wsfpq577’s blog

日本中世史専攻、大学非常勤講師・研究員などとして生活の糧を得ていますが、ここでの発言は諸機関とは全く無関係です

歴史学研究会編『歴史総合をつむぐ』

本日は枚方3コマ。自転車をやめて別経路通勤にしたが、湿気で汗びっしょり、ズボンの裾も雨にやられる。明日朝までに乾くだろうか。電車読書のほうは、秋の講義のこともあって購入していたもの。29講と実践例2+1からなる。短い紙数で長期間を扱ったため単なる概説に留まっているのもあったが、具体的史料を提示しながら問題提起が行われており、有益な図表もあった。ただ実践例によると、歴史総合の教科書で、関東大震災の虐殺について、本文で4社・コラムが4社・特集頁が1社・記述なしが3社というのが現実。そのなかで実践例は私立大学附属の中・高一貫校。自由度を許容された上澄みエリート校のためのものと考えると、枚方のような中堅理系はどのような単元を通過して入学してくるのだろうか。執筆者に教育学部教員が1人のみというのも象徴的で、戦後歴史学は遠くになりにけり、歴史修正が横行するのも当然か。

「歴史総合」をつむぐ - 東京大学出版会