昨日から秋の講義。予想以上の受講者で資料の増し刷りに走ったり、時間配分の失敗など最初からバタバタ。月・火5コマで喉にもダメージ。そういうなかで電車読書は話題の感情史ということで、衝動買いしていたもの。修道院を舞台に沈黙と感情の発露としての叫び・嘆きを主題としたものだが、残念ながら当方の頭にはなかなか入ってこず、しばらくページが過ぎて何の話しかよくわからなくなることの繰り返し。後半の女性の部分は少しは見えてきたような気がしたが、結局最後までしっかりしたイメージが持てなかった。先日の古文書調査でも思ったが、研究の最前線からすると完全な落伍者であることを改めて認識。なお本の作りとしては最後に14頁の読書案内、5頁の索引が添えられ、新書としては非常に丁寧。