wsfpq577’s blog

日本中世史専攻、大学非常勤講師・研究員などとして生活の糧を得ていますが、ここでの発言は諸機関とは全く無関係です

島泰三『魚食の人類史』

本日は公務出張で小野の調査。授業関連があわただしく事前調べが不充分で、自販機のペットボトル2本のみの昼食で3万歩近く歩くことになったっが、当地の重要性が理解できた。ただ現在の公共交通では不便で、電車は1時間に1本・所要時間も1時間半以上かかる。そんな中で後期のために衝動買いしていた表題書をようやく読了。人類の始原段階から食生活の実態を概観し、本格的な魚食がホモ・サピエンスからはじまり、これが世界への拡散・海洋への進出につながったこと、東南アジアで漁労とサトイモ栽培のセットが4万年程前から展開しておりそこから水田耕作がうまれたこと、日本列島における縄文からはじまり近世・近代の最盛期、カツオ節・うま味の発見、1950年代以降の海の荒廃と乱獲による資源激減までを概観する。いろいろ勉強になったが、ホモ・サピエンス史の絶対年代が他の書物と異なるようにみえ講義では使いにくいのが難(すでにビデオも制作済み)。また日本列島については単純すぎて蛇足か・・・。

NHKブックス No.1264 魚食の人類史 出アフリカから日本列島へ | NHK出版