wsfpq577’s blog

日本中世史専攻、大学非常勤講師などで生活の糧を得ていますが(求職中)、ここでの発言は諸機関とは全く無関係です

書評 鍛代敏雄著『戦国期の石清水と本願寺』

歴史評論』724、2010年8月号に掲載http://wwwsoc.nii.ac.jp/rekihyo/。本文中にも記したが、書評依頼を受けたのが2008年6月で、締切が年内となっていた。実際に取り組み始めたのは2009年になってからで、春休み中には仕上げるつもりだった。ところがいざ取り組んでみると非常に難しい書物で、戦国期の史料をほとんど読んでいない身で、中身を評価することは到底できないことに気づいてしまった。どうしたものか悩んでいるうちに、別の原稿依頼が続き、あっという間に2010年の春休みになってしまう。4月からの非常勤講師の予定はそこそこあり、ある程度の蓄えもあるため生活面に問題があったわけではないのだが、嘱託講師の任期が終わり年齢的にも准教授の公募を出せなくなるという状況を考えてしまい、ほとんど勉強に身が入らなかった。その中で突発的にせめて依頼原稿だけは落とさずに仕上げておこうと思い立ち、2日ほどで書いたのが本稿である。その点で著者の鍛代氏には大変申し訳ないのだが、最低限の責任だけは果たしたことでお許し頂きたいところ。
今日は総合資料館が休館日のために、歴史資料館に行く。帰る間際になって、文書目録がないため見落としていた久多荘関係の文書に気づき、いくつかコピーを取るがまだ相当数残したままになった。回数券を使い切らなければならないため今月中には行けそうになく、続きは9月以降となるか。