wsfpq577’s blog

日本中世史専攻、大学非常勤講師などで生活の糧を得ていますが(お仕事募集中)、ここでの発言は諸機関とは全く無関係です

出口顕『声と文字の人類学』

本日は某出張。同一ホテルに宿泊と思っていたら、一人だけ取り残され、連絡もなしのつぶて。相変わらずの情けない人生・・・。そういうわけで、行きがけの読書の備忘を片付けておく。先日書店でタイトルに惹かれ、衝動買いしてしまっていたもの。文字(書証性・声(口承性)を大分水嶺とする見方に対して、記録を作成しても読まれることのない・作成したら文書の役割を終える・表意文字であり続けた楔形文字レヴィ・ストロースの問いかけに曲がりくねった線を書いて答えたブラジル先住民の首長・近代日本の新聞縦覧所・平家物語にみる文字と語りの相互作用の始原にあったという文字・耳成芳一にみる皮膚に書くことで姿をみえなくする文字・文字を思い出す際の書く動作・同じものがないバリ島の貝葉写本・手書きする意味などから、その境界にうかぶ事例をもとに考察したもの。一つ一つの事例は興味深かったが(平家物語俊寛の事例の礼紙の解釈は誤りだが)、本日のバスがもろもろうるさかったこともあり、全体としてはあまり入ってこなかったのが残念。

NHKブックス No.1284 声と文字の人類学 | NHK出版 

明日はもともと単独行動の予定だったが、電動アシスト自転車の予約が満杯で、峠越えができず。さてどうしたものか・・・。