wsfpq577’s blog

日本中世史専攻、大学非常勤講師などで生活の糧を得ていますが(求職中)、ここでの発言は諸機関とは全く無関係です

2010-01-01から1年間の記事一覧

1617会平野例会

久しぶりに引きこもり生活を脱して1617会平野例会に参加する。自転車で行こうかとも考えたが、結局は地下鉄・JR乗り継ぎという一番高いが楽な方法にする。天王寺ではJR西日本の欠陥ネットワークによる環状線遅れに加え、快速二本連続という欠陥ダイヤに…

クーラー採点

月曜日の採点一巡目を終え、昨日は原稿の校正。6月にやっつけ仕事で提出したため、日本語表現はバラバラでミスも多く、まっ赤にして返送することになる。もう少しまともな文章が書けないのか、情けない限り。新プリンターを利用し始めたが、さすがにこれまで…

新PC購入

結局、昨日某量販店でキャノンのプリンター複合機を購入して重かったが持ち帰り、今日とりあえず場所だけ旧プリンターと置き換えてコピーとしてのみ使用可能に。本日はデルで10万ぎりぎりの本体のみを注文する。こちらは到着してセッティングしてみないと何…

後藤乾一『「沖縄核密約」を背負って 若泉敬の生涯』

先述の通り、通史関連の講義科目で近現代公文書管理論をテーマとし、その一例として核密約問題を題材とした。全体の骨子はかなり前に作成したものだが、新文献などにより増補・改訂を行ってきた。本年度はとりわけ政府による調査が行われたこともあって追加…

神戸市立博物館

非常勤先の飲み会に誘われて三宮へ。ちょうど招待券を頂いていたこともあって、開始以前に神戸市立博物館に寄り、「美術のなかの交易ー南蛮屏風から長崎唐館交易図巻までー」・「神戸で秀吉に出会う旅」を熟覧するhttp://www.city.kobe.lg.jp/culture/cultur…

こつなぎ

本日見た映画のタイトルhttp://blog.livedoor.jp/kotsunagi/。いわゆる入会権裁判として著名な小繋事件(といっても漢字として知っていただけで、読みについてはこの映画関連で初めて知った)について、60年代に撮影されたフィルム・写真などがお蔵入りに…

吉澤誠一郎『清朝と近代世界』

岩波新書で、シリーズ日本近現代史に続く企画として、シリーズ中国近現代史が立てられその第1冊目。日本近現代史は最後にケチがついたとはいえ、最初が出色の出来と言うこともありそこそこのレベルになっていたが、本書もそういう意味で今度のシリーズの試金…

新PCについて

前述のように、プリンターが崩壊し、DVDドライブも故障のため、新PCに買い換える必要がある。そこで昨日に電気屋に寄ってみたのだが、某領収書(10万円)の範囲内で購入できる手頃なディスク・トップが見当たらない。デルのHPでも、テレビ・チューナ…

有馬哲夫『CIAと戦後日本』

本日で前期(某大学は春学期と呼ぶが)の講義科目は終了。来週の試験ウィークを前につかの間の休息となる。そういうわけで電車内読書もしばらくはお休み。本書を購入した時点では念頭に現代公文書史料論があったのだが、すでに講義は終えてしまっており、後…

東島誠『自由にしてケシカラン人々の世紀』

才気溢れる文体と、明快な議論で、頭が固く視野の狭い日本史研究者にない能力を持っているとして各方面から評価されているのだろうと、註からみえる著者の著述活動から読み取ることができる。中世史研究者から見ると、わかりきったことをさも自らが発見した…

木簡学会編『木簡から古代がみえる』

火水で読了。木簡学会編ということもあり、普通なら集まらないだろう豪華執筆陣が、それぞれのテーマについて平易に叙述している。家の門前に木製のフーフダを取り付ける習慣が「明治初年まで遡る可能性がある」という沖縄史にとって意味のない区分や(政治…

書評 鍛代敏雄著『戦国期の石清水と本願寺』

『歴史評論』724、2010年8月号に掲載http://wwwsoc.nii.ac.jp/rekihyo/。本文中にも記したが、書評依頼を受けたのが2008年6月で、締切が年内となっていた。実際に取り組み始めたのは2009年になってからで、春休み中には仕上げるつもりだった。ところがいざ…

『びわこ水中考古学の世界』

以前、天王寺の古本屋で『毛吹草』とともに、値段につられて(といっても投げ売り価格ではない)購入して積んであったもので、金・月で読了。出版は今年1月で、昨年行われた一般向けのシンポジウムと市民講座を活字化したもの。琵琶湖の環境史・水位変動は研…

『日本中世魚介類消費の研究ー一五世紀山科家の日記からー』

かなり前に頂いておきながら、積んだままでほったらかしにしており、本日ようやく目を通すことができた。この数ヶ月じっくり勉強する暇がなかったことが、改めて実感させられる(当然この間に読んだ研究論文はいくつかあるが、当ブログでは備忘として必要を…

プリンター崩壊

来週の授業準備をひとまず終え、印刷したプリントに資料を貼ろうとしたところ、表題の誤りに気づく。そこで一度落としたパソコンを立ち上げて、印刷のやり直しをするが紙詰まりとなり、紙を引き抜いたのだが紙詰まりのサインが消えない。ホコリがあるのかと…

