wsfpq577’s blog

日本中世史専攻、大学非常勤講師などで生活の糧を得ていますが(求職中)、ここでの発言は諸機関とは全く無関係です

2013-01-01から1年間の記事一覧

国営サッカー

ネットニュースでみつけたものhttp://sankei.jp.msn.com/politics/news/130806/plc13080608320004-n1.htm。先日のサッカー日韓戦で問題となった日本側の旭日旗掲揚について、政府が合法という見解を出すという。もともとスポーツに政治的主張を持ち込むこと…

「風立ちぬ」

本日でようやく採点一巡目が終了。明日から点数順に並べたものをもう一度再チェックしなければならず、まだ作業半ばというところ。非常勤講師の試験は通常は出講時間に行われるのだが、金曜の出講先は試験機関を少し長めにとり、3限を他曜日に分散させてい…

南川高志『新・ローマ帝国衰亡史』

本日中に目途をつけるべき採点が全く終わらず挫折。現実逃避に昨日読了の電車読書の備忘を書き留めておくhttp://www.iwanami.co.jp/hensyu/sin/sin_kkn/kkn1305/sin_k709.html。ローマ帝国衰亡の要因として、最盛期にはフロンティアの兵士にまで共有されてい…

7月29日放送「ごきげんブランニュ」について

試験の採点中なのだが少しだけ。昨晩就寝前に何となく観ていた表題の番組で、どうしても気になった点があったので、書き留めておく。明らかに私有地(神社境内)で営巣している日本蜜蜂の木の空洞を削って蜂蜜を採集していたが、許可を得ているのか。途中か…

原田信男『日本の食はどう変わってきたか』

本日は京都で試験。昨年担当した一年生での中世史概説受講者がそこそこいたため差別化を付ける必要があり、受講者も十数名しかいなかったことから、レジュメはほぼ史料と図版のみ、返り点をつけたのみの漢文史料を数十字ずつ当てて訓読させるという、専門的…

京都文化博物館『八重の桜』

昨日は試験前の授業予備日ということで、当方の講義はなし。当座の切迫した仕事もなかったため、久しぶりに京都での火曜日の研究会に参加する。大学院入学以来通っていた京都の研究会だが(途中で場所は変わった)、近年は休日開催の場合にたまに参加するだ…

つかの間の中休み

ようやく前期分の授業準備終了。半分は現実逃避とはいえ、「外来文化と日本の歴史」の準備は大変苦労したまま、結局は文明開化期までしか到達できず。本当はサザンの新曲のように現代史までやらなければならないのだが、このテーマでそこまで持っていくのは…

『日本の対外関係』

本日出講の大学は休日はそのままとして他曜日(今度は水曜日)に振り替えるという方針を採っているため、形式上は自宅引きこもり、実質は水曜日の講義準備という自転車操業。結局4月からかなりの時間を準備のために費やすことになった(まだ来週月曜分が残っ…

「忘れ得ぬ他者」

授業準備のためにつまみ読みした三谷博『明治維新とナショナリズム』・『明治維新を考える』から学んだ概念。近世日本における「国学」の登場をナショナリズムとした上で、世界帝国である中華帝国の辺境にある日本が高度な学問的著述をなすまで成長したこと…

論文頒布のお知らせ

日曜日は大阪歴史学会大会。報告者のお二人どうもお疲れ様でした。またいろいろとお話しできた方々、また抜刷ほかいろいろ頂いた方々、どうもありがとうございました。また梅田ではちょうど中百舌鳥行きが来たので飛び乗ってしまい、ご同行できなかった方々…

6月も終わり・・・

最近全く更新できていませんので、近況報告を。体調のほうは一時ほどひどくはありませんが、絶好調というほどではなく低空飛行が続いています。電車読書は相変わらず授業準備のための借り物ばかりで、しっくりと収まらず悪戦苦闘が続いています。住民税に加…

統一球とコミッショナー

追及されると業者に責任転嫁、不明瞭な意志決定、管理責任を負わない無責任な指導者。まさに戦時期に限らない日本的組織の典型例。現在進行形では問題は明白なのだが、50年後の「安倍や橋下」が「プロ野球は悪くない」「自虐的」とかいうと、やはり支持され…

ロナルド・トビ『「鎖国」という外交』

本年度から月曜3限に担当することになった「外来文化と日本の歴史」に悪戦苦闘している。近年進展著しい対外関係史の成果を摂取しながら、それを日本史とりわけ文化史に落とし込んで、登録200人を越える教養課程レベルでまとめるというのはなかなか至難の業…

花粉症その後

ようやく重い腰を上げて、先週土曜日に久しぶりに耳鼻咽喉科で薬を処方してもらう。少し落ち着いたような気がしたのだが、逆にノドの痛みがきつくなり、昨日夜からは歯茎まで腫れ始めて、しばらくさぼっていた歯科で看てもらう。結局はつながっていて全体に…

片岡耕平『穢れと神国の中世』

春からのアレルギー症状が改善されず、今週もチョークで汚れた指で鼻を押さえながら講義をする始末。肌・髪・腹など一段階の老化が進みつつあるのが根本的な要因か。そうしたなか頭の老化が痛感されたのが、3月に衝動買いしてしまって授業準備用で後回しにし…

