本日は某自治体史会議、とりあえず来年度刊行予定が一年繰り延べになりそうで、春休みは少し余裕が出来るか・・・。そんななかで表題書を読了。何かと議論のある日本遺産だが、当方の勤務先では学術的に裏付けされたものになるよう尽力するスタンス。主に「播但貫く銀の馬車道 鉱石の道」・「荒波を越えた男たちの夢が紡いだ異空間ー北前船寄港地・船主集落」とりあげる本書には直接関係しているわけではないが、同じようなスタイルで実施された講座をもとにしたもの。11編のうち4編は自治体職員の執筆で、オリジナルというより先行研究に依拠したものとはいえ重要な取り組み。ただ昨日勤務先の会議で、自治体内部での研究への無理解・文化財担当職員の超多忙・世代交代の必要性、などが議論されいずれも大きな課題。