wsfpq577’s blog

日本中世史専攻、大学非常勤講師・研究員などとして生活の糧を得ていますが、ここでの発言は諸機関とは全く無関係です

佐藤信哉『戦争の中国古代史』

本日はゼミ関係の文献チェックで千里山へ。学生はチラホラ見かけたが、商経・法文は非常勤講師室以外は閑散としており(交通費請求書類の提出先)、実験系のみが登校らしい。そんなわけで電車読書も久しぶりの更新。Twitterをお見かけしていることもあり(歴研に専論もある「模範生」)、衝動買いしていたもの。戦争と銘打っているかが、内容は殷代から軍事に重点を置いた通史というべきもの。甲骨文字からみた武器の性格、金文の読み方などは興味深かったが、戦争の具体像についてはむしろ禁欲的で、動員兵力数にすら触れることがない。十八史略(中学生時代に陳舜臣本を読んだ記憶が)のような後代の史書ではなく、可能な限り一次史料を基に史実を再校正するという実証史学の方法に依ったためと思われる。ただどれぐらいの兵力をどの程度の日数動員できたものかは、知りたかったところ。

『戦争の中国古代史』(佐藤 信弥):講談社現代新書|講談社BOOK倶楽部