wsfpq577’s blog

日本中世史専攻、大学非常勤講師などで生活の糧を得ていますが(求職中)、ここでの発言は諸機関とは全く無関係です

読書(日本中世)

大隅和雄『中世の声と文字』

本日は弥生・古墳時代の木材資源についてのお勉強、以前本ブログで紹介した方の講演は大変分かりやすく、他にもいろいろと勉強になった。来られると思っていた方々がほとんどおられなかったのは残念だったが、S先生には数年ぶりにご挨拶することができた。そ…

渡邊大門編『戦国史の俗説を覆す』

本日は枚方、少し減ったとはいえ京都行きの特急は相変わらず中高年の観光客だらけ(日本語話者)。今日はいつもよりは静かだったが…。電車読書は戦国もの、中世史研究者を自称しているとはいえすでに全く疎くなっている分野http://www.kashiwashobo.co.jp/bo…

市村高男・大石一久・原口聡『石が語る西海の歴史』

本日読了した電車読書の備忘。長崎県西海市で行われたシンポジウムと関連を加えて刊行されたものということhttp://ab-books.hondana.jp/book/b220205.html。彼杵半島産の石鍋については、かつて一部で盛り上がっているのを横目で見ていただけだったが、全体…

発掘された明石の歴史展実行委員会編『明石の中世Ⅱー戦国時代の城館』

いただきものの紹介。播磨(明石郡)の城郭について、近世は千田嘉博氏・中世は山上雅弘氏の概説があり、明石郡に残る中世城館12ヶ所の縄張り・出土遺物とその解説、そのなかで神戸市教育委員会によって発掘調査がなされた端谷城(はしたにじょう)出土の瓦…

美川圭『後三条天皇ー中世の基礎を築いた君主』

本日は非常勤先で講義前に史料講読用のコピーテキストに返り点などをつけたものを作成、ただ印刷トラブルなどがあってバタバタしてしまい、いざ配布する際に三枚つくったはずが二枚しかなく、別の用紙を印刷してしまったらしい。ところが残りの一枚がどこを…

木村茂光『頼朝と街道』

土日は鼻水は治まったが発熱が続き、10月末の締切原稿に手をつけることができないまま新しい週に突入。そんな状況だが、原稿とも関わるため頭の整理をかねて電車読書の備忘http://www.yoshikawa-k.co.jp/book/b243596.html。2000年代に幾人かの論者が提唱し…

天野忠幸・高橋恵『三好長慶 河内飯盛城より天下を制す』

本日も姫路、新しい方が来られその他にもまあいろいろ…。気分を切り替えて電車読書の備忘。三好関連本で広く知られるようになった天野氏の最新作http://www.fubaisha.com/search.cgi?mode=close_up&isbn=0573-6。共著になっている高橋氏というのは劇作家らし…

村井章介『分裂から天下統一へ』

本日は姫路、先週金曜日に続きまだお盆休みのところが多いようで、大阪駅での行列も姫路駅での降車客は通常の半分ぐらい。その代わり泊まり客らしい家族連れが姫路城周辺で動いていた。ただお誘いいただいていた村落調査には飛び石の仕事のため参加できず。…

高谷知佳『「怪異」の政治社会学』

昨日は地域史244名・史料講読11名の定期試験、本日はようやく15回目の講義。日曜日の飲み会が尾を引いてぼぉっとしながらだったが、何とか表題書を読了。近年は専門書の購入意欲が衰えてしまったが、これぐらいはと思い書店で入手したものhttp://bookclub.ko…

田島公『近衛家名宝からたどる宮廷文化史』

本日はルーティン姫路。相変わらず生活リズムは作れず、往復の新快速で泥のように眠り、勤務も午後は睡魔と戦いながらになり、その上に…。そんな中ようやく読了したのが表題書で、ストックが尽きてきたのでいくつかの論考に惹かれ衝動買いしたものhttp://kas…

榎原雅治『室町幕府と地方の社会』

日曜日は大歴大会(報告者をはじめ関係者の皆様方、お疲れ様でした)、月曜日は吹田を終えてから実家の様子見、火曜日は枚方と続き、表題書を読了。日本中世史関連の新書を購入するのも久しぶりだった。南北朝期から明応政変までを全5章立てでまとめたものht…

福島紀子『赤米のたどった道』

水・金はルーティン姫路。特に水曜日は行きの上郡出張は信号故障で1時間半遅れ、午後に姫路で仕事をしてからの帰りは人身事故で20分遅れ、という散々な状況に。おかげで電車読書だけはすすむかと思ったら、久しぶりに衝動買いした専門がらみの表題書がとんで…

宮尾與男訳注『きのふはけふの物語』

本日は某自治体史の平安期担当に加わった関係で午前中から某研究会に参加し、銅鐸・古墳のお勉強。専門的な議論には全くついていけなかったが、最先端の研究を知ることができ、耳学問になるとともに講義の準備としても大いに役立った。17:00から21:00までは…

河内将芳『落日の豊臣政権』

昨日は実家の様子見。正月からまたまたワン・ステージ進んだようで、介護が現実味を帯びてきたようだ。接続も悪く時間がかかったが、おかげで電車読書だけは進んだhttp://www.yoshikawa-k.co.jp/book/b214110.html。文禄期の京都・奈良の世情について、「な…

