本日は当然の如く引きこもり、そこまでの暴風でなかったため我が家には被害なし。ただ何となくダラダラ読書に充て、読みさしの表題書も片付ける。鎌足以来の藤原氏の歴史について平安期を中心に取りあげ、最後にそれ以降の展開についても触れられている。項目一つにつき2頁もしくは4頁で図版入りでまとめる作業は、さぞ大変だったことと想像する。系図・地図類なども多数あって有益だが、転載された山田邦和氏作成図版は、白河殿・法住寺殿という院政期の施設(前者は摂関期のものかもしれないが)が著者による前期平安京と合わないのではないか。なお国立歴史民俗博物館蔵『大かゞみ絵詞』というのは初めて知った。17世紀ぐらいのものだろうか?