本日はシニア・カレッジ第1回。「史料を読む」なら何でも良いということで新しく引き受けたものだが、音読してもらうというと受講者は引いた感じ、今後の方針は考えどころ。場所は徒歩圏内なのだが、早めに出かけたこともあり読みさしの表題書を片付ける。秋の講義とタイトルにつられ何となく購入していたもの。19世紀まで、第一次大戦、第二次大戦、ベトナム戦争の周辺に関する、戦意高揚ではなく、悲惨さを前面に出した絵画を、作者・背景・モティーフなどから解説したもの。この分野に疎くゲルニカ・キャパ周辺以外はほとんど初めて知るもので、いろいろ勉強にはなった。ただ口絵カラーが21点あるとはいえ、新書版で小さく、モノクロになると雰囲気すらよくわからないのは残念。