wsfpq577’s blog

日本中世史専攻、大学非常勤講師などで生活の糧を得ていますが(求職中)、ここでの発言は諸機関とは全く無関係です

仁和寺文書・・・

京都は今日で最後の授業。試験を授業時間にすることに対して制約がないため、本日が試験の教員が相当数いるが、当方は京都に行くことに大きな意味を感じているため試験は来週にする。もっとも本日は総合資料館が休みのため(本当は百合文書で確かめたいものがあるのだが)、歴史資料館に行く。『史料京都の歴史』各区編の解説で中世文書に論究されているものを順番に請求するという、当てずっぽうを続けているのだが本日もちゃんと珍しい史料に当たる。特に東大寺文書から流出したと思われる鎌倉期の兵庫に関わる史料、多田院文書から流出したらしい鎌倉末期の悪党文書という上物には非常に驚かされる。ただし難点は目録すらないため一点・一点めくるしかしょうがないところで、しかも近世文書の間に中世文書が紛れ込んでいたりするので飛ばすこともできない。その上に古文書読解能力が低いためなかなか進まず、請求した仁和寺文書にとりかかるころにはすでに4時半近くになっていた。相当数の中世文書があるようなのだが、途中で終わるのは目に見えており、その上に暖房が余り効いておらず寒かったので(特に今日はコートを脱いでスーツだったのが失敗)、手をつけることができずに帰宅する。次に行けるのは4月になってからで、それまでのお楽しみとなる。