wsfpq577’s blog

日本中世史専攻、大学非常勤講師などで生活の糧を得ていますが(求職中)、ここでの発言は諸機関とは全く無関係です

2021-01-01から1年間の記事一覧

西谷正浩『中世は核家族だったのか』

本日は千里山。裏紙を試験要綱として印刷・配布していたことを、講義終了直前に気づくという大失態。それがなんと2015年に担当していた同一講義科目の試験要綱で、望んでいないことで奇跡が起こってしまう・・・。そういうなかで電車読書の備忘。春のフェアで購…

山室信一『モダン語の世界へ』

本日は第一回目以来の枚方3コマ。その時にうまくいかなかったGoogleMeetも遠隔受講者からの苦情はないようでとりあえずよかった。ただかなり体力を消化したようで、3コマ目は喉が引っかかって声がすぐに出せないことがしばしば。そんななかで電車読書の備忘…

新本屋もAMAZONも

その後、新本屋によっていくつかの新刊を購入し(品揃えは半減、一段の棚に数冊横に並べただけのものも)、大阪駅周辺の人混みを抜けて帰宅。郵便受けを確認すると本日到着すると思っていた本が届いていない。改めて確認すると最初の発注で止まっている体た…

大阪歴史博物館・大阪城天守閣

本日は野暮用でお出かけ。すぐに戻れば午後の学会に間に合ったのだが、パスして博物館巡り。科研の史料紹介や大先生の講演はリモートでも充分に満足できるのだが、大会報告は逆にストレスがたまる気がして、一度も参加しないまま。活字化されてから勉強させ…

渡邊大門編『戦乱と政変の室町時代』

火曜日は今週まで遠隔授業。ただ対面になっても遠隔申請者に対応しなければならず、いろいろややこしそう。明日も一限しばりで遠隔継続、姫路も半分をめどに在宅勤務ということもあって、読みさしの表題書を片付けておく。観応の擾乱から明応の政変までの12…

回顧と展望

本日は千里山対面、久しぶりの講義をビデオ収録のノリで進めてしまい繰り返し説明することを忘れ、時間を余らせて終わることに。久しぶりに同業者と出会い愚痴りながら帰宅すると表題誌がポストに。2005年と同じく当方が担当したのは前のほうの経済史。本文…

広中一成『後期日中戦争』

昨日は徳島で研究会、本日は姫路で古代史研究会の裏方。そういうわけで衝動買いしてしまっていた表題書を読了。最初に研究史に触れて後期日中戦争への関心が低いと指摘。ただ余りにも古すぎる印象を受けながら読み進めると、91頁に文献として、『日中戦争全…

樋口健太郎『摂関家の中世』

本日は自治体史の対面会議(一人のみZOOM)。本年度末に向けて課題は山積み。帰宅時点で半分近く残っていたのだが、明日の高速バス乗りの荷物を軽くするためもあって表題書を読了。成立から豊臣摂関家の滅亡と近世までを、摂関という職掌に焦点を当てて論じ…

佐藤信哉『戦争の中国古代史』

本日はゼミ関係の文献チェックで千里山へ。学生はチラホラ見かけたが、商経・法文は非常勤講師室以外は閑散としており(交通費請求書類の提出先)、実験系のみが登校らしい。そんなわけで電車読書も久しぶりの更新。Twitterをお見かけしていることもあり(歴…

そんなわけで組合機関誌です

木下武男『労働組合とは何か』

本日は姫路勤務、帰路に久しぶりに大阪のチケット屋で95%図書カードを購入し新本屋へ。レジの行列は途切れていなかったが、棚はスカスカで今後が心配。電子書籍の広がりに加え(引きこもり中の授業準備で一度購入したが、スクショしかとれず余り当方は利用…

『歴史科学』245

(2020年1月例会 鎌倉幕府と権門体制)と題して、佐藤雄基「鎌倉幕府の裁判と中世国家論ー裁判から『国家とは何か』を論じられるのかー」・木村英一「中世前期における京都の武士社会と鎌倉幕府」が掲載。当方も参加し(思えば最後の飲み会)、討論でも発言…

「室町期西播磨の交通と政治拠点」

『ひょうご歴史研究室紀要』6(2021年3月26日刊行)。現物も奥付通りに納品され、何人かの方には送付済。ただHPリニューアルの関係でPDF公開が遅れ、しかも当方のみ手違いがあったため、ようやく本日公開ひょうご歴史研究室紀要 | 兵庫県立歴史博物館:兵庫県…

ブリュノ・ガラン『アーカイヴズ』

本日はリモート研究会でお勉強、と思ったらコメンテーターが昨日読み始めた表題書を引用(訳者大沼太兵衛氏のあとがきによると、「草稿全体に目を通した上で、詳細なコメントを下さった」とのこと、訳者は東大美術史専修からフランス国立古文書学校修士を経…

高橋昌一郎『フォン・ノイマンの哲学』

本日は週一での姫路出勤日。朝の人出はいつも通りで、JRも辛うじて神戸で座れたぐらい。リモート続きで相変わらず爆睡時間も長いがようやく電車読書を消費。1903年ブタペスト生まれのユダヤ人で、6歳で超人的な記憶力・計算力を発揮し、17歳で数学論文を発表…

