wsfpq577’s blog

日本中世史専攻、大学非常勤講師などで生活の糧を得ていますが(求職中)、ここでの発言は諸機関とは全く無関係です

兵庫県立歴史博物館「ふしぎジオラマミュージアム」

本日はルーティン姫路。夏バテ寝不足で業務はフラフラだったが、昼休みに表題の特別展を観覧https://www.hyogo-c.ed.jp/~rekihaku-bo/official/ex-2018-sp1.html。館所蔵の入江コレクションと海洋堂フィギュアミュージアム黒壁蔵品をあわせて、19世紀西欧ではじまったジオラマとフィギュアの過去から現在までを通覧したもの。やはり圧巻は入江コレクションで、1850年代のフランスで制作された「ポリオラマ・パノプティーク」と呼ばれた覗き眼鏡・トリックアートとしての「ピープショー」、さらには近世日本で作成された灯籠飾りが商品化されたという「組上絵」(葛飾北斎作の湯屋など)、近代になって西欧ジオラマの影響を受けた八甲田山の雪中行軍遭難を題材にしたものまであり、ニュース画像としても活用されていたことがわかる。もちろん後半の海洋堂のものの精密さ素晴らしく、最後はクイズで楽しめ、フィギアをガチャガチャで購入することもでき、客層も若く夏休みにうってつけというところ。なお展示解説のガイドブックも販売されている。直接面識のある方でしたら招待券に余裕はありますので、お声がけ下さい。