wsfpq577’s blog

日本中世史専攻、大学非常勤講師などで生活の糧を得ていますが(求職中)、ここでの発言は諸機関とは全く無関係です

2022-01-01から1年間の記事一覧

弘末雅士『海の東南アジア史』

本日は千里山最終回、休日ダイアのため接続が悪かったがとにかくあとは試験だけ。電車読書のほうは以前に港市についての著書を読んだことがあったため、衝動買いしていたもの。主に現インドネシア地域を中心に、16世紀から現代までの社会の変化を、外来者で…

「非常勤の声」69号

こちらから御覧下さい。 http://www.hijokin.org/doc/koe69.pdf

堺市博物館「人とモノが行き交う中世・堺ー流通の考古学ー」

本日は中百舌鳥1限。試験あわせてあと3週だったので、少しでも涼しいうちにと思い立って(といっても汗は結構かいたが)、20分ほど歩いて始まったばかりの表題の展覧会を観覧。第1章世界環濠都市と日明貿易では、15・16世紀の堺環濠都市遺跡出土の貿易陶磁・…

森幸夫『六波羅探題』

本日は枚方3コマ。朝から大雨でまたまた自転車に乗れず、ズボンもビショビショ、帰路に2週間ぶりに1本早い電車にギリギリ間に合ったことだけが幸い。電車読書は春の特別販売シリーズの一冊。六波羅探題の成立から滅亡までがまとめられており、歴代の考証、在…

平野千果子『人種主義の歴史』

本日は組合の雑用でお出かけ、老朽化した印刷機に悪戦苦闘しもろもろストレスがたまるが、それでも読みさしの表題書を読了。著者はフランス植民地の専門家(お名前だけは存じ上げていた)だが、大航海時代から20世紀までの「蛮勇を振るっ」(あとがきにある…

「百年と希望」

本日は中百舌鳥1限、これも今月限りのため、水曜サービスデーを利用した映画鑑賞にあてる。百年は日本共産党創立100周年を指したものだが、公式作品ではなく、党史を語るのも家族を顧みず組合活動と党活動に明け暮れていたという一党員が少し登場するだけで…

安田次郎『尋尊』

本日枚方3コマ、雨で自転車が使えず、しかも2週連続で帰路のバスが複雑な合流での渋滞に巻き込まれるなど、散々だったが何とか帰宅。電車読書のほうは昨年刊行だが今春の特別販売で購入したもの。すでに評価がされていたかと思うが、『大乗院寺社雑事記』を…

「ベイビー・ブローカー」

本日は中百舌鳥1限。御堂筋線は上着がないとウトウトできない一方で、外はどうしようもない暑さ。この生活もあと一月なので、本日も帰路は映画鑑賞。「犬王」の混雑があったので、前日に予約しておいたが、大箱の半分程度の入りで、中高年の男女が多数。スト…

フランチェスカ・トリヴェッラート『世界をつくった貿易商人』

本日は枚方3コマ。配当されていた教室の空調が修理中とのことで、いつにもまして雰囲気が悪い中での講義。来週には直るようだが、すでに梅雨明け。ロシアのウクライナ侵攻で温暖化対策も吹っ飛び(逆に世界で軍事費増やしてCO2を燃やしましょうモード)、あ…

島尾新『画聖雪舟の素顔』

本日は公務出張扱いで一日フィールドワーク。さすがに汗びっしょりでペットボトルも5本目。早朝出発で往路の高速バスは爆睡していたが、帰路はそこそこ起きていたので、読みさしの表題書を読了。禅宗に手を出していることもあって衝動買いしていたもの。副題…

歴史学研究会編『歴史総合をつむぐ』

本日は枚方3コマ。自転車をやめて別経路通勤にしたが、湿気で汗びっしょり、ズボンの裾も雨にやられる。明日朝までに乾くだろうか。電車読書のほうは、秋の講義のこともあって購入していたもの。29講と実践例2+1からなる。短い紙数で長期間を扱ったため単な…

『学問と政治 学術会議任命拒否問題とは何か』

本日は所属先の研究会裏方で休日出勤、新出の近世文書に関する議論を勉強させてもらう。電車読書のほうは、当方は法的な意味での「研究者」かどうかは微妙なのだが(かつて付与された研究者番号でresearchmapに登録してあるが、「所属先」はない)、問題の深…

渡邊大門編『南北朝の動乱 主要合戦全録』

本日はルーティン姫路、電車で寝たつもりでも午後はヘロヘロ。その上にバタバタが重なったが、電車読書の備忘だけ片付けておく。鎌倉末期から南北朝の合一までの通史を、合戦に引っかけて11章でまとめたもの(9章立てで序章・終章とあるが、時代の最初と最後…

「犬王」

本日の中百舌鳥1限の帰路に観覧。シネコンのなかではキャパが小さく(150席ぐらい)、サービスデーだったこともあり、中年女性主体でほぼ満杯。壇ノ浦で宝剣を拾い上げて盲目となった琵琶法師と、異形で生まれた猿楽師のコラボによる室町ロック・ミュージカ…

秋道智彌・角南篤編『コモンズとしての海』

本日は枚方3コマ。2コマ目でなぜか大学貸し出しPCのWi-Fiが機能不全で今昔マップとひなたGISの紹介が途切れてしまうというハプニング。また出勤時に自転車を強行利用したため、帰りは雨の中カバンをゴミ袋に入れることに。電車読書のほうは書店で見かけ、安…

