本日は自宅で明日の授業準備。ただ中途半端に時間が空いたのと、貧乏にもかかわらず電車読書を積み上げており、夏休みも近いため、読みさしの表題書を片付ける。何冊か読ませてもらっていることもあって（面識はないが数年前に非常勤先の教務委員としててこちらの疑問に即座に返信メールをいただき驚いたことはある）、購入していたもの。第一次大戦までの「近代」西欧社会について、歴史認識、「国民」の創造、動物愛護と奴隷貿易、万博からみた「啓蒙」、アフリカ分割について、絵画の表象を読み解きながら展開したもので、秋の講義はもちろんのこと、来週の講義資料の補訂もさせてもらった（手首切断で悪名高いベルギー王室が雇われ王家だというのは初めて知った）。歴史総合にかかわる企画ということで、日本・BLM運動などからの視点も興味深いが、日本人の識字率・鉄道の定刻発車などは近年の研究とはそぐわないように見える。またカラーページがないため、絵画の細部の説明が確認できないのは残念。