小島庸平『サラ金の歴史』

本日はルーティン姫路、緊急事態宣言・GWの狭間だったが電車はほぼ変わらず、夕方の姫路駅周辺もそこそこの若者が活動。大学がリモート続きのため久しぶりの電車読書の備忘。タイトルでの衝動買いから積ん読が長くその間に評判を見かけたが、予想以上に面白…

兵庫県立歴史博物館「広告と近代のくらし」

本日は会議のため姫路出勤、一部参加者はZOOM、当方も会議室ではなく執務室でZOOM。そんなわけでちょうど初日となる表題の展覧会を観覧。明治の引札にはじまり、マッチラベル、百貨店のポスターと宣伝紙、雑誌広告、阪急、映画ポスターなどが並び世相を伝え…

「生きろ 島田叡ー戦中最後の沖縄県知事」

本日は朝一リモート、その後は月曜ゼミ準備のため千里山図書館で論文探索。全科目リモートのはずだが、そこそこ学生をみかける。初期鎌倉幕府政治史をはじめピッタリはまるものがなく悩んだが一応決着をつけて、帰路に表題の映画鑑賞。昨年投げ銭の見返りに…

山本健『ヨーロッパ冷戦史』

本日は千里山遠隔。ただ専任サバティカルで三年生ゼミを半期だけ預かっているため近年の講座ものの目次を提示する必要があり(この10年いかに不勉強かということ)、午前中に大学図書館へ。事務に申請したので交通費は出るようだが、来週までにまた行く必要…

ウルリヒ・ヘルベルト『第三帝国』

引き続き電車読書の備忘。いろいろ評判があがっており、講義がらみで衝動買いしていたもの。「ナチズム研究の第一人者」(訳者でドイツ現代史専攻の小野寺拓氏の表現)という著者が、第一次大戦前の反ユダヤ主義の成立から、ヒトラーの自殺までをコンパクト…

京都文化博物館「よみがえる承久の乱」

本日は京都北山へ。昨日さる必要があって探し回ったコピーが出てこず、中之島は耐震工事で書庫内資料が利用停止のため(ただ今回必要な部分はそもそもコピーをとっていなかった部分だったことが判明)。他にも行方不明のものがあり、引っ越しの際に誤って処…

『10の「感染症」からよむ世界史』

本日はルーティン姫路、昨日と比べるとかなり人出は減った感覚、こちらも出勤半減が奨励されており、当方も来週は在宅。またまた回数券の消化を危惧する状況に、例の問題も含めて落ち着かない日々が続く。それでも電車読書はこの二日で進み、衝動買いしてい…

倉地克直『江戸時代の瀬戸内交通』

本日は某所の文化財審議委員を拝命したためその会議で出かける。もとからの知り合いが含まれるとはいえ、文献史を代表するのは場違いな感が否めない。ただ帰路は民俗学の方とご一緒させていただきいろいろ勉強になった。また積ん読だった表題書も読了。「御…

佐藤千登勢『フランクリン・ローズヴェルト』

昨日記したように、朝をゆっくりすると通勤は読書時間になるため、積ん読だった表題書はあっさり読了。これまた講義がらみもあって衝動買いしていたもの。生い立ち(母の過干渉を受け流し内面の感情を押し殺した人格形成)・裕福なエリートとしての生活スタ…

姫路城

本日はルーティン姫路、ただ3月はじめに計算違いで1時間休をとってしまったため、6時間30分余らす羽目に(とっていなければ余り30分を今年度中に取り、1日を次年度に繰り越しできた)。仕方ないので本日4時間・明日1時間(業務を残しているため2時間半は捨て…

小山束『和算』

本日所用でほぼ読了した表題書の備忘。少し迷ってから衝動買いしていたもの。『塵劫記』を前史として関孝和による確立、高弟として兄賢明とともに関の著書をまとめ家宣・家継・吉宗に仕えた建部賢弘、流派としての特徴と発展、実用・趣味・師匠という三階層…

南阿波の港町

昨日・本日と諸氏のお世話になり踏査。港町について、真言宗一色の阿波全体の傾向と異なり、浄土宗・浄土真宗本願寺派・曹洞宗などの寺院構成、砂州と町形成、海城の存在など、現地を案内していただき大変勉強になった。ありがとうございました。 宍喰愛宕城…

高橋進『生物多様性を問い直す』

本日はルーティン姫路、高校生をほぼ見かけなかったにも関わらず朝の人出は思いのほか多い。相変わらず席が確保できれば寝にいっているが、それでも表題書を読了。書店で目次を見て衝動買いしていたもの。コロンブス以来の世界史の中で生物資源の略奪を概観…

神戸市立博物館「和田岬砲台史跡指定100年記念 大阪湾の防備と台場展」

映画鑑賞の次は表題の展覧会に。もともと映画だけをチェックしていたのだが、出品目録を確認すると海図が多数展示されているのを知り、公務で「鳴門の渦潮」調査研究プロジェクトのメンバーになっている関係で観覧。日本側で作成された絵図類だけでなく、イ…

「ある人質 生還までの398日」

コロナで実害を被ることになったのが、回数券の処理。昨春は完全ロックダウン・秋は対面から遠隔への切替で余らせてしまい、手数料を取られ払い戻し。今年に入ってからはチケット屋購入分が不要になり、その処理のために出かけて水曜1200円で表題作を観覧。…