本日は枚方3コマ。講義終わりの教室にスマホを忘れたため、帰宅が遅れバタバタ。電車読書は衝動買いしていた積ん読をようやく読了。副題にある東ユーラシア帝国から安禄山の乱を経て中国型王朝へ転換する全史を描いたもの。新書とはいえ、文献案内・年表・索引があり有益で、あとがきにある著者の研究履歴も興味深い。ただ歴代皇帝単位の詳細な政治史がメインなのは、正史の叙述をベースにした殺し合いの連続で、読んでいて正直しんどい。著者の学位論文は「ソグド人の東方活動とユーラシア世界の歴史的展開」とのことで、そちらをベースにしてもらったほうが興味深かったように思う。なお帯には朝鮮を支配したとあるが、高句麗征服が少し出てくるだけで朝貢国としての新羅にはほぼ触れられておらず、どういう意味なのかは不明。