本日、組合執行委員会で出かけたため読みさしを読了。以前に弓削島関連の文書を使った抜刷をお送りしたところ、海老鯛でいただいたもの。同名タイトルで1鎌倉~南北朝時代を2021年、2室町時代を2023年に刊行されており、7月に刊行された本書がシリーズ完結作で、2・3は完全に自家版で、ネット検索ではヒットしない。対象とされるのは中予の河野氏・喜多郡の宇都宮氏・宇和郡の西園寺氏で、最後に信長・毛利戦争から秀吉の国分が扱われる。書き下しながら史料は丁寧に引用され、註で研究史にも触れられる学術的にもしっかりしたもの(あとがきで、一般読者層とのバランスに苦慮したと書かれているが・・・)。当方は全くこの分野に暗く論証の是非は判断できないが、西園寺氏には少しは「思い入れ」があるため、興味深く読ませていただいた。またそれと別に、全く知らなかった史料集に当方とも関わりのある文書があると知ったのも有益(おかげで国会図書館まで行かなければならない)。なお伊予の諸勢力も豊臣期に一瞬で一掃されてしまったようで、文書の残存状態はよくないらしい。ただ近世地誌に載せられている文書に、偽文書が多いとされる点は気になるところ。