wsfpq577’s blog

日本中世史専攻、大学非常勤講師などで生活の糧を得ていますが(求職中)、ここでの発言は諸機関とは全く無関係です

周防祝島

土日は科研費の史料調査にまぜていただくことになり、その途中ということで6:13新神戸発で周防島巡りに出かける(主催者には報告済)。9:30柳井港からのフェリーに乗ってまずは祝島へ。乗船が他に一人だけだったが、室津からは仕事らしき人たちが乗船(支所…

印税

先日ネットの銀行口座の収支をみると、出版社から4桁の入金。全く覚えがなく不審に思っていたところ、本日明細書類が到着。何と単著オンデマンド版が13冊売れたようで、その印税とのこと。遙か昔に断裁されており、とりあえずありがたくいただいておく。単著…

高島正憲『賃金の日本史』

本日は枚方3コマ。印刷した資料の一部に今回と異なる部分があるという痛恨のミス。あわててOneDriveからファイルを引き出し、何とか開始時間までに取り繕うことができたのが幸い。そういうことを露とも知らず行きがけで読了したのが表題書。専門書は断念した…

鹿毛敏夫『世界史の中の戦国大名』

引き続きというか、本来は昨日読了していた電車読書の備忘。これまた明日の講義用に購入していたもの。16世紀半ば以降の戦国大名による地域国家の外交を、伝統的な「中華」世界の殻を破った稀有な事例と評価し、それが欧米諸国の交渉に応用され、伝統的国際…

堺市博物館「特別展都市の祈り‐住吉祭と堺」

本日午後の組合学習会の前に観覧。初公開のサンフランシスコ・アジア美術館所蔵「住吉祭礼図屏風」をはじめ、17世紀の住吉祭が描かれた屏風、対は四天王寺・賀茂競馬・播磨国総社(最後は後期のみということで図録だけ)で基準は不明。同一工房という司馬遼…

和気

本日は学部の同窓会。一番逢いたかった旧友とも久しぶりに話ができてよかったが、指導教官と会話する機会がなかったのが残念。14:30からだったので、財政事情と拙稿「赤松氏の拠点形成」で取りあげたままになっていたことから、在来線を利用して「将軍家御…

三木市立みき歴史資料館「企画展 地域の史料たち7~三木の歴史~」

本日は自治体史の会議と現地調査があり(本日から土日祝は12月17日まで予定が連続)、そのついでに表題の展覧会も観覧。ちょうど市史地域編が刊行されたため(こちらは地元の方がまとめたもの)、それにあわせたもの。六勝寺の瓦も焼いた久留美遺跡出土の瓦…

グウィン・ダイヤー『戦争と人類』

本日は枚方3コマ。京阪特急が意外と空いていて助かっているが、やはり帰りはヘロヘロ。それでも衝動買いしていた表題書を読了。原始から現代までの戦争の特質を社会的要因・形態などの抽出しながら概観し未来を展望したもの。暴力的だが構成員内部の成人男性…

山口昌男『アフリカ史』

引き続き電車読書の備忘。1977年刊行書の文庫化だが何となく衝動買いしてしまい、講義のアフリカ分割前にはと思い読了したもの。もっとも著者の専門は文化人類学で近現代史の一部は別の著者の手を借りており、研究水準も当時の状況に規定。むしろそれ以前の…

和歌山市立博物館「葛城修験の世界」

ついで徒歩で表題の展覧会へ。県博と異なり展示リストがなく、HPにあがっているのも現在の友ヶ島での行者の写真と現役の神変大菩薩像(役行者像、近世作)だが、中世文書もそこそこ。海村史料として知られる向井家文書だが、「迎之坊」と称され、近世に聖護…

和歌山県立博物館「紀州・明恵上人伝」

午前中に所用があったのと、貧乏人に優しい無料観覧日という事情で、関空・紀州路快速で出かける。隣に大きなスーツケースをもった若い男性が二人。スマホをチラ見したら英語だったので、この車両は関空行きではないというのをどうやって説明しようか悩んで…

「燃えあがる女性記者たち」

以前から気になっていた作品が、近所の映画館でちょうどよい時間に上映されることになり、本日サービス・ディを利用して観覧。インド北部(ニュー・デリーの西側らしい)の州で創刊された不可触民出身の女性たちが立ち上げたという報道機関(週刊新聞と動画…

内藤正典『トルコ 建国100年の自画像』

引き続き電車読書の備忘。同時購入した3冊本のうち、講義順で最後になったもの。とかく西側諸国から非難されているトルコ・エルドアン政権について、建国以来の矛盾と西側のイスラムフォビアから読み解いたもの。フランス・ライシテをモデルにしたような世俗…

亀岡市文化資料館「足利尊氏」

本日午前に観覧。出品目録をちゃんと確認していなかったが、鑁阿寺蔵の尊氏・義詮座像、栃木県立歴史博物館蔵の文書・尊氏筆地蔵菩薩像などもあり、古文書についても東京大学日本史研究室蔵・慶應義塾図書館蔵などが多数。丹波でも常照皇寺蔵肖像画(光厳上…

尼崎市立博物館「尼崎市指定文化財の精華(前期)」

本日ようやく観覧。平安の一木2躯、中世後期作という日蓮絵巻の写本、本興寺文書・長遠寺文書から戦国の禁制などが展示。また中世後期の年紀を有する長遠寺所蔵の鰐口3点は、河内野田・播州三方東・紀州松江とあり、いずれも別の場所から移転してきたことが…

