wsfpq577’s blog

日本中世史専攻、大学非常勤講師などで生活の糧を得ていますが(求職中)、ここでの発言は諸機関とは全く無関係です

2018-01-01から1年間の記事一覧

広中一成『牟田口廉也』

本日は国会図書館関西館で雑誌『刀剣と歴史』をPC上でめくり。新たに興味深い事例も見つけることができたが、まだあと10年分残り。来週は東京に私費で出かけ『刀剣美術』めくりをする予定だが、終わる見通しはなく、写本類については全く予定も立っていない…

安田浩一『「右翼」の戦後史』

引き続き電車読書の備忘。七月にまとめ買いしたシリーズの最後、金額合わせで衝動買いしたものhttps://gendai.ismedia.jp/list/books/gendai-shinsho/9784062884297。戦前を前史として戦後直後からネット右翼まで諸潮流がまとめられておりわかりやすい。とり…

堺市博物館「土佐光吉」

本日、実家の様子見のついでに立ち寄ったもの。職場に招待券があるのを見つけたためで、全く下調べはしていなかったのだが行った甲斐があった。よく知られている足利義輝・三好長慶などは勿論のこと、町人の白描画、それも「きつや道久内」・「あかね屋そう…

妹尾達彦『グローバル・ヒストリー』

物理的に重たかったので電車読書ではないが、岡本著書のところで触れたため少しだけ備忘http://www2.chuo-u.ac.jp/up/isbn/ISBN978-4-8057-4151-1.htm。書店でたまたま見かけて衝動買いしたもの。叙述の中心はユーラシア大陸史で、①環境の境域に立地する境界…

黒川正剛『魔女・怪物・天変地異』

本日の講義は世界宗教の成立。もともと受講者にもっとも忌み嫌われているテーマの上に、喉の調子も悪く疲れ果てて終わってしまう。本日もニュートンにおける神学と科学の関わりについても取り上げたが、電車読書も副題の「近代的精神はどこから生まれたか」…

茶道資料館「酒飯論絵巻」

昨日朝、学会参加前に観覧http://www.urasenke.or.jp/textc/gallery/tenji/tenjinow/tenji.html。開館直後ということもあり、存じ上げない先生案内の団体以外はおらず、短時間ながらじっくり鑑賞でき、久しぶりにお茶のお点前も頂いた。国内所蔵の全八品が集…

高槻泰郎『大坂堂島米市場』

引き続き、電車読書の備忘。大坂地域史ネタは教養の講義で何度か取り上げることもあって衝動買いしたもの(某氏の著作は避けているのだが…)http://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000312418。前半部分の概略の説明はそれなりに理解していたつもりだ…

兵庫県立歴史博物館「ほろよい・ひょうごー酒と人の文化史ー」

本日、職場の昼休みに半分だけ観覧https://www.hyogo-c.ed.jp/~rekihaku-bo/official/ex-2018-sp2.html。出品点数213点という盛りだくさんなもので、酒造りの過程・杜氏の動き・伊丹酒のブランド化の過程・江戸への流通・酒造家の家族を含む人間関係・酒をモ…

早島大祐『徳政令 なぜ借金を返さなければならないのか』

本日は休日出勤で姫路。キワモノ報告にブレーキをかけてもらえず益々ドツボにはまっていく状況…。それとは別の報告が来週に迫っているが、売券についていろいろ気になることもあり、積ん読の順序を入れ替えて表題書を読了http://bookclub.kodansha.co.jp/pro…

存続するの?

本日こういうものが届いていたが、経営統合を方針としているにも関わらず、その際の処理の仕方は全く記されていなかった。余りにも無責任ではないだろうか。

石川九楊『漢字とアジア』

本日は枚方一回目。昨年より受講者が多く、またまたPCトラブル、帰りのバスに間に合わず帰宅が19:00を回り、受講者の提出物300枚以上に手を付けられないまま今に至る。10月始まりになったのはありがたいのだが、100分はやはりしんどい。そんな中で電車読書の…

鳴門

今週火~金は集中講義。ウダウダの準備、一日目の夜に立て直す予定が持参したPCが起動しなくなりUSBに入っていない画像を利用できず、受講者に合わせた臨機応変の処置もできないまま終わってしまう。ただ呼んでいただいた方には散々お世話になり、魚料理を毎…

鈴木董『文字と組織の世界史』

本日は空き家の風通し、二週間以上空くとやはり空気がよどんでしまっている。植木も伸び放題でそちらの対処も必要…。明日から秋の講義もはじまり、火曜日からの集中講義の準備も終わっていないが、電車読書の備忘https://www.yamakawa.co.jp/product/15058。…

第9回中世地下文書研究会のご案内

第9回中世地下文書研究会を下記の通り開催します。科研費研究グループ の主催ですが、研究会自体は科研費メンバー以外も自由に参加できるオー プン形式で運営しますので、関心のある方はどなたでもご参加ください。 参加費は無料です。 記 主催:科学研究費…

久多荘

本日は某調査に同行させていただき、念願の久多荘へ出向き、聞き取りと現地踏査。詳細は調査をまとめられる方に譲るが、中世文書に登場する人名・地名がこれだけ比定できるのは驚きというほかない。もちろん戦後の燃料革命・拡大造林と近年の耕作放棄などに…

