wsfpq577’s blog

日本中世史専攻、大学非常勤講師・研究員などとして生活の糧を得ていますが、ここでの発言は諸機関とは全く無関係です

秋の博物館廻り

本日は岡本対面のあと、博物館廻りにあてる。四天王寺宝物館「四天王寺聖教の世界」

四天王寺からのお知らせ情報 - 和宗総本山 四天王寺 いろいろな事情で四天王寺に所蔵されている聖教類の展示。勝鬘院中山寺大宰府大山寺など興味深い書写奥書が多く、宇都宮啓吾「ヲコト点とは」というコラムを収めた19頁のカラー・パンフレットが配布されるのもありがたい。

聖徳太子 日出づる処の天子 │ 大阪市立美術館 太子像の変遷が実物で示され、四天王寺・叡福寺の文化財も出品。やはり圧巻は「聖徳太子絵伝」で岡本でも取り上げる予定の14世紀から15世紀にかけての戦闘の変化がよくわかり、非人施行の様相を示したものもあった。なお永仁三年四天王寺聖霊院で開眼供養され、願主聖戒(一遍高弟)・仏師忍性(あの忍性とされる)・彩色歓成(こちらは説明なし)という厨子入り聖徳太子像は驚き。10本の各論が掲載されている図録も購入してしまった。四天王寺については草稿を書いてからすでに10年以上経つ。すでに大阪も離れたが、これだけは何とかしたいところ。

企画展「重要文化財指定記念 和田家文書の世界 鎌倉~南北朝期の和泉・河内」〈令和3年10月9日~11月28日〉 堺市 こちらは巻子を広げひたすら文書が並ぶ圧巻の光景。とりわけ薄墨の濃さが異なる南朝天皇綸旨はいろいろ考えさせるところ。金剛寺文書も多数出品され、こちらも初めてちゃんと見た気がする。図録も刊行されているが、展示では確認できる付箋が省略されている。

講義の後始末・報告準備などとんでもなく忙しくなっているが、久しぶりの眼福。