「中世の和泉国衙と荘園制」

昨春に原稿を提出し、先週手渡された『和泉市の歴史6和泉市の考古・古代・中世』第3部「中世和泉の権力と地域社会」第2章として掲載http://www.city.osaka-izumi.lg.jp/kakukano/syougaibu/bunkasinkou/osirase/1368687367556.html。いわゆる自治体史なの…

中山智香子『経済ジェノサイド』

本日は午前中に京都で講義、昼休みに図書館で大日本古記録『愚昧記中』から『薩戒記五』への借り換えを済ませ、午後は大阪に戻り仕事の打ち合わせ。一般向けに工夫する必要があるが、ちょうど材木屋さんの話がフィットする原稿依頼で、しゃべりすぎてしまっ…

「一五世紀における淀川水系の寺院ネットワークと地域社会」

2月に原稿を提出し、本日開催の大阪市立大学日本史学会第16回大会にあわせて刊行された『市大日本史』第16号に掲載。副題を「応永一九年北野社一切経書写を手がかりに」とつけたように、一切経書写に結縁した摂河寺院を拾い上げて、聖徳太子伝奥書と合わせる…

秋田茂・桃木至朗『グローバルヒストリーと帝国』

今担当している「外来文化と日本の歴史」、後期の「人類の歴史」で活用できるかと思い購入し本日読了http://www.osaka-up.or.jp/books/ISBN978-4-87259-426-3.html。ロシアの中央アジア支配に果たした東洋学者の「正統派」を定義し「異端」を排除する役割を…

村井章介『東アジアのなかの日本文化』

月曜日の講義「外来文化と日本歴史」の準備過程で存在に気づいて、いくつかの図書館で検索したが、放送大学テキストという扱いのためか全く所蔵されていなかった、余計気になったのでネットの大型書店をはじめて利用して、思い切って送料込み2250円をはたい…

大阪市立美術館「ボストン美術館 日本美術の至宝」

本日午後に京都から戻り観覧http://www.boston-nippon.jp/outline/。文化果つる地ということで、なめていたら意外と人が多くて驚く。これまでの市美で見た展覧会でもっとも混んでいたような気がする。行列が停滞すると後ろから罵声が飛ぶのはやはりというと…

ブラック大学・早稲田

昨年度からなりゆきで非常勤講師組合の末端で活動しているのだが、労働契約法改正の適用を避けるために大阪大学・神戸大学・早稲田大学などが5年雇い止めを打ち出すようになった。阪大などはいろいろと姑息な手段を弄しているのだが、早稲田大学はわざわざわ…

『環境の日本史3中世の環境と開発・生業』

発売前には購入予定だったのだが、いざ書店でめくってみると、取り上げられているフィールドが東国中心だったこともあり、価格に見合うか逡巡してしまい、結局は非常勤先の図書館で借りてきたものhttp://www.yoshikawa-k.co.jp/news/n5148.html。12本の論考…

森本幸裕編『景観の生態史観』

GWは月曜日の非常勤先が他の曜日に振り替えという方針を採っていることもあって、カレンダー通りの休日となり、割と通っていた研究会の催しも財政事情を越えるほどの魅力は感じられなかったため、ひたすら引きこもり。ただし春休みよりも研究意欲は湧いて…

河村昭一『中世の播磨と清水寺』

1月の某研究会で手売りされており、住吉社との相論など気になることもあり購入したもので、今週の電車読書で読了http://www.ebisukosyo.co.jp/books/history_harima-kiyomizu.html。平安から織豊期までの清水寺の歴史について、「権門寺院を別にすれば、西日…

中嶋崇禅寺

本日は午前に京都での講義を終えてから、久しぶりに北山で調べ物。写真帳めくりではなく、そこにしか所蔵されていない刊本が目当て。それはある種の確認にとどまったが、引用されていた別の本が大当たりで、思いがけない史料を得ることができた。帰路は諸費…

河添房江・皆川雅樹編『唐物と東アジア』

本日の講義は完全に時間配分を間違えてしまい、いつも最後に集めている「講義のまとめ・感想」を書かせる時間を持てなかった。昨日丸一日かけて講義資料をつくったのだが、やはり盛りだくさんすぎたようだ。もっともそのおかげでいつもなら200名以上の受講者…

鐘江宏之『律令国家と万葉びと』

授業準備のために非常勤先の図書館で借りてきたものだが、結構面白かったので備忘を残しておくhttp://www.shogakukan.co.jp/books/detail/_isbn_9784096221037。7・8世紀を中心とした通史なのだが、大きな特徴は政治史の叙述がほとんどないところ。全集小…

新年度早々のリストラ予告

本日で本年度の第一回目計7コマの講義が終了。月曜日の200人越え以外は、受講者は余りにも少なすぎない少人数で、そこそこのペースで進めていけそうな状況。春休みにどんよりしてしまっていた頭のほうも、少しは働きだしてくれたようだ。しかし順調にはいか…

岡野友彦『院政とは何だったか』

本日から授業。行く学舎を間違えてしまいあわてて移動(同業者の某氏とすれ違ったが。来週からは図書館以外ではお目にかかれません)、久しぶりの200名越えの受講者の大教室でホワイトボードのため板書が困難(パワポしか想定されていないようだ)など、誤算…