本日はお座敷にお呼ばれ。ただ円心から洞松院まで詰め込んだため、聞く側を混乱させてしまったよう･･･。11:30終了だったが、遠方のため阪大裁判の証人尋問の傍聴にはきつく、表題の展覧会を観覧。某漫画とコラボした古代ローマが主な内容で結構な値段だったが、有馬温泉も取りあげられていたため思い切った次第。ローマ関連はフレスコ画の素晴らしさにまず驚き。構図・描写ともにしっかりしており、何故に中世ヨーロッパの絵画が、あそこまで稚拙になるのか謎。また粘土製ランプ（あまり黒ずんでいるように見えない）・ガラス瓶・陶器皿などの保存状態もすばらしい。伝世品がそこまであるとも思えず、墓の副葬品の盗掘によるものだろうか。日本側で目についたのが、パネル展示だった「箱根権現縁起絵巻」。湯船が二つ描かれどうも男女別浴に見え（男性側に背中を洗う女性がいるようだが）、それが正しければ中世末にそいう規範があったことになる。中世のものとしては「温泉寺縁起」もあるが、そちらは湯船らしきものは確認できず。また地域文化財展示室で、「須磨寺参詣曼荼羅」を観ることができ、一遍と同じような海岸の綱引場面が描かれている点が興味深い。特展は女性を中心に平日にしてはそこそこの人出。