「親愛なる同志たちへ」

4月に見逃していたが、近所で1週間だけ上映されていることを知り本日鑑賞。1962年6月にロシア南西部の町ノヴォチェルカッスクで起こった労働者デモを暴力的に鎮圧した事件(公式統計で死者26名)を素材に、現地共産党委員会勤務の女性を主人公に描いたもの。…

海野聡『森と木と建築の日本史』

本日は枚方3コマ、特にトラブルはなかったがそれでもヘロヘロ。そんななか電車読書は、とりあえず目だけは通しておこうと購入していたもの。著者は東大建築史から奈文研を経て東大に戻ったという経歴で、4章立ての最初の1章で材木の特性を木目を含めて概論し…

松沢裕作『日本近代社会史』

本日は自治体史会議、ようやく史料編入稿までたどり着いたが、まだまだ前途多難。不規則になっていた電車読書もようやく一段落(また忘れないように願うばかり)。タイトルに惹かれ講義ネタになるのではと衝動買いしていたもの。日本近代社会を、先行する近…

藤田達生『戦国日本の軍事革命』

本日は自治体史の大般若経調査に随行。ひたすら法量のデータ取りだったが、南北朝期の文字を堪能させてもらう。昨日記した事情で火曜日の予備だったもので、本日その残りを読了。昨年もった専任のサバティカルで代行したゼミでもそういう関心があったので、…

オズワルド・シュミッツ『人新世の科学』(日浦勉訳)

本日はルーティン姫路。出勤途中で腹痛に見舞われ寝ることができず、一日中ヘロヘロで仕事を終える。いろいろ集中力にも欠けていて、火曜日に終えるはずだった表題書をカバンに移し忘れ(予備は入れていた)、本日ようやく読了。著者はアメリカの生態学者で…

「教育と愛国」

本日の中百舌鳥1限終了後に観覧。入りは30人程度で当方より若い女性もちらほらみかける。もともと深夜ドキュメンタリーで放映されたものに追加取材を加え、2000年以後の慰安婦に端を発した教育・研究への国家介入の深化を跡づけたもの。慰安婦など加害叙述が…

「大河への道」

近所の映画館のカード会員は誕生日月1000円。本日は先週の代休、日曜日に少しリモート学習会が入っているだけということもあって観覧。完全に消去法で選択したものだが、地域振興で大河ドラマを計画する香取市役所周辺と、伊能忠敬の病死から地図完成までを…

山田徹・谷口雄大・木下竜馬・川口成人『鎌倉幕府と室町幕府』

本日は枚方3コマ。終わるとヘロヘロ、こちらはすでに57才。電車読書は当方を引用していただいた中世もの。順に1980・84・87・89年生まれの研究者が、両幕府それぞれの公家寺社との関係・地方支配・滅亡をめぐる近年の研究を整理し、最後に座談会で構成。ただ…

小川幸司・成田龍一編『世界史の考え方』

本日は職場の会議で休日出勤、新しい研究会立ち上げの第1回で、近世地図史料がどれだけ活用できるかが焦点。阪急とJRの連絡がよくなく、普通に乗ったこともあり、秋の講義に向けて購入していた読みさしの表題書を読了。高校教員(新しい岩波世界歴史の編者)…

重田園江『ホモ・エコノミクス』

本日は枚方3コマ。金曜日が代休だったとはいえ土日出張の疲れがとれず。それでも電車読書は以前に衝動買いしていた表題書を読了。人間は自己利益を最大化するように行動すると措定したホモ・エコノミクスという経済学の理念型について、それが成立する以前の…

吉備史跡巡り

土曜日はそのまま宿泊し、ホテルでたっぷりバイキング。8:50に備前一宮駅着で、駅前のレンタサイクルへ。どこまでと問われ総社と答えると、向こうでは返せないといわれる。時間を確かめたかったようだが(3時間以内・4時間・それ以上という料金設定)、それ…

林原美術館「GOLDー永遠の輝きを探しにー」

昨日は岡山で研究報告。例によってZOOM配信だったが、当事者のみは会場へ出張。そういうわけで職場への招待券を利用して表題の展覧会を観覧。池田家伝来の美術品に加え、岡山城の金箔瓦なども展示。笑ったのは明治21年に島津の娘が婚礼の調度品としてもたら…

「非常勤の声」68

こちらから御覧下さい。 http://www.hijokin.org/doc/koe68.pdf

河内将芳『大政所と北政所』

本日は中百舌鳥一限。晴れてきたので、寄り道をせず帰宅し、久方ぶりにルンバ以外で掃除。秀吉の母(実名不詳)と妻(著者は「おねゝ」と呼称)が、豊臣家という家の立ち上げのためどのように処遇されてきたかを跡づけたもの。あとがきで明かされているよう…

鵜飼健史『政治責任』

本日は千里山2コマ。昨年度後期から対面に戻っているのだが、どうも時間配分がおかしくなっていて、本日は早く終わりすぎ。それはさておき電車読書の備忘はなぜ購入したかすら記憶から飛んでいる表題書。著者は政治理論系の研究者で、近年の無責任な政治状況…