本日は千里山2コマ、明日締切の試験問題は用意していたのだが、先々週もらっていた封筒を忘れ再発行してもらうという大失態、いろいろボケている。電車読書のほうは日本列島が大陸から分離し始めるのが4400万年間とのことで、2400万年前まで、夏季モンスーンの誕生、日本海の誕生、火山活動による山地形成、黒潮と対馬暖流、冬季モンスーン、氷期、最終氷期以後について、植物化石の形状と二酸化炭素濃度(濃ければ温暖化し、薄ければ寒冷化)から概観したもの。漸新世の3390万年前~2303万年前の端数はどこからわかるのか、320万年前以降の深海の水温がどうしてわかるのか、などはっきりしないところもあるが、地球史上のイベントが気候にどのような影響を与えているのか何となくは理解できた。火山噴火は寒冷化の要因と思っていたが二酸化炭素を大量に排出することで温暖化の契機にもなったというのは初めて知った。
『日本の気候変動5000万年史 四季のある気候はいかにして誕生したのか』(佐野 貴司,矢部 淳,齋藤 めぐみ):ブルーバックス|講談社BOOK倶楽部