wsfpq577’s blog

日本中世史専攻、大学非常勤講師などで生活の糧を得ていますが(求職中)、ここでの発言は諸機関とは全く無関係です

2011-01-01から1年間の記事一覧

藤川隆男『人種差別の世界史』

土日は久しぶりにまじめに学会に参加し、旧知の方々ともいろいろお話ができてよかったのだが、土曜日に飲み過ぎたこともあってかなり体力を消耗した。本日も二大学とも授業がないため予定もあったのだが、断念して休養に充てる(せっかくご連絡いただいたの…

第50回1617会・四天王寺例会「摂津四天王寺をめぐる都市空間の形成と展開」

すでに流通していますが、報告者として研究会の案内を以下に記しておきます。私の報告は準備会でもわかりにくい・不親切とのことで文献史以外がついていくことは難しいかもしれませんが、従来の研究からはかなり踏み込んで議論をしています。また他報告はわ…

下田淳『居酒屋の世界史』

遅れていた先行列車にぎりぎり乗り込むことができたため事なきを得たが(改札前の女性専用車両に飛び乗って移動した)、今朝も地下鉄は遅れあげくに車掌は「朝のラッシュで先行列車がつかえています」とほざき、天王寺駅でも始発を先に出発させるいやがらせ…

吉田裕『兵士たちの戦後史』

土日は研究会報告の準備で少しは頭を使うことができたが(明日に準備会があり、当ブログでも近日告知予定)、原稿には取りかかることができず、その上に諸事情から断れない報告依頼まで舞い込んできた。色々抱えている方がやる気になると開き直るしかないよ…

さよならノーマイカー・フリーチケット

97年4月から淀川のほとりにある大学に非常勤講師として通っている。途中で嘱託講師になった時期があったり、2/3限から3/4限に出講時間が変わるなど変化はあるが、今年で15年目になる。自宅から地下鉄を乗り継ぐと往復620円・時間短縮のために市バスと…

西川長夫『パリ五月革命 私論』

先週も台風休講があり、週末にも予定がなかったにもかかわらず原稿は全く進まず、自己逃避DBの作成に終始してしまった。無気力症候群が治らず、月火もしどろもどろになりながら何とか授業だけはやり終える。ただし電車読書は進み、本日読了したのが本書http:…

谷口淳一『聖なる学問、俗なる人生ー中世のイスラーム学者』

三連休は順調に滑り出したにもかかわらず、ひょんなところから自己逃避にふけってしまい、研究史整理を数枚書いたのみで終わり、本日は先週から始まっている講義の二回目。講義を始めてから昨年度の使い回しをミスの修正すらせずにいたことに気づき焦るが、…

小林茂『外邦図ー帝国日本のアジア地図』

本日も午後から教養講義科目が始まった。前期の状況などから予測はできていたのだが、やはり受講者が少なすぎる。採点のことを考えると少ないに越したことはないともいえるが、教室の雰囲気などを考えるこちらからの一方通行になる教養講義科目は50名ぐらい…

健康診断

火曜日から後期の講義も始まっているのだが、相変わらず体調が戻らない。昨年度末のトラブルの「おかげ」か、受講者は例年より少なくなっていたが、それでも大教室3コマ連続は体力を消耗し、昨日昼はまた寝込んでしまった。それでも非常勤先にレントゲン撮影…

夏休み総括

明日から後期の授業が始まり(今週はまだ火・金のみなので楽だが)、夏休みも終わりということで一応の総括をしておきたい。結論から言うと全くだめだめに過ごしてしまった。唯一の締め切りが昨日の報告だったのだが、それも中途半端に終わり、論文について…

FM802の異変

89年の開局以来ラジオはFM802に固定されている。当時はテレビがなかったこともあってかなりの時間かかっていた(ただし子供のころから一人っ子・鍵っ子で、大学生からは一人暮らしで静かな環境に慣れているため、研究時間は何もかけない)。現在でも起きてか…

書庫変更および、コメント・トラックバックの承認基準について

この間、たまにコメントが書き込まれることもあり、ブログの書庫を整理して区分の意図を記すとともに、コメント・トラックバックへの承認基準を記しておきます。 書庫の区分について(順番は提示されているものと異なりますがご了承ください) 当ブログにつ…

第49回中世史サマーセミナー

8月29日から31日まで近江で行われた中世史サマーセミナーに参加する。事務局は後輩といえばそうだが、そういう事情より長命寺・百済寺・上平寺・大原観音寺など、見学地が知ってはいたが未踏の地が大部分だったのが気が向いた理由。実際にも顧問とは少しは踏…

延暦寺縦走

今週は夏休みの最後になまった体を動かす期間になった。まずは日曜日に日本史研究会の案内につられ延暦寺縦走企画に参加。9:00に京福修学院駅に集合し、赤山禅院に寄ってから雲母坂を登山、山内の東塔・西塔・横川をめぐり、飯室谷・西教寺・日吉社を経由し…

島田昌和『渋沢栄一』

昨日は恩師の著作集完成記念会が関係者の出席のもと行われ、久しぶりのかたがた多数にお会いすることができた。いろいろあったがようやくこの日を迎えることができ一安心するとともに、これだけ尽力したものだから少しでも売れてほしいと願うところhttp://ww…