南塚信吾・油井大三郎・木畑洋一・山田朗『軍事力で平和は守れるのか‐歴史から考える』

本日は枚方3コマ。朝、京橋乗替の際に京阪ストップとのアナウンスでJRに変更して何とかたどり着く。事故が京阪乗車後ならどうしようもなかったところ(以前、バス・電車・タクシー乗り継ぎで試験監督に30分遅刻というのがあった)。電車読書はこの講義のこと…

浜忠雄『ハイチ革命の世界史』

本日は橋を渡って公務出張。途中某展示も観覧したがそれは省略し、電車読書の備忘のみ。以前に著者のものは読ませていただいて、来週分の講義「環大西洋革命」にも取り入れている。本書はそれを前史から現代に至る長いスパンで取りあげたもの。すでに先週の…

姫岡とし子・久留島典子・小野仁美編『「社会」はどう作られるのか?』

本日は枚方3コマ。昨日からルンバが動かず朝から解体修理(ホコリの除去)をする羽目になったが、いつも通りの電車に間に合う。電車読書は秋の学会で見かけて衝動買いしたもので、読みさしを旅のお供にせず本日読了。<ひと>から問うジェンダーの世界史の2…

ニコラ・ル・ルー(久保田剛史訳)『フランスの宗教戦争』

明後日の授業で取り上げることもあって、以前に衝動買いしていたものを電車読書のお供にする。カトリック勢がスペイン・ローマ教皇、ユグノーがイングランド・オランドの支援を受け国際性をおびたものとなり、王権内部・貴族の派閥抗争もあって大規模なもの…

射水市新湊博物館「海が支えた放生津幕府‐明応の政変と足利義材‐」

富山駅10:45発のバスで820円のところまで行き(こちらは飛越バスのようなことはない)、少し歩いて船着き場から無料渡船で対岸に渡り、放生津の町並みと寺社をさまよう。こちらは過去に訪れたことがあるが、かなり記憶が薄れていた。放生津八幡の裏手も海だ…

富山市郷土博物館「蜷川新右衛門さんー室町幕府政所代蜷川氏の盛衰」

昨晩は当初目当てにしていた店が若者だらけだったので敬遠。地元のチェーン店のカウンターで、生1杯・日本酒2合。料理も悪くなかったのだが、最初に生といったのが通っていないなどとにかく遅すぎ。かさごの造りにいたっては30分は待たされてしまう。諸事情…

神岡

まず目についたのが狭い街路に家が密集した様相。飲み屋らしきものも多く、鉱山で栄えたことがよくわかる(スーパー・カミオカンデは廃坑跡と思っていたが、現在も併存しているらしい)。もっとも目当は中世で参考書のコピー中世武家庭園と戦国の領域支配 江…

飛騨古川

昨日は生1杯・日本酒3合で、10時過ぎには就寝、何度か目が覚めたが、起床は6:20。コンビニで調達していたパンを食べ、7時頃からホテルに荷物を残し、昨日いただいた地籍図を参考にしながら町巡り。気温は10度以下で手が冷たかったが、城跡と町の構造につい…

飛騨市美術館「姉小路氏城館跡と飛騨の中世」

古民家見学を断念したのは、本日中に表題の展覧会を観ておきたかったという事情で、16:25から閉館時刻越えの17:02まで居座る。ただそれでも存分には見切れなかったもの。7つの城館と城下町について、発掘調査成果・赤色立体図・地籍図を用いて紹介されるだけ…

飛騨高山

来年度は現時点で1コマ減というどうしようもない状況なのだが、動けるうちにということで、本日は4:50起床、新幹線で名古屋まで出かけ、高速バスで飛騨高山に。JRよりも格安で到着時間もほぼ同じということでの判断。本来は5:10起床予定だったのだが、4:00か…

「中世の四天王寺と都市天王寺」

本日到着の『ヒストリア』第300号記念特集大阪地域史研究の成果と可能性144~164頁に掲載。依頼原稿だが久しぶりの学術雑誌への寄稿。ただし全体構想を最初に報告したのは2008年4月18日で、2011年11月22日の1617会での報告レジュメはすでに引用されている。…

土田宏成『災害の日本近代史』

引き続き電車読書の備忘。夏前に何となく衝動買いしてしまったもの。1905年東北大凶作から1923年の関東大震災までの、飢饉・地震・桜島噴火・水害などについて、その概要と政府の対応、および国際社会との関わりについて叙述。1917年に東京に巨大台風があっ…

京都国立博物館「特別展 東福寺」

ということで昨日の続き。ようやく京都駅に着き急ぎ足で表題の展覧会に。公家側が円爾に発行した「治部尚書」からはじまり日本年号、奥に官職は唐名で自署・花押という度牒をみてびっくり。解説によると「平安時代後期以降になると版本を用いて文様を表した…

大津市歴史博物館「近江堅田 本福寺」

もともと11月の予定だったのが、諸事情で本日観覧。ただ出かける前にJR遅れの情報、強行したが、阪急・JR乗替で最安ルートの山崎で30分待たされ、京都駅で湖西線各駅が対面に停車していたが扉を開けてくれないまま発車。大津駅から歩く羽目になって予定より1…

前川一郎編『歴史学入門』

本日は枚方3コマ。朝の通勤で座れなかったのが誤算で、帰りはクタクタに。電車読書の備忘はこの講義のこともあって購入していた表題書を簡単に。濃淡はあったが、科学史(隠岐さや香)は、イスラーム天文学とコペルニクスで利用させてもらい、グローバリゼー…