中世文書が展示されていることを発見し、本日観覧。3PERTからなり、最初が地図資料、主眼は蝦夷地がどのように描かれているかということだが、1570年オルテリウス「タルタリア図」から始まり、17世紀前半までの日本を描いた地図が揃う。単眼鏡で文字を読んでいたのだが、室・兵庫・堺・都などのアルファベットは読み取れたが、理解できなかったものもあり気になるところ。また林子平は幕藩体制下にあるところとそうでないところを区別しているが、幕末には三国図として琉球・蝦夷地・朝鮮を日本本土と同じ凡例で描くものが登場し、その意識が気になるところ。次は近世の絵画資料で南蛮を描いたもの、中国・西欧の技法の影響を受けた作品、輸出用のものなのだが、17世紀前半(初期二条城)の「洛中洛外図屏風」も興味深い。最後が兵庫で、山田荘の算用状1点・捶井文書4点のほか、明和6年・寛政9年・安政から文久という3枚の凡例が踏襲されている兵庫津絵図が並び、町の拡大過程が興味深い。その他にコレクションでは近世大坂絵図があり、常展の地域室は考古資料。なかなか見所の多いもので、HPのPDFと同じものが上質紙パンフとして無料配布。