本日は携わっている某委員の関係で、中世城郭の扱いに関する近世文書の調査。ちゃんとした施設・機材で撮影されたものとはいえ、苦手な近世文書の翻刻が夏休み仕事の一つ。そのついでということで、表題の展覧会を観覧。近世の築城・修理に関わる絵図・文書類、軍学関係、中世城郭に関わる絵図・顕彰、をテーマとしたもの。主な展示品はHPにも紹介されているが、やはり「姫路城図屏風」は圧巻。もとは家老に伝わったとのことだが、城郭だけではなく、惣構、内側の近世前半の板葺きがまじる町家、外側の藁葺き屋根の民家が書き分けられており、HP画像ではわかりにくいが左上の山頂が地図記号の城になっており、あるいは置塩城か。また姫路酒井家・篠山青山家には、大名が城普請の際に提出する絵図の老中控えが残されているとのことで、そこそこ研究もあるようだが幕藩関係を考える重要な素材となるだろう。また余り展示されないような大判のものも複数あり(最大は中井家蔵「二条二之御丸」の272.0×289.6)迫力満点。なお館蔵品の質の高さも改めて実感し、担当者の目配りのよさがわかるもので、図録も販売中。
「描かれたお城と城下町―築かれた城・理想の城・古城―」 | 展示会情報 | 兵庫県立歴史博物館:兵庫県教育委員会