wsfpq577’s blog

日本中世史専攻、大学非常勤講師などで生活の糧を得ていますが(求職中)、ここでの発言は諸機関とは全く無関係です

2023-01-01から1年間の記事一覧

富山市郷土博物館「蜷川新右衛門さんー室町幕府政所代蜷川氏の盛衰」

昨晩は当初目当てにしていた店が若者だらけだったので敬遠。地元のチェーン店のカウンターで、生1杯・日本酒2合。料理も悪くなかったのだが、最初に生といったのが通っていないなどとにかく遅すぎ。かさごの造りにいたっては30分は待たされてしまう。諸事情…

神岡

まず目についたのが狭い街路に家が密集した様相。飲み屋らしきものも多く、鉱山で栄えたことがよくわかる(スーパー・カミオカンデは廃坑跡と思っていたが、現在も併存しているらしい)。もっとも目当は中世で参考書のコピー中世武家庭園と戦国の領域支配 江…

飛騨古川

昨日は生1杯・日本酒3合で、10時過ぎには就寝、何度か目が覚めたが、起床は6:20。コンビニで調達していたパンを食べ、7時頃からホテルに荷物を残し、昨日いただいた地籍図を参考にしながら町巡り。気温は10度以下で手が冷たかったが、城跡と町の構造につい…

飛騨市美術館「姉小路氏城館跡と飛騨の中世」

古民家見学を断念したのは、本日中に表題の展覧会を観ておきたかったという事情で、16:25から閉館時刻越えの17:02まで居座る。ただそれでも存分には見切れなかったもの。7つの城館と城下町について、発掘調査成果・赤色立体図・地籍図を用いて紹介されるだけ…

飛騨高山

来年度は現時点で1コマ減というどうしようもない状況なのだが、動けるうちにということで、本日は4:50起床、新幹線で名古屋まで出かけ、高速バスで飛騨高山に。JRよりも格安で到着時間もほぼ同じということでの判断。本来は5:10起床予定だったのだが、4:00か…

「中世の四天王寺と都市天王寺」

本日到着の『ヒストリア』第300号記念特集大阪地域史研究の成果と可能性144~164頁に掲載。依頼原稿だが久しぶりの学術雑誌への寄稿。ただし全体構想を最初に報告したのは2008年4月18日で、2011年11月22日の1617会での報告レジュメはすでに引用されている。…

土田宏成『災害の日本近代史』

引き続き電車読書の備忘。夏前に何となく衝動買いしてしまったもの。1905年東北大凶作から1923年の関東大震災までの、飢饉・地震・桜島噴火・水害などについて、その概要と政府の対応、および国際社会との関わりについて叙述。1917年に東京に巨大台風があっ…

京都国立博物館「特別展 東福寺」

ということで昨日の続き。ようやく京都駅に着き急ぎ足で表題の展覧会に。公家側が円爾に発行した「治部尚書」からはじまり日本年号、奥に官職は唐名で自署・花押という度牒をみてびっくり。解説によると「平安時代後期以降になると版本を用いて文様を表した…

大津市歴史博物館「近江堅田 本福寺」

もともと11月の予定だったのが、諸事情で本日観覧。ただ出かける前にJR遅れの情報、強行したが、阪急・JR乗替で最安ルートの山崎で30分待たされ、京都駅で湖西線各駅が対面に停車していたが扉を開けてくれないまま発車。大津駅から歩く羽目になって予定より1…

前川一郎編『歴史学入門』

本日は枚方3コマ。朝の通勤で座れなかったのが誤算で、帰りはクタクタに。電車読書の備忘はこの講義のこともあって購入していた表題書を簡単に。濃淡はあったが、科学史(隠岐さや香)は、イスラーム天文学とコペルニクスで利用させてもらい、グローバリゼー…

丸山浩明『アマゾン五〇〇年』

本日は枚方3コマ、帰路のJRに遅れ情報があったが、事なきを得る。京都行きなどもあったため読了した表題書の備忘。主に1542年のスペイン人による「発見」以後の歴史を辿ったもので、フランスの進出・同君連合などを切り抜けたポルトガルの領有、先住民の奴隷…

大阪歴史博物館「新発見!なにわの考古学」

本日は京都をサボって大阪の研究会。最新知見は勉強になったが、質疑は黙殺される・・・。旧知の方とのサシ飲みで愚痴はこぼしたが、復原図は一人歩きすることを認識してほしいところ。その昼間の休憩ということで表題の展覧会を観覧。圧巻は浪速東遺跡の中世後…

佐藤雄基『御成敗式目』

本日は枚方3コマ。出かける前に確認した運行情報は問題なし、ところがJR改札前で事故で運転停止状態の表示、仕方なく預けた自転車に戻り阪急駅まで爆走、乗り継ぎを猛ダッシュして何とか京阪特急に間に合うが、おかげで汗だく、始まる前からドン疲れ。結局動…

1617会兵庫・赤松例会のお知らせ

遠方ですが、関心のある方はどうぞ 第75回1617会 兵庫・赤松例会赤松氏の拠点形成と展開-前期守護所の特質と播磨-1617(いちろくいちなな)会は、考古学・文献史学・建築史学・歴史地理学など、複数の分野の研究者が集い、 16世紀以前(中世)と…

