本日は岡本1コマ。たたら製鉄と作刀という講義中盤のメインだったがいつもより出席者が少ない。来年もやらせてもらうことになったが、どういう構成にするべきか。夜に雑用があったので、気を取り直して午後は来週23日までの表題の展覧会を観覧、法勝寺からみが気になっていたため。圧巻は永和三年八月日付で法勝寺の末寺から用途を徴収した初出陳の文書。この段階でも「関東分」が計上されており、伊予・丹波など特定の国に末寺が集中。仕事がらみの播磨は宝蔵寺・光明寺の2ヶ所だが、それ以上の位置情報はなく特定の必要がある。残念ながら図録に写真の全部掲載されておらず翻刻もなし。それ以外にも鎌倉・南北朝の仏教美術が多数あり、真盛以前から重要だったことがわかる。真盛の独特の六字名号(蓮如を意識したものか)、戦国の法勝寺併合の経緯(そこまで一応存続していたことも驚き)に関わるものなど盛りだくさん。平日でゆっくり観覧することができた。