wsfpq577’s blog

日本中世史専攻、大学非常勤講師などで生活の糧を得ていますが(求職中)、ここでの発言は諸機関とは全く無関係です

大津市歴史博物館「近江堅田 本福寺」

もともと11月の予定だったのが、諸事情で本日観覧。ただ出かける前にJR遅れの情報、強行したが、阪急・JR乗替で最安ルートの山崎で30分待たされ、京都駅で湖西線各駅が対面に停車していたが扉を開けてくれないまま発車。大津駅から歩く羽目になって予定より1時間遅れで到着。ただ展示は圧巻。本福寺および館蔵の堅田居初家文書、さらに門徒個人宅に伝来した名号などが所狭しと並べられる。「本福寺由来記」紙背文書も加賀・若狭などとの関係が知られ興味深く(展示は影写本)、寺領目録の追筆も重要で、著名な「本福寺跡書」は全点パネル展示。なお「跡書」だけでなく年中行事所にもカタカナの振り仮名あり。どう読まれるかがわかる点で貴重なのだが、簡単な漢字にまでありどういう意図かちゃんと明らかになっているのだろうか。なお近世・近代も充実していて金属回収、三浦周行・三上参次など史学史的な史料もあり。図録も1400円で充実しており(釈文は別途配布)、併設されていた「写真展50年前の琵琶湖・堅田」は無料のパンフレットもいただける。ただ次の予定もあって後半は簡単にして次に向かうはずが、大津京駅で45分待ちの悲劇・・・。続きはまた明日にでも。

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