夏の終わりに

昨日からめっきり涼しくなり、明日から後期の講義。ただ6コマ(そのうち1つは遠方のためオンデマンド講義、試験だけ対面)という専任並み。もちろん会議その他はなしなので(当然、月収は微々たるもの)、ただいま7冊積ん読の更新も余り進まない予定。ただ…

千葉功『南北朝正閏問題』

東京行きのお供も新幹線でPCをいじったりしていたこともあり読み残してしまい、本日少し出かけた際に読了。表題について、国定教科書編集という発端(当初議論になったのは井伊による条約調印「違勅」問題だったとのこと)、編纂の中心にあった喜田貞吉は研…

第15回 中世地下文書研究会のご案内

案内をいただいたので、貼り付けておきます。 ******************************** 第15回 中世地下文書研究会のご案内 ※一般公開、参加費無料 開催日時 2023年11月5日(日)9時30分~12時(9時受付開始)■会場 機関紙会館 5…

金沢・藤沢

本日は朝大盛り定食で腹ごしらえをして、10:00~16:00はひたすら写真帳めくり。最後は駆け足になったが、当初の予定のものは一通り観ることができた。最初の目的は完全な空振り(同筆かと思ったが全く異筆)、次の原稿に関しても大きな成果はなく、後顧の憂…

「バカ塗りの娘」

午後の史跡巡りは原始的なデジカメを利用しているため、明日帰宅してからとして、夜の映画鑑賞の備忘。そもそもこの日程が水曜割引と編纂所の開室にあわせたもの。ただこの間に目をつけていたものは観てしまった、岩波ホールもすでにない、時間と宿泊地の関…

神奈川県立金沢文庫「中世学僧列伝!!」

本日は久しぶりの遠出、朝7:06の阪急に乗り、新横浜から表題の展覧会へ。新出の紙背文書が出ているとの情報があり、出かけた次第。称名寺の学僧たちの活動と聖教奥書と文書から描いたもの。肝心の紙背文書は足利高氏が名越高家とともに上洛直前の京都から発…

小野寺拓也・田野大輔『検証ナチスは「良いこと」もしたのか?』

本日は阪大裁判傍聴、相手側弁護士はしどろもどろなのだが、まだ先は長い。水・木に遠出するという事情もあり、電車読書の読みさしを片付けておく。発売の翌週に書店に寄ったが手に入らず、第四刷版。ナチの権力掌握過程・支持の性格・経済政策・労働者政策…

小川幸司『世界史とは何か』

本日は組合執行委員会でお出かけ、表題書の読みさしを片付ける。松本サリン事件とその後の過熱報道、地下鉄サリン事件とオウム真理教強制捜査の直後に、松本深志高校に転勤して世界史の授業で実践した考える世界史の授業と自主ゼミナールの経験と、著者の恩…

和歌山県立博物館「法燈国師ーきのくに禅僧ものがたり」

本日観覧、旅費は公費で興国寺などへも出かけたのだがそちらは省略。入館料は私費なので(ややこしい領収書をとるのもめんどくさく、観覧料も常展扱いなので格安)、そちらだけ紹介しておく。新出の肖像など関係史料を集成したもので、粉河寺にあった興国寺…

上田信『戦国日本を見た中国人』

本日は久しぶりのお座敷、90分喋り続けるのも一月以上ぶりで、のども結構疲れた。聞いているほうはもっと疲れたかもしれないが(明日にはアンケートが送られてくるはず)・・・。そういうわけで読みさしになっていた表題書を片付ける。副題に「海の物語『日本一…

奈良国立博物館「聖地 南山城」

映画終了後はすぐさま奈良に向かい、表題の展覧会を鑑賞。古代寺院、密教と修験、浄土信仰、解脱、戒律復興、一休と盛りだくさんで、南山城の仏教文化をたらふく味わえるもの。なお17世紀のものという「岩船寺縁起」に「承久三年尊成院能御乱」で関東武士が…

「福田村事件」

本日、サービス・ディを利用して観覧。公開初日の第1回目ということもあり、入りは8割ぐらい、開幕前には民放のカメラも入っていた。監督が松江哲明問題の際に擁護にまわったなどという批判もあるようで、妙に性愛に振っているところなどに垣間見られるのだ…

八鍬友広『読み書きの日本史』

本日は沼島で資料調査、当方が論考で使った資料の現物が確認でき感動。撮影がちゃんとできていれば改めて紹介したいところ。ただ本当にあるかどうかの不安と三宮6:35発バスに間に合うよう起きなければならないという意識から熟睡できず、往復のバスは爆睡。…

神戸市立博物館「神戸の文化財Ⅲ」

本日は午後から自治体史の会議、ということでその前に表題の展覧会を観覧。表題の通り、神戸市の指定文化財の内、展示可能なもの(石造物・建築などのパネル写真あり)を並べたもの。神戸市の「旧家」の生まれの池長孟(いけなが はじめ)が収集した南蛮美術…

「ぼくたちの哲学教室」

近所の映画館で1週間限定上映があったので、サービス・ディを利用して観覧。北アイルランドのホーリークロス男子小学校での校長を中心とした「暴力の連鎖」をとめるための教育実践(科目は「哲学」)についてのドキュメンタリー。舞台となった町は1970年代・…

2500円

1969年初版本(定価は2680円)。昨日帰途に古書専門店に立ち寄った際に、値段を確認して購入。店主によると10年売れず、価値がわかる人も少なくなったからということ。国会図書館のこともあり、古書業界も危機的な状況なのだろう。デジタルで読めるとはいえ…