wsfpq577’s blog

日本中世史専攻、大学非常勤講師・研究員などとして生活の糧を得ていますが、ここでの発言は諸機関とは全く無関係です

神戸市立博物館「よみがえる川崎美術館ー川崎正蔵が守り伝えた美への招待ー」

本日は自治体史の大般若経調査、運転も写真技術もないが当方担当地域ということもあってお供させていただく。目当てだった応永年紀奥書のもの1巻のみなかったが、100余巻の撮影をお手伝い。現在も転読儀礼で使われており、同じく室町ぐらいの仏画とセットというのも重要。帰路は職場の招待券が残っていたので(これもあと4月)、表題の展覧会を観覧。ラジオCMのせいか入りは相当なもので、時間の関係もありじっくり見ることはできなかったが、圧巻は文安元年の「最勝曼荼羅」。説明板によると祈雨祈禱で用いられていたものとのことで、雲のようなものの上に乗り眷属が壺から水を流し、3mはあろうかという巨大なもので感服。川崎は川崎造船所の創業者でコレクションを私設美術館で展示していたが、正蔵の死後は金融恐慌などで流出したとのこと。ただ残念なのはもとの所蔵者が松江藩家老以外(名前をメモし忘れた、近世武家にそういうコレクターがいたというのは初めて知った)にほとんど記されていなかった。円山応挙のふすま絵などもともとどこにあったのか気になるところ。

よみがえる川崎美術館 ―川崎正蔵が守り伝えた美への招待―/2022年10月8日(土)~12月4日(日)/神戸市立博物館