博物館「親鸞ー生涯と名宝ー」

引き続き徒歩で表題の展覧会へ(直接の交通手段がなく、かつてはタクシーを使ったこともあったが節約のため、それほど暑くなかったのが幸い)。こちらもそれほど混雑しているわけではなく(帰りに団体客に遭遇したが)、親鸞の生涯をオーソドックスにたどっ…

龍谷ミュージアム「真宗と聖徳太子」

本格的に講義もはじまりいろいろバタバタしているのだが、後述する所用もあり、前売りをネットで購入していたので、昨日阪急大宮駅から徒歩で向かう。親鸞誕生850周年にかこつけた展覧会。客はそこそこ入っていたが、単眼鏡で絵画資料を熟覧する余裕はあった…

前期赤松氏の展開と禅宗寺院

ひょうご歴史研究室紀要第8号のPDFが掲載されたようなので成稿事情を記しておく(当方のPCでは閲覧すると変な書体となるが、ダウンロードしてファイルを開くとちゃんとなる)。昨年秋のシンポ報告がもとになっているため、一部は旧稿とかぶるが、今回で解散…

釘貫亨『日本語の発音はどう変わってきたか』

本日は組合の会議でお出かけ。昨年度までは作業がない際はリモートだったのだが、本年度から対面原則に。ただおかげで書店で『実躬卿記』の新刊を確認することができたのは幸い(コロナ禍でネット衝動買いをしてしまった補遺1に続き、紙背文書のほとんどは具…

越前紀行その5(敦賀)

武生からは2両編成の電車(学生チラホラでも立ち客があった)で敦賀へ。気比神宮から金ヶ崎城跡へ。雨だったが渦潮報告書で書いた尊良親王の終焉地。市立博物館の閉館15分前に駆け込み、近世絵図を確認。道川家がどこにあったのか聞いてしまい、終業間際の学…

越前紀行その4(武生)

当初の予定より30分押しで福井駅に戻る。迷ったが特急を利用して武生へ(ICOCAで勝手に精算されるらしい)。40分の滞在で城跡・総社・国分寺・正覚寺などをまわる。国府所在地としてもう少し時間を取りたかったのだが残念。新幹線は別のところを通るようで(…

越前紀行その3(三国)

7日は6時すぎに起床、ホテル朝食でがっちり食べて7:49の路面電車(福井鉄道)に乗る。途中で通常電車(えちぜん鉄道)に乗り換え。途中から乗客はアジア系の若い女性たちだけになり、それも下車(どういう職種なのだろうか、たこ部屋よりはましなのだろう)…

越前紀行その2(福井)

福井駅から福井市立郷土歴史博物館へ福井市立郷土歴史博物館 (city.fukui.fukui.jp)。旧職場に招待状があり、さすがに京博や龍谷ミュージアムは遠慮したが、これは誰も使わないだろうと思い利用させてもらう。春季特別展「いまに残る一乗谷の記憶」で、朝倉…

越前紀行その1(一乗谷)

5日には新年度第1回目の講義もあり、収入も大幅減となったのだが、蓄えは目減りするだけで、今年度に予定されている北陸新幹線により関西からの交通費も大幅アップになる可能性があり、6日・7日と越前に行ってきたので、その備忘。 6日7:15高槻発(阪急神戸…

『「鳴門の渦潮」と淡路島の文化遺産』PDF公開

先日紹介した拙論を収録した表題の報告書がPDF公開されているのを確認。ご関心のある方は下記アドレスからご覧下さい(下にスルロールが必要です)。 rekihaku.pref.hyogo.lg.jp

兵庫県立歴史博物館デジタルミュージアム「前期赤松氏と西播磨の山城」

当方が関わった最後の取り組みについても紹介しておく。もともと文化財課の要請に前知事が応えたことで発足した事業だったため、県知事選挙で後継候補が敗れた段階で雲行きは怪しくなっていた。そういうなかで一昨年度にアピールのためということで、昨年度…

『ひょうご歴史研究室紀要』第8号刊行

昨日受け取り。これで7年間の勤務は終了。いつもはすぐにHPにアップされるだが、博物館が開館準備で慌ただしく、しばらく後になりそう、とりあえず表紙写真を上げておく。自著論文の解説はアップされてからに。