wsfpq577’s blog

日本中世史専攻、大学非常勤講師などで生活の糧を得ていますが(求職中)、ここでの発言は諸機関とは全く無関係です

藪の売券

先週に引き続き歴史資料館へ。どういうわけかいつもの女性が受付担当ではなく、違う男性(紀要で名前は知っている方だが)が応対をしていた。いつもの女性も席にいたので、おそらくローテンションで受付業務を担当することになっているのだろうが、これまでは他の人になることはなかったので少し驚く。まさか先週ここで批判したためではないだろう。それはさておき相変わらず思いがけない史料にぶち当たるもので、室町期の「竹原」が7貫500文で売買されている売券に驚かされる。端裏書には「下之藪」とあり、京都近郊では竹藪にそれだけの価値があったことがわかる。柴木関係の近世文書がちらほら見えるので、これも薪として販売されていたことは確実で、燃料問題はやはりかなり重要なことが実感される。材木関連では他にも山国の材木明細やさらには尼崎のものであって大変テンションがあがった。その他にも戦国の「悪所」や大工職関連、さらには天王寺の文書まで見つけてすこぶる充実したものになったが、問題はいつ翻刻して利用できるようになるかということ。本年度の授業準備・試験作成を早く終えて取りかかりたいところなのだが、まだまだ問題は山積みで金・土の研究会にも参加できそうにない。結局忘年会は来週企画されている一回のみになりそうだ。