姜尚中・玄武岩『大日本・満州帝国の遺産』

昨日の電車でほぼ読み終え最後の節だけ残っていたが、少し大きめということもあり明日の電車は次の本に取りかかることにして、残りの分を明日の授業準備前に片付ける。不充分ながら先週に原稿は提出し、今度の土日は休みということで少しだけ余裕ができた。…

黒田俊雄編『村と戦争』

今年の授業はほとんどが以前の使い回しになっている。なかなか準備の余裕がなくせいぜい画像をスキャンするのと、レジュメを若干手直しするのみで終わってしまっている。ただし今年度から1回増えて15回になったので、その分の追加の必要がある。そういう事情…

デニス・フリン『グローバル化と銀』

16世紀の転換の世界史的、または日本史における転換は疑いないところで、それが銀の産出と国際流通にあったことは周知の事実になっている。そうは思ったが、アメリカ人研究者のものということで購入してしまい、山梨に行く途中で読了する。全体は解説と、「…

山梨往復

金曜日の日付が代わるころに、何とか原稿を仕上げてブラジルの逆転負けを確認して就寝。8時前の新幹線に乗り新横浜廻りで石和温泉へ、何人かの方に逢うがとりあえず一人で山梨県立博物館へ行き、「シンボル展 実在した山本菅助」他を見る。新出史料を既存史…

明日

山梨に行きますので、よろしくお願いします。とはいえこれから原稿の仕上げが残っています。そのうえ某飲み会があり飲み放題・選び放題だったため飲み過ぎてしまいました。何とか12:00までには地図だけでも仕上げたいところ。

篠原初枝『国際連盟』

著者のことは知らなかったが、あとがきの謝辞に出てくる研究者名と著者略歴にある研究書のタイトルにひかれて購入・読了してみるhttp://www.chuko.co.jp/shinsho/2010/05/102055.html。連盟の概説としてはまとまっていたが、国際関係全体の中での位置づけに…

野本寛一『生態と民俗』

遅ればせながら某文献目録により購入し、本日までに読了するhttp://shop.kodansha.jp/bc2_bc/search_view.jsp?b=1598732。巨樹・アカマツ・クロマツといった木がつくりだす生態系と人による利用と伝承、ハブ・鹿・猿・蛙・狼・鮫といった動物をめぐる生態系…

法勝寺八角九重塔基壇跡

京は朝から京都まで現地説明会に出かける。朝出かける時に雨が止みかけていたので、折りたたみ傘にしたところ、京都は本格的な雨で、しかもあわてて通勤用の靴を履いてきたため、足場の悪い現場で汚してしまう。そういうミスをしながら、しかも原稿が進まな…

山梨が・・・

昨日(今朝)は3:30まで原稿に取り組むつもりが、何のことはない12:00で挫折してしまう。結局は6枚程度しか進まず、まだまだ先は長い。7月3・4日には山梨で研究会があるhttp://www1.odn.ne.jp/sanbunken/chuusei2010_1.html。この春に関係するテ…

清水克行『日本神判史』

中世後期から近世初頭に行われた湯起請(熱湯に手をつけてやけどの有無で判断)・鉄火(熱した鉄をつかみ~)を神判として、その背景にある観念を分析。本書の最大の成果は、事例の集積(巻末に表あり)により両者が流行した時期が明確になったことで、湯起…

門脇厚司『社会力を育てる』

今年の学生、特に某大学は例年より著しくひどい。どうも昨年までの3回生中心から、2回生中心になったのが原因のようで、「ものづくり」などできるのかという受講者が半数以上を占める。そうしたもやもやのため衝動買いしてしまい、金・土で読了した。社会…

同窓会

昨日は同窓会で岡山へ行く。少し早めに出て岡山城に立ち寄るも、事前準備の不足で充分に見ることができなかった(後でHPを確認すると、宇喜多・小早川・池田の石垣があるという)。続いて県立博物館に寄るが、雰囲気は20数年前と全く変わっておらず少し…

テレビ番組二題

夕食時にNHK教育サイエンスZERO「”願望実現”医療」を視聴。幹細胞の冷凍保存、体外受精による着床前診断での遺伝病排除・男女産み分け、難病の子どもと同じ免疫の受精卵から子どもを誕生させて幹細胞を移植する「救世主兄弟」など、アメリカ医療の現…

堀江則雄『ユーラシア胎動』

かつてシルクロード交易で栄えたユーラシア内陸部が、再び発展しつつある姿を示した現状報告。2001年6月成立の上海協力機構加盟の中国・ロシア・カザフスタン・ウズベキスタン・キルギス・タジキスタンは、両大国とそれをバランサーとする地下資源豊富な中…

須藤護『木の文化の形成』

4月に衝動買いをしてしまい、ようやくローテンションが廻ったため読了する。樹木の種別の利用方法、南会津の里山をめぐる習俗、木工生産と夏場と冬場で場所が異なる居住の様相、木材の伐採・運送・加工、漆器と木地、吉野における桶・樽生産の特質などがまと…