天野忠幸『三好一族と織田信長』

本日は2.11。ほぼここでしかお目にかかれない方が、何人かいらっしゃるのだが、そのうちのお一人である大先生にブログを見ているといわれ恐縮してしまう。講演は女性弁護士の方による戦争法の解説とその後の情勢についての分かりやすい説明。最後に紹介され…

水野章二『里山の成立』

本日はルーティンでまわる図書館のうち唯一所蔵されている雑誌のコピーを頼むと、24枚で840円も請求された。しかも教員ならセルフで半額になりますと後で教えられる始末。そういうことなら最初に値段を確認しておけばよかったのだが、興味深い史料紹介にテン…

村井良介『戦国大名論』

本日は某研究会に誘われ、東播磨・西摂津についていろいろお勉強。土地勘のないものとして、地形環境に関する議論についていくのはしんどかったが、いろいろ得るところは多かった。その後の飲み会もためになったが、日本酒を飲みすぎ酔っ払い出費も予想以上…

兵庫県立歴史博物館編『播磨と本願寺』

本日のカード・チェックが終わっていないのだが、一昨日読了の電車読書の簡単な備忘http://ec.kobe-np.co.jp/syuppan/html/products/detail.php?product_id=1764。昨年秋に実施された同名の展覧会(残念ながら未見)に関わる講演会・シンポジウムをもとに編…

河内将芳『絵画史料が語る祇園祭』

本日は13:00~14:30大人数教養の二回目、その後は電車・徒歩1時間弱の移動で、17:00~18:30少人数古文書学の一回目。どれぐらいのレベルかわからずテキストを決めかねており、ガイダンスと確認テストを行ったが、院生も含めて「遠」(マイナーな地名の一部の…

本多博之『天下統一とシルバーラッシュ』

本日で講義は13週目に突入。例年と比べ日差しは少ないが(農産物価格高騰が危惧される)、湿気が多く電車内でも汗が噴き出る。すでに本クールでは終えているのだが、秋にもかかわる内容を含んでいることから衝動買いしたものを読了http://www.yoshikawa-k.co…

清水克行『耳鼻削ぎの日本史』

昨日は5年ぶりぐらいに自宅禁酒にしてみたが、相変わらずパワポ古文書学はうだうだで、体調もほとんど変わらず、帰りもほとんど寝てしまった。そうはいっても少しは電車読書が進み、先日書店で衝動買いしてしまっていたものを読了http://www.yosensha.co.jp/…

仁木宏・福島克彦編『近畿の名城を歩く 大阪・兵庫・和歌山編』

本日は講義三コマ(古墳研究の紹介)の後に、病院の様子見。いろいろ順調にいかないようで、さまざまな局面で限界点に近づいていることを思い知る。それはさておき電車読書の備忘。昨今のブームを受けた企画らしく、人口が多く購買層が望める近畿・関東それ…

戸川点『平安時代の死刑』

本年度は水・木が「研究日」(無給)なのだが、昨日病院から電話があり、再検査で腫瘍が見つかったので手術内容を変更するとのことで、再びサインをするため出かけることに。仕事が少ないことの唯一のメリットとは言え、これからもいろいろ振り回されそうな…

美川圭『後白河天皇』

昨日読了した電車読書の備忘。院政の制度史研究を切り開いてこられた著者による評伝(タイトルにやや違和感があるが、ミネルヴァ日本評伝選として他に後鳥羽天皇・光厳天皇などもラインナップにある)http://www.minervashobo.co.jp/book/b190338.html。全6…

山陰加春夫『中世の高野山を歩く』

本日読了の電車読書の備忘。吉川弘文館歴史の旅シリーズの一冊。中世高野山史研究の第一人者らしく、宗教権門としての高野山の歴史的歩みを縦糸にし、現在の写真と戦前の絵はがきで寺院などを紹介するというスタイル。文章も平易で高野山の歴史を知る上では…

酒井紀美『戦乱の中の情報伝達』

本日は河原町丸太町には寄らず、非常勤先の図書館で授業準備のための史料を物色して早々に帰宅。電車読書のほうは、刊行時から気になっていたものの、諸事情から購入の機会を失ってしまい、いまさら図書館で借りてきたものhttp://www.yoshikawa-k.co.jp/book…

服藤早苗『古代・中世の芸能と買売春』

本日講義は大学設置のPCがフリーズ。大教室で黒板を小さいため、図版スライドとWordファイルですすめていた手順が大幅に狂ってしまった。途中で動き出したかと思ったら最後でまたフリーズ。PC依存はこれがあるから恐ろしい。さて本論、著者は最新論文で拙著…

天野忠幸『三好長慶』

昨日の流れからすると室町のお勉強というところなのだが、同じ京都でクローズドの研究会があり聚楽第について学ぶ。報告は一人学際研究者らしい興味深いものだったが、4月に初稿を出した原稿は年内刊行が目標ということらしい・・・。電車読書のほうは、老眼…

高木徳郎『熊野古道を歩く』

本日四回目の授業で、ようやく一回目から要求していたスクリーン前の蛍光灯が外されていた。外は暑かったが、空調らしき音もしており快適に講義を進めることができた。電車読書のほうは思いかけず拙著を引用して頂いているもので、先に紹介した河内氏のもの…

河内将芳『戦国時代の京都を歩く』

本日で講義は三週目が終了したが、一週目に要求したスクリーンの前にある黒板灯を外してほしいとの要求はまだ実現せず(先週は部屋間違い・今週は場所間違い)。ありえない教室設計にどうしようもない事務方で、未練なくクビを納得させられるようにわざとし…