wsfpq577’s blog

日本中世史専攻、大学非常勤講師などで生活の糧を得ていますが(求職中)、ここでの発言は諸機関とは全く無関係です

2010年代のための里山シンポジウム

土日と徒歩20分弱の地で行われていた上記シンポジウムに参加http://www.fsm.affrc.go.jp/Old/sympo_20101030-31.html。ほとんどが理系の報告者だが、少し関係者とつきあいがあったため軽い気分で参加したのだが、いきなり最初に指名され発言する羽目になり、しどろもどろになる。他分野の報告は新鮮で、教えられることも多く、最終氷期以来のスパンで考える花粉分析の精度が進展していること、大鋸の導入が鎌倉期にさかのぼる可能性があることなどは、初めて知ることになった。懇親会にもどういうわけかついて行き、林学専攻の学生・院生という、全く分野の違う方々とお話をするという貴重な機会となった。また旧知の方々に松蕈山の売券・「焼枯」利用の文書など、この間に見つけた史料を紹介する。どういうわけか二次会にまでついて行き四人で11:30ぐらいまでいろいろ話をする。毎週のルーティーンでは挨拶以上の会話はほとんどしないという悲惨な状況なので、こういう機会はありがたい。今朝は台風一過とはいえずどんより曇りになっていたこともあり、午前中は家事などにあて、午後からだけ聞きに行く。昨日とうって変わって実践例が中心で、討論もいかに将来に向けて保全を図っていくかに重点が置かれていた。大金が支出される代わりに実践的課題に答える必要がある理系分野と、そうでない歴史学とのギャップはやはり大きい。それはそうとして二日にわたっていろいろ勉強になり、いろんな方とも有意義な話をすることができ、とりわけ唯一の同業者の先生には大変お世話になった。皆様に厚く御礼申し上げます。