wsfpq577’s blog

日本中世史専攻、大学非常勤講師・研究員などとして生活の糧を得ていますが、ここでの発言は諸機関とは全く無関係です

堺市博物館「人とモノが行き交う中世・堺ー流通の考古学ー」

本日は中百舌鳥1限。試験あわせてあと3週だったので、少しでも涼しいうちにと思い立って(といっても汗は結構かいたが)、20分ほど歩いて始まったばかりの表題の展覧会を観覧。第1章世界環濠都市と日明貿易では、15・16世紀の堺環濠都市遺跡出土の貿易陶磁・琉球銭(後者は初めて観た)、紀淡海峡沖ノ島北方海底遺跡からの海揚がり陶磁(これは昨年に和歌山市立博物館で観覧)、堺旧湊西墓地出土の薩摩塔が展示。第2章堺発展前夜では、大物遺跡、淀川・木津川河床遺跡、草戸千軒町遺跡から出土した国内各地の土器・瓦器・木簡などが展示。第3章堺の台頭では、兵庫津遺跡・水の子岩遺跡(岡山)・堺環濠都市遺跡の出土品が展示され、播磨産土師器鍋・備前焼杯など広域流通品といえない存在が都市遺跡から出土することが強調。中世土器研究会の全面協力ということで、単品では目立たない土器から流通のあり方を捉え直したもので、いろいろ勉強させていただく。ただ図録の販売は明日からといわれ、見本でしか確認できなかったのは残念。やはり来週にすべきだったか。直接関係ないが、大先生は完全に『新修神戸市史』ガン無視路線で突っ走るつもりのよう、10年以上前に書いたことを今更いわれてもねえ・・・。

企画展「人とモノが行き交う中世・堺-流通の考古学-」<令和4年7月12日~10月10日> 堺市