wsfpq577’s blog

日本中世史専攻、大学非常勤講師などで生活の糧を得ていますが(求職中)、ここでの発言は諸機関とは全く無関係です

2023-01-01から1年間の記事一覧

佐藤仁『争わない社会』

本日は出張旅費をいただいて隣県の某港町の調査。湿気が多く徒歩で坂道を上下して汗だくになる。昼食に店に入り水をがぶ飲みしたのもよくなかった。上のシャツだけは着替えたが、帰って風呂場においておいても全く乾かず。興味深かったが、電車・バスを乗り…

木本好信・樋口健太郎『図説藤原氏』

本日は当然の如く引きこもり、そこまでの暴風でなかったため我が家には被害なし。ただ何となくダラダラ読書に充て、読みさしの表題書も片付ける。鎌足以来の藤原氏の歴史について平安期を中心に取りあげ、最後にそれ以降の展開についても触れられている。項…

兵庫県立歴史博物館「海洋堂と博物館」

本日はとある委員を仰せつかっている関係で、近世文書の撮影を寄託先の博物館で実施。もう一人がガチの専門家のためこちらは脇から攻めることになるが、どうなることやら・・・。そのついでに、昨年度まで籍を置いていた関係でいただいていたタダ券を利用して表…

田中康弘『完全版 日本人は、どんな肉を喰ってきたのか?』

本日は中百舌鳥追試、帰路に5年ぶりに前宅周辺を歩く、新しいマンションができ、駅前の銀行がつぶれるなどいろいろ変化があった。電車読書は書店でみて衝動買いしていたもので、南は西表島のイノシシから、北は礼文島のトドまで、狩猟に携わる人々に同行し、…

「君たちはどう生きるか」

諸事情で手間取っていた本採点がようやく終わり(一つを除き追試あり)、表題の映画を鑑賞。結構なヒットになっており、サービスディということもあり、事前予約をしたが客はチラホラ。説明につじつまがあわないところもあるのだが、サイパン陥落・これから…

安成哲三『モンスーンの世界』

引き続き電車(バス)読書の備忘。何となくタイトルで衝動買いしていたもの。著者のもともとの研究はヒマラヤの氷河と気候の研究プロジェクトで、インドモンスーンの周期変動で学位論文、京大東南アジア研究センター・総合地球環境学研究所所長などの経歴を…

満漢全席

本日は淡路で現地調査、公費をいただいているのでここでは触れないが、ここまで揃うかという光景をみたので、写真をあげておく。本日訪れた歴史的建造物ではもっとも人が多かった施設なのだが・・・。なお単なるスナップに映り込んでいる方に意見があるわけでは…

PiTaPaひどすぎ

阪急の料金が4月から10円あがり、しかも7月で回数券が廃止されるため、今月からはPiTaPaに切り替えた。11回以上は割引になると信じ込んでいたためだが(全体のHPにはそれしか説明がないhttps://www.pitapa.com/discount/)、7月精算分をみると7240円…

梶木良夫さんのこと

ご自宅で倒れて入院3日の29日にお亡くなりになったとのこと。ガンで腰の痛みなど自覚症状はあったらしい。ご冥福をお祈りいたします。 本日がお通夜で、S先生・I先生、同級のKさんなど(三人組のSさんもすでにお亡くなりとのこと)久方ぶりにお目にかか…

「青いカフタンの仕立て屋」

本日は枚方定期試験250人、見た感じ書けてそうだが果たして・・・(この大学には珍しく手ぶらを二人見かけたが、字は書いていた)。終わると速攻で自宅に戻り、近所で表題の映画を1000円で鑑賞。舞台はモロッコの港町サレの旧市街(メディナ)、伝統的なカフタ…

及川琢英『関東軍‐満洲支配への独走と崩壊』

火曜日の試験まで出かける予定がないため、昨日の電車読書の読み残しも片付けておく。日露戦争でえた満蒙権益に関して、当初の駐屯部隊から1919年に誕生した関東軍について、45年のソ連軍への降伏までの通史を描いたもの。軍司令官が陸軍三長官と同格の天皇…

『新三木市史第4巻資料編古代・中世』の入手方法

本日はいただいた地域編にダラダラと目を通す。事業は通史編と地域編にわかれ、当方は通史編中世史の委員、地域編は事務局と地元委員で構成(といっても城郭研究者なども含まれる)。そのついでに確認すると、先に紹介した表題書が7月1日から販売されている…

京都市歴史資料館「祇園祭と町の風景ー館蔵品をひもとけばー」

文博を12時過ぎに出て途中のコンビニでアイスを補給。そのまま表題の展覧会へ。中世以来の系譜をひく小舎人雑色4家のうち、荻野家所蔵文書が館蔵品になっているとのことで、祇園会山鉾の御鬮札(所司代の花押と「~番」、後に町奉行になり、現在は番号だけで…

京都文化博物館「足利将軍、戦国を駆ける!」

試験はまだ一つ残っているが、本日は京都ヘお出かけ。義政から義昭まで文書史料中心の展示。東寺・革島・若杉・宝珠院などウブな文書が多く、切り封など形状も含めて興味深いところ。以前紹介した宝珠院文書の続きらしいものがあり、本当は原本調査で接続を…

「世界のはしっこ、ちいさな教室」

本日は中百舌鳥・岡本の定期試験。昨年度は午後空きだったため、何本か映画を観たのだが、今年度は移動と印刷時間を除くと2時間半ぐらいしかとれないため、通常は新本屋と大学図書館(結果的には詰め込みすぎで、秋は暇すぎ)。ただ本日は30分早く終わり、1時…