水無瀬

本日の研究会で巡検。後鳥羽による拠点形成がテーマで、当方もかつて少し取り上げたこともあり、少し発言。写真左は巡検で紹介していただいた馬場跡と推定されている長方形の水田区画で、正面に新御所があったとされる。ただもう一つ裏目的があり、講義で南…

馬場紀寿『初期仏教』

連続エントリーになるが、昨日読了した電車読書の備忘https://www.iwanami.co.jp/book/b372708.html。秋の講義準備のために買い求めたものだが、1990年代中頃以降にアフガニスタン内戦で持ち出された紀元前後の仏教写本が国外マーケットに登場したことで、従…

吉川荘

現在、『三木市史』編纂中で木曜日に旧吉川荘域の調査に出かける。写真左は若宮神社で、中世の大般若経が伝えられ、現在調査中。右は天津神社で、奥に見える朱塗りの本殿は延徳四年と伝承。境内に立つ石柱は「~村中」・「~氏子中」が混在しているのも興味…

岡本隆司『世界史序説ーアジア史から一望する』

本日は組合執行委員会、いろいろあるが取りあえず前に進む。そんな中、六日の出張でそこそこ進んでいた表題書を読了。著者の専門は中国近代史で、そこそこ評価は高いらしいが、ろくでもないタイトルの一般書を出していることもあり、これまでは敬遠していた…

立石泰則『戦争体験と経営者』

本日は実家の様子見。当方も停電はなかったが、賃貸マンションの屋上の排水設備に損傷があり、周辺の信号はあらぬ方向を向いているが、実家周辺は昨日台風が通り過ぎたとは思えないほど穏やかで、一安心。そんな中、前エントリーと比べると一章分の文字数に…

船木亨『現代思想講義』

昨日記せなかった電車読書の備忘。六月末に書店で見かけ、未来社会論のうち、有名な社会学者のものよりコスパがよい気がして衝動買いしてしまったものhttp://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480071491/。ただ新書500頁越えは余りにも長過ぎで、哲学的志…

阿南市板碑

今週末は徳島県阿南市で開催された、中世都市研究会・徳島大会「紀伊水道内海世界の港津と権力」に参加。仕事の関係で金曜日の前夜祭は失礼したが、土曜日午前の富岡城下町巡検・午後の研究会・夜の当夜祭・二次会、日曜日の研究会・討論に参加し、勉強させ…

京都文化博物館展示4題

本日は久しぶりに京都へ。メインは10月の報告に向けての古文書閲覧で、予想以上のドンピシャ案件。データ頒布が九月半ばになるのは痛いが、何とか形にはなりそう。できれば現地にも行きたいのだが、何しろ足がない…。そのついでに表題の博物館に立ち寄り、い…

天野忠幸『松永久秀と下剋上』

本日はルーティン姫路。当方のミスがきっかけで…。疲れた、やはり組織には向かないようだ、誰かに骨を拾ってもらえないだろうか…。そんなこんなで帰路もグッタリ寝込んでしまったが、表題書をようやく読了http://www.heibonsha.co.jp/book/b356715.html。三…

備前福岡と長船

昨日は刀剣関係の文献調査のため岡山出張。完全に好事家によって進められてきたため、主要雑誌『刀剣美術』がまとまって所蔵されているのは、国会と岡山県立図書館のみという事情。一日で終わるか不明だったため後泊にしたが(飲みに誘う相手はいたが、さん…

ジェイコブ・ソール『帳簿の世界史』(村井章子訳)

本日はルーティン姫路。昨年と異なり朝夕の通勤すら耐えられない暑さのなか、何とか家にたどり着く。電車読書のほうは、単行本が並んでいたときから気になっていたが、文庫化されたことでようやく衝動買いするにいたったものhttps://books.bunshun.jp/ud/boo…

「万引き家族」

本日所用ついでに鑑賞http://gaga.ne.jp/manbiki-kazoku/。もともと火曜日の試験終了後に、チケット屋で9月までのTOHO割引券を購入して梅田に出向いたのだが、満席表示で観られず、しかも1日から上映時間が縮小。調べると難波では本日まで昼の上映予定があっ…

兵庫県立歴史博物館「ふしぎジオラマミュージアム」

本日はルーティン姫路。夏バテ寝不足で業務はフラフラだったが、昼休みに表題の特別展を観覧https://www.hyogo-c.ed.jp/~rekihaku-bo/official/ex-2018-sp1.html。館所蔵の入江コレクションと海洋堂フィギュアミュージアム黒壁蔵品をあわせて、19世紀西欧で…

末柄豊『戦国時代の天皇』

本日は中百舌鳥1限の講義最終回。本年度からだが来週の試験について、印刷・時間管理(通常時間割が割り振られるだけ)など全て担当者に任されていることに驚く。Twitter上で活躍するお歴々が並ぶのもその「自由」さによるものか…。ただ10人強の受講者のう…

深井雅海『刀剣と格付け』

本日は千里山、駅から校舎まで歩くだけで汗だくになった。チラチラ書いているが、業務の関係で刀剣銘に手を出す羽目となり、昨日の会議で本年度中の論文執筆と、一般向けの講演会が正式決定された。もちろん室町経済史研究の一環として位置づけられる目処が…