wsfpq577’s blog

日本中世史専攻、大学非常勤講師などで生活の糧を得ていますが(求職中)、ここでの発言は諸機関とは全く無関係です

研究

仁和寺文書・・・

京都は今日で最後の授業。試験を授業時間にすることに対して制約がないため、本日が試験の教員が相当数いるが、当方は京都に行くことに大きな意味を感じているため試験は来週にする。もっとも本日は総合資料館が休みのため(本当は百合文書で確かめたいもの…

ジャパンナレッジ

論文執筆のための史料整理で、YAHOO地図検索で出てこない地名があったため(バス停を拾ってくれているので、最大手より有益)、衝動的にジャパンナレッジに加入することにした。拙著を刊行した出版社が割引販売を行っており、年会費21000円が14700円で入るこ…

藪の売券

先週に引き続き歴史資料館へ。どういうわけかいつもの女性が受付担当ではなく、違う男性(紀要で名前は知っている方だが)が応対をしていた。いつもの女性も席にいたので、おそらくローテンションで受付業務を担当することになっているのだろうが、これまで…

『勘仲記』二

2006年の続群書類従完成会の突然の倒産には大変驚くとともに、日本史学会にも大きな痛手となった。幸いにも出版事業そのものは八木書店に引き継がれることになったが、価格は暴騰することになった。古記録を刊行している史料纂集シリーズも5000円前後だった…

2010年代のための里山シンポジウム

土日と徒歩20分弱の地で行われていた上記シンポジウムに参加http://www.fsm.affrc.go.jp/Old/sympo_20101030-31.html。ほとんどが理系の報告者だが、少し関係者とつきあいがあったため軽い気分で参加したのだが、いきなり最初に指名され発言する羽目になり、…

望む・京都での非常勤

今年度は水曜日2限に京都で非常勤を一コマやらせてもらっており、昼からは史料収集もしくは観光に当てている。前期は主に総合資料館で東大の影写本などに当たっていたが後期が始まってからは閉館が続いており、体調不良の一日以外は京都市歴史資料館に通っ…

「中世京都の治安と防備」

昨日の午後は久しぶりに京都で文書写真のコピー。夏前に始めたものでかなり時間が空いてしまった。田畠に比して山売券の低価格の理由が相変わらずよくわからない。「かや山」・「くさかり山」などと明記されているものは用途がはっきりするのだが、地点表記…

書評 鍛代敏雄著『戦国期の石清水と本願寺』

『歴史評論』724、2010年8月号に掲載http://wwwsoc.nii.ac.jp/rekihyo/。本文中にも記したが、書評依頼を受けたのが2008年6月で、締切が年内となっていた。実際に取り組み始めたのは2009年になってからで、春休み中には仕上げるつもりだった。ところがいざ…

『日本中世魚介類消費の研究ー一五世紀山科家の日記からー』

かなり前に頂いておきながら、積んだままでほったらかしにしており、本日ようやく目を通すことができた。この数ヶ月じっくり勉強する暇がなかったことが、改めて実感させられる(当然この間に読んだ研究論文はいくつかあるが、当ブログでは備忘として必要を…

山梨往復

金曜日の日付が代わるころに、何とか原稿を仕上げてブラジルの逆転負けを確認して就寝。8時前の新幹線に乗り新横浜廻りで石和温泉へ、何人かの方に逢うがとりあえず一人で山梨県立博物館へ行き、「シンボル展 実在した山本菅助」他を見る。新出史料を既存史…

『毛吹草』

仕事の帰りに天王寺の古書店で見つけて、400円で購入。状態はさほど良くないが、絶版本としてはそれほど高くない価格http://www.iwanami.co.jp/.BOOKS/30/4/3020010.html。ここ数年で大阪の古書店事情は暗転しており、かつて双璧だった梅田東は店をたたみ、…

京都民科と大阪歴科協

ここ数年方向性を模索していた京都民科の新体制号『新しい歴史学のために』276号特集グローバル化する世界と歴史学の課題と、大阪歴科協『歴史科学』200号記念号大会特集新自由主義時代の歴史学の課題を考えるほか(あわせて201号も)が届く。同じ歴科協組織…

十五世紀生産革命論序説

先日頂いた論文のタイトル(御礼申し上げます)で、陶器産地の集中・大窯の成立・石塔生産工程の合理化・石鍋の消滅・大鋸による板材大量生産・私鋳銭量産などの指標から14世紀後半から15世紀において集約化・量産化を特徴とする生産様式の変革を見出した…

中世畿内の流通構造

土・日は来春出版に向けての研究会で、自身を含めて9人が報告し、5世紀から近世まで色々と勉強になった。当方の構想は材木流通を素材に、京都周辺の集荷地と、大阪湾岸の中継都市の二重構造が成立しており、室町期にはすでに後者が自立しつつあるというも…

『新修神戸市史歴史編Ⅱ古代・中世』刊行

大村は第7章鎌倉時代の社会と文化のうち第3節流通経済の進展と悪党、第9章兵庫津と荘園のうち第1節兵庫津の発展と兵庫北関の1南北朝・室町期の兵庫について執筆しています。諸事情から急遽おはちが回ってきた仕事ですが、鎌倉から応仁の乱までにおける兵庫…

勧修寺文書

昨日は昼から京都府立総合資料館で影写本めくり。京大蔵勧修寺文書中に鎌倉以来の未翻刻の売券類が大量にあることに気づく。少しは筆写したが、息長い作業になりそう。

『愚昧記』上

ジュンク堂難波店で購入http://www.junkudo.co.jp/tenpo/shop-namba.html。はじめて訪れたが蔵書量は大阪一。客はまばらで果たして成り立つのか。『愚昧記』は藤原実房による12世紀後半の日記で、自筆原本に虫損が多いこともあって、これまでほとんど活字に…

拙稿「中世京都のクラと土倉」刊行

千田嘉博・矢田俊文編『都市と城館の中世』(高志書院、http://www.koshi-s.jp/)所収が刊行されました。原型は2006年12月に報告したもので、2008年春には原稿化していたように記憶していますが、某巨大科研の頓挫などの事情もあり、刊行が遅れてしまいまし…