宮野裕『「ロシア」は、いかにして生まれたか』

本日は千里山定期試験2コマ。コロナ明けでどうなるかと思ったが、配置された学舎の関係もあり、受講者は少なく、明日一日で採点は終わる見込み。電車読書は秋の講義に向けて衝動買いしていた表題書を読了。ルーシ諸国家がモンゴルの侵攻により、副題にもなっ…

平重盛供養塔

本日は某研究会の打ち合わせが隣町の大学で実施。どのみち駅まで歩いても暑いので、自転車で30分ほどかけて出かける。そのついでに近所を調べてみると、表題のような石造物の存在を確認したため、立ち寄ってみる。そこそこ立派に見えるが、特に由緒は記され…

石濱裕美子『物語チベットの歴史』

本日は水曜はしご講義の最終日。先週の南京講義に戦争だから当たり前と書いてきたシニア受講生は欠席、慰安婦はすすんでなったとお父さんが言っていたというのも含め、中高年ネトウヨ問題は深刻。本日も3冊積み上げたため絶望状態になっている積ん読をようや…

尼崎市立歴史博物館「尼崎紡績ー工都尼崎のはじまりー」

結局、東京行きは断念し、調べ物を兼ねて表題の展覧会へ。保存問題が取り沙汰されていた旧本社事務所が市所有になったことを記念した企画展。来週講義予定の内国勧業博覧会関係、1898年段階で従業員3492人のうち、10歳以下3人、11歳122人で、子どもが写り込…

井野瀬久美恵『「近代」とは何か』

本日は自宅で明日の授業準備。ただ中途半端に時間が空いたのと、貧乏にもかかわらず電車読書を積み上げており、夏休みも近いため、読みさしの表題書を片付ける。何冊か読ませてもらっていることもあって(面識はないが数年前に非常勤先の教務委員としててこ…

ベネディクト・アンダーソン『越境を生きる』

本日は枚方3コマ最終回。扁桃腺が腫れてボロボロだが何とか終え、8月1日の試験まで火曜日はお休み。電車読書は、研究者自叙伝ということで衝動買いしていたもの。税関司だった父の勤務先である中国昆明でうまれ、母はフランス語を話すイギリス人。ベトナム人…

平井上総編『戦国武将列伝10四国編』

本日は枚方3コマ。空調がついておらず問い合わせたところ、開始20分ぐらいでようやくそれなりの温度になった。電車読書のほうは、淡路関連の仕事が続くためセールで購入したもの。とんと人名が頭に入ってこず、特にコメントもできないが、何となく現状は理解…

洲本城

週末は本年度から始まった某プロジェクト第二期の会議と調査。第一期と身分は異なるが、委員としては残ることになり、昨年秋以来の洲本宿。もう6、7回は来ているはずなのだが、今期から新委員になった近世史研究者の車に乗せてもらい、朝食前に初めて洲本城…

山形辰史『入門 開発経済学』

本日は1限なかもず・4限岡本のはしご。早起きに備えて寝酒をややセーブしたのだが、朝窓を開ける時間をケチったのが失敗で、肌寒さで熟睡できずヘロヘロで何とか終える。ただ秋の講義を意識して購入していた読みさしの表題書は読了。学史と第二次大戦後の国…

杉原達『越境する民』

本日は某学会。科研系の研究会は何度か参加したが、この手のものは2019年の日本史研究会以来で、お久しぶりの方々とご挨拶を交わして、頂き物もいくつか。お祭り感が少し戻ったが、飲み会がなかったのはやはり残念・・・。そういうわけで読みさしになっていた表…

第14回中世地下文書研究会

史料編纂所が金曜日に開館していれば出かけようと考えていて、今更ながらになってしまいましたが、このブログでもっともアクセスの多いコンテンツでもあり、転載しておきます。編纂所はいまだ音沙汰なしで、当方は諸事情から見送る公算が高いです。 ****…

波多野澄雄・戸部良一編著『日本の戦争はいかに始まったのか』

本日は枚方3コマ。講義も近世まで突入したので、電車読書は近代史のおさらいのため先週書店で購入して急遽読むことにしたもの。8名の執筆者は昭和天皇の戦争指導を扱った山田朗氏以外は、「15年戦争史観」に立たないことをことさらに強調するいわゆる「実証…

明石市立博物館「柿本人麻呂と明石ー歌・信仰・文化ー」

引き続き自治体史の会議(刊行は2025年秋予定で、本文編のみ)の後に、同じ建物で開催しており観覧。中世には現明石城内に立地(嘉吉の乱がらみで人丸塚が登場)していた柿本神社・月照寺の所蔵品をメインとした展示。大和柿本寺から月照寺の前身の陽柳寺に…

神戸市立博物館「善福寺文書からみる秀吉と有馬」

本日、特展のための行列の整理員に常設だけということで入れてもらい観覧。戦国の写1点と豊臣期の文書5点が出品。宛所は「阿弥陀堂」が多くもともと蘭若院阿弥陀坊に伝来し明治維新後に引き継がれたものだとのこと。秀吉が姫路城普請(文書には地名は明記さ…

江後迪子『砂糖の日本史』

本日は締切原稿の関係で必要な国会図書館にも未収の科研報告書所収論文を、木~日までのみ開館の施設に出向きコピー。一点重要な指摘があり、研究史には並べる必要がある。そういうわけで現在進行中の講義にも関係する某フェアで注文していた表題書を読了。…