書評「桃崎有一郎著『中世京都の空間構造と礼節体系』」

本日到着の『日本史研究』588号に掲載されたが、成稿の事情を書き留めておく。手元にある執筆依頼状の日付が2010年4月19日で、著者の論文は斜め読みをした程度であったが余り何も考えずに承諾の返事を送ったのがきっかけ。昨年の夏休みにメモを取って熟読…

盛夏の終わり

今日は朝から雨でめっきり涼しくなり、外から聞こえる盆踊りの歌声も例年よりひんやりと聞こえる。ここ数年の傾向から見て残暑は十月初旬頃まで続くのだろうが、盛夏はもう終わりだろう。まだ夏休みは少しは続くが、昨年より一週間以上遅く始まったためあっ…

石橋克彦編『原発を終わらせる』

夏休みに突入ということで、途中で終わっていた東大寺文書の写真帳閲覧のために神戸に向かう。バスに乗るつもりがオープンキャンパスに向かう高校生が大量にたむろしていたため、歩いて山登りになる。大汗をかいたが念のため替えの服を用意していたため何と…

採点終了

本日ようやく前期(春学期)の業務が終了した。暑い中なかなか進まず最後のコピーレポート探しも苦痛。もとからここを締め切りに置いてはいたのだが、途中いろいろしておけるはずが、夏風邪で寝込んだりしたためいただいた抜き刷りを読んだぐらい、本当に汗…

井上寛司『「神道」の虚像と実像』

日曜日は京都で研究会(さすが信長ということもあり大盛況、東京のHさんの顔は初めて見る)、今日・明日は試験、ということで夏休みはまだ遠く電車読書も続く。本書は「神道」が「日本固有の民俗宗教」ではないとして、古代から近代までの宗教的政治イデオロ…

吉見俊哉『大学とは何か』

本日は京都で試験、受講者名簿から受験者を一人一人チェックしたシートを終了後に事務に提出しなければならず、30分以上かかったが大きなトラブルもなく終了。総合資料館ではHさんにたまたまお会いして情報交換をすることもできた。史料めくりはこのところ熟…

渡辺京二『なせいま人類史か』

試験ウィークに雑用が重なり、バタバタしており、本日は簡単に。一ヶ月ほど前に書店に行くと著者の本が大量に並んでおり、そのうちの一冊を購入して昨日までに読了した。原著は86年刊行で、タイトルになっているのはその直前に行った講演ということ。題材と…

今井寺内町

昨日は某研究会で朝から今井寺内町へ、近鉄鶴橋駅にはハイキング姿の男女多数(山ガールは見かけず中年以上ばかり)と乗り合わせたが、八木で降りる気配はなく室生か赤目にでも向かうのだろうか。今井のほうも観光客はちらほらで、しかもこちらは近世の建造…

昨日の今日

今朝起きて確認してみると、京都府南部に暴風警報発令で、大学のHPでも休講とのこと(あとで確認すると警報が出ていたのは朝一時間だけのよう)。仕方ないから二度寝をしたがかえって体が重く、予定を立てていなかったためダラダラ過ごしてしまった。試験は…

橋口侯之介『和本への招待』

台風休講が心配されたが、大阪の暴風警報は本日夜に発令で、進路は太平洋岸を西に進むようなので明日の京都南部も大丈夫だろう。そういうわけで本書は日曜日には読了して後回しにしていたもの。第一章は平安時代、第二章は中世の和本の概説で、第三章・第四…

奈良国立博物館『天竺へ』

昨日は久しぶりに京都の研究会へ行き(半分以上は知らない顔だったが、20名以上はいた)、あれこれしゃべってしまう。その後の飲み会でいろいろ話したのはよかったのだが(聞いている方は迷惑?9/11は別の研究会で報告しなければならず行けませんが、とにか…

アンケート

某大学では本年度から授業時間外のネット利用から、回答者が少なかったようで授業時間中の紙配布に転換。別の大学では紙媒体から講義時間中に携帯から答えるものに転換し本日実施したが、受講者の半数ほどしか回答している様子がなかった(実数は未確認)。…

山本太郎著『感染症と文明』

書店で見かけて後期の授業を意識して購入したもの。著者は東京在住の長崎大学熱帯医学研究所教授(前身は1942年に設立された東亜風土病研究所らしい)で、ハイチ、3.11などにかけまわる感染症対策の専門家らしく、人類の誕生から現在に至る感染症の発生とそ…

坂江渉編著『神戸・阪神間の古代史』

昨日に読了も、実家に寄ってアルコールが入っていたため(南海の冷房は相変わらず寒かった)、本日の仕事終わり(月曜6間授業の14回目)に持ち越し。摂津国のうち西摂地域(中世後期では下郡)の地域史について、古代史を専攻する編者と7人の執筆者で29のテ…

藤原聖子『教科書の中の宗教』

一般教養の授業でもっとも教えにくいのが宗教勢力の活動。武士については人を殺そうが何をしようが受け入れられるのだが、宗教が少しでも世俗活動に関わるとそれだけで否定的意識を持つ学生が少なくない。そういうわけで書店で目について購入してみたのが本…