wsfpq577’s blog

日本中世史専攻、大学非常勤講師などで生活の糧を得ていますが(求職中)、ここでの発言は諸機関とは全く無関係です

大阪歴史博物館・大阪城天守閣

本日は野暮用でお出かけ。すぐに戻れば午後の学会に間に合ったのだが、パスして博物館巡り。科研の史料紹介や大先生の講演はリモートでも充分に満足できるのだが、大会報告は逆にストレスがたまる気がして、一度も参加しないまま。活字化されてから勉強させていただきます。ということで、大阪歴史博物館「特集展示 古代の都難波京」。遺物と研究史回顧の小展示で現状を再確認。なお常設展示はいくつか展示替えがされており、戊申年木簡関連を授業がらみで撮影。客層は若い人中心にチラホラ。

大阪歴史博物館:第136回特集展示「古代の都 難波京」 

続いて大阪城天守閣へ。授業準備で豊臣石垣公開プロジェクトがどこまで進んでいるのか気になったのが今回の主目的。結局天守閣最上階から鉄骨が眺められただけ。詳細はこちら公開施設の進捗状況 | 大坂城豊臣石垣公開プロジェクト。企画展示「信長・秀吉・家康が見た大坂」は、基本的な絵画史料とあわせて、そこそこの数の文書が並べられる。秀吉の溺愛する秀頼への「口をすう」表現は、類例があるのだろうか。テーマ展「幕末大坂の風景ーにぎわいと安らぎ」は、街並み遠望・水の都・大坂城・寺社・あきない・娯楽と行楽にわけて、『摂津名所図会』・『浪華の賑わい』・『住吉名所図会』・『淀川両岸一覧』・『滑稽浪花名所』から代表的な場面を選んで並べたもの。大半はパネルとはいえ、見知ったものを熟覧でき興味深く、長堀が材木・石の荷揚げ場になっていたのは初めて知った。ただ他のフロアに比べ客が著しく少ないようにみえた。最上階の展望から降ってくると飽きてしまうのかもしれないが、もったないところ。詳細は以下から参照されたい。大阪城天守閣